あらすじ
銀河大帝国――人類が生息可能な惑星のある宙域の7割を国土としている大国でジョン・ウーゾスは、傭兵を生業としていた。
「オタク」「モブ」を自認している彼は「分不相応・役者不足・身の程を弁える」をモットーにし、日々を穏やかに過ごそうとしていた。ゆえに、イベントが起こりそうなフラグはいつでも全力回避!
すると、いつも「なぜか」続々と自滅していく周囲の主人公キャラたち……!
どんな依頼に際してもウーゾスは、変わらずモブを貫こうとするのだが――。
「簡潔に申し上げます。私に乗り換えませんか?」
「私のチームにスタッフとして来てくれないか?」
モブに徹してきたことで培われた、迅速かつ的確な判断力と、些細なことに動じない精神力。ある者からは畏怖を込め「土埃」と称される能鷹隠爪な彼を、虎視眈々と狙う者が現れはじめ……?
実は超有能なモブ傭兵による、無自覚爽快スペースファンタジー。ここに開幕!
感情タグBEST3
ショートの連作風
社会的立場を弁えた小太りオタク(激有能)傭兵のショート連作風
面白いのはサブタイとされているセリフが
どこで誰がどんな意味で述べるかが分からないところ。
重要な場面の決め台詞かと思えば
想像通りの、やらかしキャラの失言暴言だったり
全く重要でもない、物語としても殆ど意味のない場面での端役の台詞だったり。
本編は
主人公は、知る人ぞ知る(かなり)有能な傭兵(容姿はちょっと残念)だが
過剰にモテ付き纏われるようなこともなく
冷めた社会観を持ち、浮つくようなこともなく
概ね一歩引いた位置から俯瞰してあまり目立たず
そこそこ以上の活躍をする。
ヒロイックじゃないけどなかなか良い味。