感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年10月21日
<目次>
○事実経過編
第1章 真相解明を妨げるもの
第2章 三条殿襲撃事件
第3章 二条天皇脱出作戦
第4章 京都合戦
第5章 二条派失脚事件
○全容究明編
第6章 保元の乱の恩賞問題と源義朝
第7章 先行学説の弱点と突破
第8章 二条天皇黒幕説の論理的証明
第9...続きを読む章 源頼朝の証言と三条殿襲撃の「王命」
第10章 「信西謀反」の真相と守覚擁立計画
第11章 残された謎~信西・清盛・後白河の動向
○最終決着編
第12章 二条の勝利と後白河の逆転勝利
第13章 乱の記念碑~新日吉・新熊野・法住寺殿
第14章 孤立する二条の死と平清盛の覇権
第15章 乱の清算~「朝の大将軍」の鎌倉幕府
○エピローグ~平治の乱の新たな全貌
<内容>
論理的に積上げられた面白い論文。なかなか厚いが(347ページ)、読み応えはある。ただ「平治の乱」という一般には余り伝わらない戦乱(教科書では保元の乱とセットだ)を読む人はいるのか?二条天皇の陰謀を後白河が再逆転する流れは、わかりやすいが…。かつての呉屋勇一『応仁の乱』ほどのことはあるまい…。
Posted by ブクログ 2023年08月18日
丹念と言えば丹念。多少丁寧過ぎる気がしながらも読破。歴史ミステリーなら、この半分のボリュームで書かれていたに違いない。
平治の乱の当事者達の役割についての解説は、この時代について書かれた、他の著作に触れる時に一つの武器になるだろう。