【感想・ネタバレ】リボルバーのレビュー

あらすじ

パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「リボルバー」ゴッホのひまわりを表紙に、ゴッホが自殺に"使った"リボルバーを題名に掲げられてる本書は、ゴッホが主人公かと思いきや、まさかのゴーギャンがメインとして描かれていることに読みながら驚かれされた。
ゴッホとゴーギャンの関係についてはアルルでたった2ヶ月、互いに過ごしたことはよく知られていることだが、その期間で彼らが互いをどのように思っていたかは真相はわからない。また、2人は不遇のうちに生涯を閉じた。と、残された史料から自然と導き出されると本書は語っていたが、また、このようにも語っていた。
「好きなように生き、誰にも指図されず、自由に描き、タブローの新しい地平を拓いた。それは間違いない。とすれば、彼らは幸せだったと言えないだろうか。ーふたりはぶつかり合い、傷つけ合い、苦しみ抜き、のたうち回りながらも、「新しい絵」を描くというただひとすじの道を歩み、誰も届かない高みへと時の階段を上り詰めていった。彼らはタブローの自由を勝ち取るために闘った。その事実は、彼らに画家としての幸福をもたらしたと言えないだろうか。」
ゴッホとゴーギャンの間に起きた不幸な物語がある上で、原田マハさんが心から2人に対しての希望のようなものがあることを必死に訴え続けていることが私にはとても心に響いた。ゴッホが本当に自身を終わらせるためにリボルバーを"使った"のか、あるいは大好きな友達を守るために"使わざるを得なかった"のか。私は原田マハさんが描いた後者を信じたい。

ゴーギャンついての解像度が上がった。
ひまわりを庭に植えてみたりして。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実物の絵が見てみたい!と思わせる作品。
もともと史実に基づいている系の話が好きだから、次のページを捲る手が止まらなかった。
ゴッホとゴーギャン、美術の知識がない私からするとゴッホしか分からなかったが、ゴーギャンにも関心が湧いてくるほどの文章力。圧巻だった。
ゴーギャンのみならず、偉人の血を引いている者はこの世界に多くいて、その人にしか分からない苦悩や真実があると思うから、それを口にすることには責任も伴っているということが、この本でよく分かった。また、その歴史は本人が血筋を引いているというだけでマイナスにもプラスにもなり得るのだと。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴッホが自殺に使ったものとしてオークション会社に持ち込まれたリボルバー。一般的には自殺と認識されていながらも、その最期には謎の多いゴッホの死に、足跡、作品、人間関係などから迫っており、簡単にフィクションとは言えないリアリティがあった。リボルバーの歴史が明らかになったところで話が収束していくと思いきや、付着していた絵の具や、ゴーギャンの絵の発見など、最後まで盛り上がる展開で、あっという間に読めた。まだまだ筆者の作品はたくさんあるので、少しずつ読み進めていきたい。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴッホの話かと思いきやゴーギャンにスポットが当たっている。ゴーギャン目線からみたゴッホとゴーギャンの関係性を史実と史実の隙間にある余白をifで埋めたお見事な小説。ただ、ゴーギャンとゴッホの史実があるからこそ感情が動かされる部分はあるが、ゴッホとゴーギャンという下地がなければ膝を打つような真新しいトリックや展開があるわけではないと思う。
でも史実と矛盾させないで最大限に想像を広げてかの二人の関係性を描いている所についつい読み進めてしまう。
ゴッホとゴーギャン好きには勧めたい。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「たゆたえども…」の流れで読みました。「たゆたえども…」とは違った世界線の話。ちょっともっていきかたに無理があるような…。個人的には「たゆたえども…」の方が刺さりました。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴッホの死は自殺ではなく、他殺だった。それも犯人はゴーギャン——。

「史実に基づいたフィクション」とわかっていても、教養をくすぐる小説は、私のような中高年の男性にとっては、面白くてしょうがない。
なぜなのか?
教養を得ると、人に話したくなる。承認欲求を満たしたい。

著者もうまい。
まず、タイトルが飛び道具で心を鷲掴みにされる。
リボルバーを軸に現代、ゴッホ、ゴーギャンたちが生きた時代に私を連れていく。
まるでディズニーランドのアトラクションの乗り物にのって、彼らの生活を覗き見るように。

そして、にわかキューレーターになり、わかったような気になる。
承認欲求を満たすための読書は浅はかである。残らない。

別に承認欲求を満たそうと思って読んでるわけではない。
そんな言い訳をしながら、楽しく読んで、もう忘れている。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

原田マハのアートミステリー系の作品。

史実ではゴッホはゴーギャンに見放され、自殺を図ったというものだが、そうではなく本当はゴーギャンによりリボルバーで撃たれたのでは…という構図を作り出し、それを解明していく物語。

話の道筋や破綻を避ける繊細な作り込み、盗まれたタブローや友人を含む無駄のない登場人物など伏線の貼り方もすごく丁寧で面白かった。が、しかし同著「楽園のカンヴァス」ほど心を揺さぶるものがなかったのとミステリー特有の驚きという側面では少し物足りなさを感じたのも事実。

割とハッピーエンド的な終わり方は好み。

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2026年02月28日

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