【感想・ネタバレ】瑠璃でもなく、玻璃でもなくのレビュー

あらすじ

美月・26歳・未婚・OL・妻がある会社の同僚と不倫中。英利子.・34歳・既婚・専業主婦・子供なし。バリバリ働く友人を最近眩しく感じている。将来像を描けない不安を抱える美月と、単調な毎日に漠然とした不満を覚える英利子。恋も家庭も仕事も自由な時間も、他人にあって自分にないものは妬ましい。女はどこまで欲張りなのか。結婚という選択はどれだけ女の人生に影響を与えるものなのか。

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Posted by ブクログ

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「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。

「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだけだ。

「欲しいのは確かなもの。確かな約束、確かな成就、確かな未来」美月が答える。そして、私たちは知っている。確かなものなど、どこにもないことを。”確かなもの”を見つけても、いつの間にかそれは砂上の楼閣に変わってしまうことを。

ない物ねだりかもしれない。隣の芝生は青く見える、なのかもしれない。”自分”が揺らぐのかもしれない。”安定”と”変化のなさ”に捕まったのかもしれない。そして、”もし”という選択肢が、よぎっているのかもしれない。そして、抜け出せない”自分”に

人生のゴール、完結は、結局ないのかもしれない。確かなものがないのと同じ。確かなものがなくても、自分を信じられれば…、と。終わりがなくても、勝ち目がなくても、信じられるものがあれば…、と。

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2022年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リアルだけど綺麗に描かれた男女の世界!
個人的には、セオリー通りに奪われてものを奪われてほしくもあった。
再会して前に進むのも素敵だけど現実はそんなにあっさりとしていないような気がして、話し合いのネイル部分くらいリアルを読みたかったなあと思い4つ星に

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2021年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ


えりことみつき、どっちにも共感。
だけど、不倫してた側が結婚して幸せになれる、というのがやっぱり私は許せないんだろうな。
誠実に生きてる人や、
誰か他の人に目移りしても耐えようとしている人がいる一方で、
一歩踏み出してしまえる、
そして幸せになれるなんて
ズルいなあと思ってしまう…。

えりこが偉いんよ、えりこが。

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2022年08月13日

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読みやすくて一気読みしてしまった。

結婚していない、結婚しているの2通りだけじゃなくて、結婚していても、その先にいくつもの生き方があるっていうところには共感した。

結婚していても仕事が好きな人もいれば、家族のために尽くす人もいて、人それぞれで良い。

離婚した英利子さんの5年後は大人でかっこいいなと思った。あんなふうに元夫に堂々と会えることもかっこいいし、仕事や人生のトラブルにも「さ、行きますか」って感じで対応できるのもすごい。

専業主婦になってからの美月が、友達が子供産んだ後正社員になって復職したことに動揺するけど、自分はこれからも家族のために時間を使うってなるところが良かった。元彼からのデートの誘いを、「チャンスがあったら家族と行きます」って断るところも良かった。

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

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天秤にかけた人生の中、それぞれの納得感が綺麗に収まった展開。
唯川さんにしては珍しい!?
ほっとしました。

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2017年08月18日

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はじめての唯川さん。(多分)
結婚と恋と仕事と女友達。何が幸せかってほんと分かんないものだなと思ったり。女ならなおさら。
不倫の末にハッピーエンドがあるなんて少し釈然としない気持ちもあるけど、まあ現実そういうものなんだろうなと。

英莉子の生き方には勇気をもらえた気がする。

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2016年03月18日

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ネタバレ

なにかの雑誌でたまーに読むことがあった小説。
もともと雑誌や新聞で連載されている小説は読まないので(次を待つのが嫌なので)、これも偶然目についたときに読む程度だったのだけど、文体が読みやすく、感情移入がしやすくて、小説が出るのを待って買うという私にしてはめずらしいタイプの買い方でした。

内容はまー、不倫を中心したその関係者のいろいろ。
なんとなく、不倫をしている女の子の気持ちになりつつ、でも本妻である女性の気持ちにも同調でき・・
どうしようもないのは男性なんだろうな。

今更不倫がいいか悪いかなんて意味がないので、それは別として、みんな逃げ場を求めているんだよね。
ここではないどこか、誰かと感じられる幸せ。
現実逃避としか思えないけども・・。

結果的に不倫は成就するし、興味深いのは成就した数年後も簡単にだけど描いているところ。
みんなが悩むながらも、それなりの幸せを掴んで生活しているところで終わっていて、その意味では読後感は○。

悪者はいないってのがね、良し悪しですが。

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2015年10月26日

Posted by ブクログ

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文章も読みやすく、二人の葛藤もうまく描かれていて結末が気になり、全体的に楽しく読めました。が、個人的に気持ちのいい終わり方ではなかった。
それぞれのハッピーエンドの様な描かれ方ですが、英利子はこれでよかったのかな、美月のが幸せそうだし、不倫の末のハッピーエンドはなぁ、、朔也もずるいし。もやもやっとしました。

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2015年02月15日

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