あらすじ
七月■日。謎の美少女・冷堂紅葉(れいどうもみじ)が転校してきた夏の日、
クラスメイトが殺された。密室殺人だった。
「私達で事件を解決しましょう、天内くん」
「まるでミステリ小説の名探偵みたいだな」
廃部寸前の文学研究会に所属する俺・天内晴麻(あまないはるま)は、なぜか転校生に事件の調査を依頼される。
そして冷堂も殺された――はずだった。誰にも解かれることのない究極の密室で。
「私を殺した犯人を見つけて下さいね――探偵さん」
不死探偵と“普通”の相棒。再現不可能な殺人事件に挑む学園ミステリー、堂々開幕!
事件の真相に迫る時、君と最後の××をする。
電子版には特典として美和野らぐ先生の「冷堂紅葉のキャラクターデザイン集」やふーみ先生の「応援イラスト」を収録!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった、異能とミステリーのバランスが良い。 あくまでトリックに異能は使われていない2つの謎と変化球の被害者が異能力者だったから発生した密室の3つ目の謎で読む際のバランスが良かったし、冷堂さんが異能の匂いを嗅げるお陰で最初の段階で異能は使われてないって明示されてるのも良かった。 タイムリープ能力を使った捜査も、ルート分岐があるゲームで全ルートクリアしてやっと事態の全容が分かる感じの馴染み深いタイプで好み。
キャラに関しては、ひたすら冷堂さんが可愛かった。 過去にトラウマがあって主人公に頭を撫でられると落ち着くヒロインと常識的な善良さを持ちつつヒロインに必要なタイミングで的確に行動して心を解きほぐしてくれる主人公って好きなタイプの主人公カップル黄金パターンで、加えてグラデーションみたいに冷堂さんの態度が甘くなっていくのも好き。 感情の変遷が好きな作品の場合2巻から微妙になりがちだけど、後半のキスする際のバカップルぶりも良かったから2巻以降も好きで入れそうで良い。
Posted by ブクログ
これぞ紛うことなき、本格ミステリーとラノベの融合。個人的に、こんなラノベミステリーを待っていた!と感じさせてくれた作品でした。事件の発生(3つの密室殺人事件)から、その説明、そして解決に至るまで、とても丁寧かつわかりやすい展開で良かったです。
また、本作は異能力が出てくるのですが、異能力がミステリー上のうまい演出で、ミステリーに対する良い味付けになっており、良かったですね。