あらすじ
強いチームをつくるなら考え方を変えなくちゃ!
絶対成功する! 部下育成のための基礎スキル。
仕事ができるリーダーは多くても、
人を使うのが得意なリーダーは多くありません。
だからといって、自分が目標をこなしてしまうのはダメです。
リーダーは動いてはいけないのです。
そこで人事コンサルタントが、
部下の力を引き出す10人までの「人使い」を、
具体的な例をあげながら紹介します。
初めてリーダーになり、
部下が育たなくて困っているときに役立つ知識・考え方。
リーダーの役割をはじめ、部下をやる気にさせる法を紹介。
本書は、
「10人以下の部下を抱える管理職」を対象に執筆しています。
本書を、読み終わるころには、
リーダーが人を使うときに何が原因でうまくいかないのか、
どうすれば部下の力を最大限に引き出して、
チームとして成果を出せるのかが明白になるでしょう。
10人以下の部下をもつすべての人に、
本書を役立てていただければ幸いです。
■目次
●第1章 リーダーの役割とは何か
・リーダーとは、経営者の思いを部下を使って実現する人
・自分に求められている「役割」を明確にする
ほか
●第2章 リーダーの仕事はこう進める
・リーダーの仕事は四つある
・「自分が一番頑張る」人はリーダーに向いていない
ほか
●第3章 部下をやる気にさせる方法
・なぜみんなゴルフが大好きなのか?
・「聞く」ことで部下のモチベーションを上げる
ほか
●第4章 10人以下の部下をもつリーダーの心構え
・まずは自分自身が変わろう
・「部下に選ばれるリーダー」になるために必要なこと
ほか
●第5章 FFS理論で最強のチームをつくる
・部下の強みを引き出すFFS理論とは
・FFS理論を実践して部下のタイプを把握する
ほか
■著者 堀之内克彦(ホリノウチカツヒコ)
人事コンサルタント、社会保険労務士、中小企業診断士。
1956年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、本田技研工業、ソニーに勤務。
人事・労務、マーケティング、販売・営業、経営企画、生産管理などの業務を歴任。
91年、堀之内経営労務研究所(社会保険労務士事務所)ならびに
エムケーパーソナルセンター(人事コンサルタント会社)設立、
同研究所所長及び同社代表取締役社長として現在に至る。
組織・人事コンサルタント(Mr.人事部長)として、
企業の人事制度改革および組織(風土)改革の支援を手がけている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Posted by ブクログ
■まず、リーダーは自分で動いて成果を出すことは求められていません。
リーダーとは、能力がある人が抜擢されますが、その能力を使うことが求められているのではなく、同じ能力の部下を育てることが求められているのです。
・リーダーとは、「経営者の思いを、部下を使って実現する人」と定義
・「自分が一番頑張る」人はリーダーに向いていない
■そのため、仕事のわからない部下には指示・指導し、仕事がわかってきた部下には、自分で考え、行動できるように質問することも必要なのです。
・考える習慣をつけさせる・・・部下が「これ、値引きしてもいいですか?」
と聞いてきたとします。・・・そこで「よし、それでオーケー」と答えたのでは、
リーダーとして失格です。答えを出すのではなく、「君はどう思う?」と聞き返すのがポイント
・マッキンゼー&カンパニーの管理者は、人の管理に勤務時間の約15%を割くといいます。ことあるごとに部下と話し合い、面談し、評価と指導を繰り返す
Posted by ブクログ
著者は人事コンサルタント、社会保険労務士、中小企業診断士。管理者教育等の企業内教育のほか、若い人たちの夢実現の支援にも情熱を注いでいる。
著書に「企業風土改革マニュアル」「経営者のための成果主義改革の正しい進め方」等多数。
「部下をどう使ったらいいのか?」
「部下にもっとやる気を出させるにはどうすればよいのか?」
「管理者としての自分のあり方はこれでよいのか?」
何年もリーダーを務めている人でさえそう考えており、初めて管理者になったり、数名で会社を立ち上げて社長に
なったりした人であれば人使いで悩むのは当然ともいえる。
本書は、基本的に企業内で「10人以下の部下を抱える管理職」を対象に記されている。
構成は以下の5章から成る。
①リーダーの役割とは何か
②リーダーの仕事はこう進める
③部下をやる気にさせる方法
④10人以下の部下を持つリーダーの心構え
⑤FFS理論で最強のチームをつくる
100人であろうが10人であろうが5人であろうが根本的にリーダーとして求められる管理すべき項目については共通する点は多い。
本書はその項目を10人までに若干限定して分解して明瞭に説明されている。
知識やフレームワーク的な話も出てくるもののしっかりと気持ちや心・やる気と言った要素も取り入れており、納得性も高かった。
春のこの季節。
色々な変化に本書を活用していこうと思う。