あらすじ
スタンフォードで見たエリートたちの真実
サンデル教授が大人気の日本。
米国留学ブームに沸く中国・韓国。
世界中で、ハーバード、スタンフォードなどトップ大学への需要が爆発している。
だが、われわれは米国のエリート教育とエリートたちについて多くを知らない。
「米国の一流大学は、どこがすごくて、どこが見掛け倒しなのか?」
「米国エリートたちのもつ、強みと弱みとは何か?」
「日本は彼らから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか?」スタンフォードでの留学経験と記者としてのリサーチを元に
エリートたちの生態を描く。
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Posted by ブクログ
米国製エリートは本当にすごいのか? 単行本 – 2011/7/8
スタンフォードで見たエリートたちの真実
サンデル教授が大人気の日本。
米国留学ブームに沸く中国・韓国。
世界中で、ハーバード、スタンフォードなどトップ大学への需要が爆発している。
だが、われわれは米国のエリート教育とエリートたちについて多くを知らない。
「米国の一流大学は、どこがすごくて、どこが見掛け倒しなのか?」
「米国エリートたちのもつ、強みと弱みとは何か?」
「日本は彼らから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか?」
スタンフォードでの留学経験と
記者としてのリサーチを元に
エリートたちの生態を描く。
●著者からのコメント
よく「政治家のレベルは、国民のレベルに比例する」といわれます。
しかし、私はこの意見にはくみしません。
確かに、米国や英国は優秀なリーダーを生んでいますが、両国の国民が、
日本に比べてそんなに優秀とは思えません。
では、なぜ両国の指導者のクオリティはこうも違うのでしょうか。
その答えは、「エリート育成システム」にあるのだと思います。
日本は、リーダーの出現を天に任せているため、
優れたリーダーを継続的に生むことができないのです。
日本人にはポテンシャルが十分にあります。
大事なのは、エリートを選び出し、育て、
競争の中で、偽物のエリートをふるい落とすシステムです。
その新たなシステム作りにあたり、
米国のエリート教育は格好の教材となります。
新時代のエリートとなる人々、その育成に携わる人々が、
本書から何かの示唆を得てくれれば、それに勝る喜びはありません。
内容(「BOOK」データベースより)
優れたリーダーが出てこない日本。今の日本に必要なのは、新時代のエリートを生み出す「エリート育成システム」である。しばしば日本のお手本としてあげられる、米国のエリート教育。日本はそこから何を学ぶべきで、何を学ぶべきでないのか。本書は米国製エリートたちの強みと弱みを検証し、これからの日本が進むべき道を示す。
著者について
佐々木紀彦(ささき・のりひこ)
1979年福岡県北九州市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で
自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で
修士号取得(国際政治経済専攻)。
09年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。「30歳の逆襲」
「非ネイティブの英語術」「あなたは世界で戦えますか?」「世界VS中国」
「2020年の世界と日本」「ストーリーで戦略を作ろう」「それでも円を信じますか」
「グローバルエリートを育成せよ」などの特集を担当。
かつて読んだ本。
レビューが失われた為、再度記入したい。
確かスタンフォード大学も周りに遊ぶ環境がないので勉学に打ち込むしかないという指摘を佐々木氏はしていた。やはり人間の記憶には限界がある。読後に読書ノートを作っておく事の大切さを痛感させられる。
米国製エリートが凄い、というよりは米国の上位ランク大学は凄い、という話。
筆者によると日本人もトップクラスはアメリカにそれ程劣るわけではなく、平均値はむしろ日本人の方が高い。しかし日本人は大学の4年間を無作為に過ごすため、大学を卒業する頃にはアメリカの大学生の方がより鍛えられる。本書は間接的だが、日本の大学教育の危うい現状に警告を発しているようにも受け取れる。
米国の大学の入学は簡単だが、卒業は難しい。
これは神話だと著者は言う。
