あらすじ
哲学の究極の問い/「運命」とは何か/リーダーの話術の神髄/二一世紀の文学の新たな役割/才能を開花させる技法/人工知能革命による「学歴社会」の崩壊/「明日、死ぬ」という修行/プロフェッショナルの「奥義」とは何か/「カオス的世界」に処する叡智/戦略思考の深み/上手な二流、下手な一流/「創造性」をめざす過ち/科学と宗教の対立を超えて――教養とは答えの無い問いを問い続ける力。21世紀の「新たな教養」論。
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Posted by ブクログ
氏の経験、読んだ本、映画などから深くて納得の洞察。現代における処世術でもあり、前向きな気持ちにもさせてくれる。それぞれ4ページで小気味よく綴られ読みやすい。
資本主義と社会主義、経営戦略やマネージメント、技術革新や知識社会、働き方や生き方について一つの考えを提示してくれる。作者のような物事に対する賢い考え方を身に着けたい。
他のシリーズも機会があったら読んでみたい。
以下、読者メモ。
様々な専門的な人格を育てるとともに、それを俯瞰てきる賢明なもう一人の自分を育成する、自分の中に存在するエゴを制御する、そして静かに我を見つめる
自分の死に向き合い、今日が人生最後の日と考え充実した日々を過ごす、死があるからこそ生は輝く
悪い出来事も自分の成長のために天が下した好転へのきっかけと考える。起こった出来事をどう解釈するかに違いが現れる。人生で起こること全て深い意味がある
基礎を大事にする
失敗の根本原因は自分にあると謙虚に考える「引き受けの精神を持つ」
プロは経験に基づき積み上げられた経験が支えるものそして正しい直感を養う、その直感は追い詰められた時に発現することが多い
複雑なものには生命が宿る、高度に複雑な組織は意思を持ったかのような挙動となる
AIの台頭により知識の記憶力や論理的思考の優位性は絶たれるが、人の心理をマネージメントなどは淘汰されない
合理的利他主義「情けは人のためならず」
ポジティブ思考は運気を引き寄せ、運気に気づく
Posted by ブクログ
田坂氏の教養に関する本。
ひとつひとつの話がとても示唆深くて色褪せない感じのする一冊
メモ
・三つの変化
該博な知識に関する時代の変化 aiに敵わない時代
書物を通じてに関する時代の変化 活字のみでなく映像動画を通じたマルチメディア化 擬似体験性
様々な専門分野に関する時代の変化 専門分野の難しい本でなく、様々なコンテンツで深い学びができる時代
・三つの深化
専門知から生態系の知への深化 深い問いから導かれる知の生態系
言語の知から体験の知への深化 映像等による擬似体験、感覚的身体的な次元での深い学び
理論の知から物語の知への深化 人間心理を描いた物語を読むことが良い方法に 物語は自分の行動や生き方と照らし合わせやすいため
・運命を受け入れるということ。運命はいつか天命に変わるはず。与えられた逆境と苦労を魂の成長の糧として歩むことができれば
・無言のメッセージの力
・幸運は不運の姿をしてやってくる
・潜在意識のマネジメントができているか