あらすじ
ヒーローか、それとも普通の大名か?
なぜ信長の出現によって戦国時代が終わりを告げたのか?歴史上類を見ない比叡山での大虐殺は他の武将による侵略と何が異なったのか、「天下武布」の判子が秘めた武士たちへの絶大な力とは──
織田信長の行動から「時代が求めたもの」が見えてくる。
革命的ヒーローか、凡庸な大名か。人気武将がゆえに頻出する信長研究に対し、東大の人気歴史学者が本気で答えを出すエキサイティングな書。文庫あとがき付。
※この電子書籍は2019年にトランスビューより刊行された『信長「歴史的人間」とは何か』を改題し刊行した文春文庫を底本としています。
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Posted by ブクログ
「織田信長には革新性はなく、保守的な武将だった」という言説が流行っています。しかし、著者が指摘するとおり「それなら、なぜ信長によって戦国時代が終わったのか」を説明できません。
著者は、社会の実態と社会の要請を客観的に把握し、同時に、信長の行動を資料によって客観的に整理していくアプローチをとります。歴史の中にあらわれた行動から「歴史的人間」としての人物像を抽出する、そこには、信長の感情などは捨象されます。客観的に検証できないから、学問として扱い得ないからです。
この著者のアプローチは正しいと考えます。