【感想・ネタバレ】アレキサンドライトのレビュー

あらすじ

流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが――。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

凄まじいという表現がぴったりなのではないでしょうか?
読み手を選ぶかもしれませんが、深く怪奇な純愛だと思います。
人間の持つ、暴力的で支配的な感情、残虐さの中にある後悔の優しさ、憎しみと許し。暗闇の世界を抜けだす二人の愛でした。
両性具有として産まれたシュリルは、実父に厭われ誰にも愛されなかったために、愛を知らない。
シュリルに離縁され自死した妹の復習のためにシュリルを陵辱するマクシミリアン。
シュリルに執着するラモン。
愛憎でありながら、シュリルとマクシミリオンの一目惚れでもあるような
愛情表現が力で押さえ付ける陵辱なので、暗く暴力的に感じますが、その中に隠された優しさや深まる愛情を感じます。シュリルが感情を発露させ人と成る流れもわかります。
暴力的愛情表現が苦手な人には不向きな作品かもしれませんねー。

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2022年01月06日

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