【感想・ネタバレ】ルミネッセンスのレビュー

あらすじ

低層の団地群を抱くその町は寂れていた。商店街にはシャッターが目立ち、若者は都会に去り、昔からある池には幽霊が出るという。その土地で人びとが交わすどこか歪な睦み。母の介護にやって来た男はバーで出会った少年に惹かれ、文房具店の女は一人の客のためだけに店を開ける……。終着点は見えている。だから、輝きに焦がれた。瞬く間に燃え尽きてもいいから。直木賞作家のダークサイドで染め上げられた連作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

現実と、そうでないところのはざま。
団地と池が何回も出てくる。池は近くにあったことがないけど、団地っぽいところを知っていたので、高齢化したコミュニティや当番制の何か、息ができないほどの窒息感が迫ってきた。
【宵闇】いじめられている孫を体を張って守るおじいちゃん。この話、誰もが辛い。食べてもらえない作りおきおかずを作る娘。作って届けるのは、その孫。孫はいじめを受けている。けど最後に孫が登校する姿で救われる。
楽しい話はないけど読後感は悪くない。
人生楽しいことばっかりじゃないから、かな…

0
2024年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近優しい作品が多かったから、初期の頃のような作品で嬉しかった。(優しい作品もいいのだけど)
色々なものが溜まって溜まって取り憑かれた様に固執して自爆。妄想なのか、引き寄せてしまったのか。

3話の実際不倫が現実になって最後と言われたら固執するところ、5話の素朴な女性に惹かれたのに昔のしつこい女が思い出されて目の前の彼女と距離を置きたくなる所、なんか分かる。

0
2024年04月21日

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