あらすじ
仕掛けられた「騙り」の罠
十三回忌の夜、嵐で孤立した家で起きた事件の真相とは?
市川憂人さん推薦!
「誰が毒を入れたのか?
油断するなかれ。大胆かつ巧妙に淹れられたその謎は、単純に見えて深く濃い。
カップの底から真相が浮かび上がるとき、読者は『自分が何服も盛られていた』ことに気付くだろう」
(あらすじ)
自室で毒入りコーヒーを飲んで自殺したとされている箕輪家長男の要。
遺書と書かれた便箋こそ見つかったものの、その中身は白紙だった。
十二年後、十三回忌に家族が集まった嵐の夜に、今度は父親の征一が死んだ。
傍らには毒が入ったと思しきコーヒーと白紙の遺書――要のときと同じ状況だった。
道路が冠水して医者や警察も来られないクローズドサークル下で、過去と現在の事件が重なり合う!
(著者プロフィール)
朝永理人
1991年生まれ。福島県郡山市出身。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『幽霊たちの不在証明』で2020年にデビュー。
他の著書に『観覧車は謎を乗せて』(以上、宝島社)がある。
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Posted by ブクログ
特に最初の方なんですが、だれが喋ってるのか分からずちょっとイライラしました。
トリックに関係してるんだろうなと思いましたが、読みづらい。。
最後に色々解明していってスッキリでした。
あの2人が死んでしまうのはちょっとショックでした。
お姉さんもいい性格してんなと思いましたが、何で家族の前であんなにおどおどする必要があったのかよくわかりませんでした。
また、妹の同級生の旦那さんが何者でどこで手に入れた宝石なのか気になりました。
Posted by ブクログ
ネタバレあり
•実は家には他にも人がいた
•大出とまゆは話の途中、事故で亡くなってしまった
•結果的に誰も意図して殺人はしていない
もっと泥棒についてとか深掘りして欲しかったとは思うが、一通り最後まで楽しめたのでよかった
Posted by ブクログ
起承転結の転の部分では「おぉ〜!」とたまげたのだけれど。やっぱりそういうひねりがあったか!と感動までしたけれど。
結 の部分にはちょっと解説欲しいなあ。
朝永サンの本にはいつも悩んでしまいます。
今回も私の理解不能な斜め上へ向かったひねりがあったようで、えへへ。
Posted by ブクログ
単純に見えて複雑
文書は最初からなんだか誰目線なのか、誰の気持ちなのか分かりにくいところが多々あった
ラストにかけてなるほど、と納得してそこには驚いたが、肝心な動機や妹や相棒を真似て話す2人とよく分からない部分も多くて、書き手によるミスリードさもあるがまゆと大出のターンはもう少しスッキリした終わり方の方がよかったかなと思った(ラストの描写で死んでしまったのは察するけれど)
ただ、この分かりにくさからもう一度読んで状況を整理したいと思うしうまいなーと
このごちゃごちゃさは賛否両論ありそうな感じ
Posted by ブクログ
単純そうでちょっとややこしいミステリー。
ネタバレ全開で書くと…
・12年前の事件は、妹がお兄ちゃんに頑張って欲しくて、毒薬をオレンジジュースに入れて不慮に殺した。
・ただ、そもそも毒薬を兄が持っていたのは、少量の毒薬であれば記憶障害を引き起こせる。妹に性的嫌がらせをしていた。
・今回の事件は事故。父親が窓の外を見ていると雷で兄の分身とも言える樫の木が雷に打たれて折れたことによるショック死。
・だが、コーヒーや遺書を準備して模倣したのは姉で模倣に匿っていた泥棒を利用した。
・泥棒は10代後半女子二人で、探偵役の二人は寧ろ泥棒を追いかける方の2人だったみたい?
あんまり心理描写に納得がいかなかった。姉は気弱なのか強いのかよくわからん。