【感想・ネタバレ】おれたちの歌をうたえのレビュー

あらすじ

幼馴染が遺した暗号、隠されているのは、金かそれとも……
河辺のもとにかかってきたある電話。思い出すのは封印していた真っ白な雪と死体。あの日、本当は何があったのか? 大河ミステリー。

元刑事の河辺は、音信不通だった幼馴染の佐登志が死んだ知らせを受ける。彼が遺したのは、暗号めいた伝言。友からの謎かけに、河辺には封印していたはずの苦い記憶がよみがえる。40年前、故郷で巻き込まれたある事件――。追われるように都会に出た彼らが、歩んできた人生とは? かつての悲劇に迫る、大河ミステリー。

※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

元刑事でありつつも落ちぶれた初老の男が、高校時代に起きたある事件と向き合う物語。 「栄光の5人組」だった幼馴染の一人が亡くなり、とあるチンピラをともに金塊を追うことに。 自身が高校生だった昭和51年に起きた事件と当時の関係者が複雑に絡み始め、過去と現代が交互に場面が展開し、徐々にパズルのピースがハマっていく。さらには時代ごとに極左集団、警察内部、半グレなどがストーリーに緊迫感を加えたことで一気読みせずにはいられなかった。というかレビューするのが難しい。傑作と言うことだけでも覚えて帰っていただければ。。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

パイセン本。『おれたちの歌をうたえ』とは、そういう事か。過去の出来事に囚われた男たちが、時を超えて再び向き合う姿を描き出す。登場人物たちが成長していく過程や、彼らが抱える葛藤に共感を覚えるとともに、青春の後悔や再生のテーマが心に響く。特に、主人公・河辺の人間らしさに目覚める瞬間は、読者に希望を与える。作中の文学的要素や暗号の謎解きも、物語に深みを加えており、単なる小説にとどまらず、知的好奇心も満たしてくれる。過去と現在をつなげる複雑な構成の中で、登場人物たちが自らの過去と向き合う様子は、人生の意味を考えさせられるものがある。ちょっと長くて時間が掛かったため、読後の達成感が半端ない。

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2025年05月08日

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