あらすじ
その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき……。「人恋坂」に雨の降るとき、なにかが起こる──運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作!
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Posted by ブクログ
赤川次郎作品にしては恐い部類に入ります。
幸せ終わり(happy end)がよい人にはお勧めできません。
9歳の少女が、16歳の姉とのかかわりが最初。
少女が16歳になったときの、家族とのかかわりが最後。
いつも坂にまつわる話がでてきます。
何人の人がこの坂で亡くなるのでしょう。
親子、姉妹兄弟、夫婦の間の軋轢を、これでもかというくらい追求します。
最後まで生き残る人がいることだけを頼りに結末まで読み進みました。
Posted by ブクログ
何十年ぶりかで赤川次郎を読んだ。展開がスピーディで一晩で読み終えるくらいには面白かった。が、怖さはあまりない。
家族間の血縁が怪異の源。その模様が欲まみれで気分が悪くなる。出てくる登場人物の大半がクズ。とくに男はしょうもないのばっか。
途中、台本形式になるのに驚いた。
瀬名秀明の赤川次郎リスペクトに溢れた解説は読み応えあり。