スタンフォードは95%以上が6年以内に卒業し、ハーバード、イェールなども約9割が4年以内に卒業する。
ハーバードの成績分布もAかAマイナスが5割を占め、C以下は1割程度しかいないとのこと。
ちょっとイメージが違ったなぁと。
ただやはり、日本は見習わなければならない箇所は多いなと感じた。
日本人学生と米国人学生の差を生んでいるのはつまるところ学生時代に課される読書量だと著者は説く。
基本的に知識の整理・発信能力の2つは訓練を受ければ一定のレベルには達する。
結局、差を分けるのは読書量と経験だが、米国では学生時代に課される読書量が半端ではない。
だから、日本で教育を受けたものよりも米国製のほうが秀でているのだ。
なるほどなあと。
米国の大学と日本の大学の差に興味がある方におすすめ。
Posted by ブクログ
(はじめに)本書を手に取る為の第一歩
「最近の若者は内向き志向で留学に行かない」「東大に行くよりもハーバードに進学したほうがよい」等々。とかく”海外礼賛”の色彩が強い昨今の言説に僕は違和感を感じていた。米国エリートは巷で言われるように優秀なんだろうか?そもそもエリートってなんだっけ?自分も海外留学を夢見て、そして曲がりなりにも異国で留学生として過ごす時間を経験して感じた、各種のモヤモヤした違和感。そんな留学を経て世間に違和感を感じ始めた人にこそ本書をお勧めしたい。
(本論)面白いか、どこが面白いか、なぜそう思うのか
一読して思うのは「単なる留学体験日記でもなく、平凡なエリートとは?論で終わらない、知的刺激に満ちた一冊だな」ということ。結構面白い。米国エリートの考えていること、及びエリート養成のための教育等、現在の日本が取り入れるべきところは多いと感じた。一方で主語を「日本」なんて曖昧にせずに自分自身が成長する上でも知識を大量にインプットし、整理し、発信する力は重要だと反省。また留学を取り巻く各種言説(掲題の「日本人留学生の減少」等)についても、言ってしまえば「日本がかつてほど裕福でなくなり、また若者の数が減っていること」「一方で米国の魅力が相対的に低下している(逆に日本は住みやすく魅力的になっている)こと」という説明にはとても納得した。また留学生を世界に送り出す中国・韓国等の国についても「住みにくいから」という理由は一定の説得力があるなぁと思う。
(終わり)この本を読んで次なる一歩
この本を読んで海外留学、特に英語圏への留学への捉え方が変わったように思う。これまでは漠たる憧れと興味だったものが、今はどちらかというと自己の研鑽一過程として明確化した感じ。また留学に限らず、エリートになるためというわけでなくても、圧倒的なインプット及び思考が足りてないという反省は、明日からの学びに直結するだろう。僕はまず、難しい本から逃げずに読もうと思う。
Posted by ブクログ
米国の一流大学はすごい授業をしているわけではないが、大量の読書都レポートが要求される、楽しくはないが力がつく。
米国は日本以上に学歴社会。
日本から米国への留学生が減っているのは日本が成熟してきて、米国から学ぶものが相対的に減ってきているから。
現代においても(または、現代は特に)、国家にとっては軍事力が大事。
米国では経済力のあるものが権力を得る、中国では権力のあるものが経済力を得る。
Posted by ブクログ
元ニューズピックス編集長佐々木氏の本。
米国中国などについて著者の立場経験から語られていておもしろい。ただ時代性の部分もあり、今とはまた違っている部分も多分にありそうと感じる。
著者の視点・経験からではあるものの、グローバルパースペクティブを高める本としてはよいかも。
メモ
・中国人の特徴
個人主義的で空気を読まない
率直で物怖じしない
戦略的思考に長けていて思考のスケールがでかい
Posted by ブクログ
米国製エリートのすごいところは「インプットとアウトプットの量がすごい」というところらしい。
学生の時の課題図書やレポートがやたら多いんだって。
それが最初に書かれていて、あとは著者の専門分野の国際政治、国際経済の話が大半を占めている印象を持った。米国は多人種の国だし、大学も様々な国の学生が集まっているから、文化の違いや言語の優位性を持つ米国の実態を知ることはその強みを知ることにつながるとは思うんですけど。
あと、最近いろいろな本を読んでいて共通しているのは、英語が話せるようになるには「フレーズの暗記、語彙を増やす」かなって思います。あとは実践あるのみ。
あとあと、少し前の旬の人の名前をダイレクトに使っているから、何年後かにもう一度読む本ではなく、「今この時」に手に取る本だと思います。