【感想・ネタバレ】初めて会う人のレビュー

あらすじ

愛がまねく、予測不能な結末。

捜査一課に配属されて間もない刑事・静川涼吾の全神経は、完黙を続ける容疑者を前に、極度に張り詰めていた。本当にこの男が殺したのだろうか…。誰の記憶にも残らないような、おとなしそうなこの男が。
──事の発端は同僚殺害容疑だった。やがて、すでに事故として処理されてきた複数の事案がつながり始めた。真実が明らかになるほどに、いよいよ深まっていく謎。容疑者が落ちない理由を知った静川は…。

人間心理の深淵を描く、震慄のサイコサスペンス!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく凄い、そして恐い。

予想外の展開といったい何なのだ、この人たちは…と呆然とするほどの強烈な個性の輩が次々と出てくる。

完黙を続ける殺人事件の容疑者は、工藤三鷹。

被害者は、竜森令祥で彼は工藤に憧れてすべてにおいて彼と同じでなければ気がすまないと異常なほど執着し、工藤のストーカーとなる。
ありえないほど強烈な行動である。
同一人物になりたがるという、ある意味狂気すら感じた。

工藤三鷹の元彼女は、性格が悪くて工藤を顎で使い、自分の意のままに操っていた。
ここまでの悪女、今もいるのか?と思うくらいの性悪である。
だが大きな事件に進展することなく工藤とは別れる。
あんなに執着していたのにも関わらず、彼女の髪型が変わっただけで…。

もう一人の被害者は、モトキ亭の元木春菜である。
工藤三鷹は、彼女とは気もあっていたと思っていたが、たったひとことの発言が彼の逆鱗に触れた。

ずっと完黙を続ける工藤の過去を探ると彼の身近な人たちが、亡くなっていたり、行方不明だったり。

いったい、彼はどんな人間だったのか…
知るにつれて、過去が明らかになるにつれて、
しばし呆然となる。

そして、ラストでまたもや、ぞぉ〜っとなる。
これは、いったい何なのだ。
慄く、とはこういうことか。

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2022年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あっという間に読み終わってしまった。とんでもない人間が何人も出てきて、小説家は想像力や観察力がすごいなと当たり前の感動をしてしまった。1人の人物に対して、何人かからの視点で話が進んでいくので、短編集のような感覚もあった。同じ人物なのに、関わる人によって全く違う人間になるのが現実でも同じだと改めて認識した。それは常に人と関わる上では忘れてはいけないと思う。最後の最後に連続で、うわーってなった。大満足の伏線とどんでん返しのミステリーだった。タイトルも伏線か!
・「この人はどうしてこう、この人らしいのだろう」

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2022年05月25日

匿名

ネタバレ 購入済み

お前もかい

結末で、お前もかい!!と思わず心の中でつっこんでしまいました。
作品全体としては、複数の登場人物の視点が変わり、なるほどね、と思いながらサクサクと読めました。
最後はじわっと人の嫌な部分を感じたというか、なんかなぁ〜……という感じでした。いい意味でです。
最終的に一人だけ幸せを見つけたかのような終わり方でしたが、それ以外の人達はきっと不幸な思いをしたんだろうと思います。
妙な虚しさがあり、私の好みの作品でした。

#ダーク #共感する

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんでん返しが好きで口コミなどを見て購入
登場人物、ほぼ全員がやばい
思考を理解できないままにどんどん話が進んでいき、読む手も進む
最後もしっかりまとまるが、やはり同調はできない
どんでん返しといえばどんでん返しだが、胸糞悪い系かな、、

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは、とにかく嫌な気分にとことんなりたいときに読むことをおススメします。(そんな時あるのかな?)
第1章は、工藤三鷹になりたい竜守の話。読んでいても竜守のことが全く理解できないし共感ポイントゼロすぎて、イライラしっぱなし。
第2章は、工藤三鷹に好意を寄せられている理央の話。他人を攻撃し笑いものにし気づ付けまくっているのに、まったく他人の心が分からない上に気にもしてないし、自分ではいいことをしていると思っている女。これまた全く理解できないし共感ポイントゼロすぎて、イライラしっぱなし。美容室のさっちゃんが心配。
その後の章は、工藤三鷹の話。完全に壊れていてすごい。

そして、最後のオチは刑事。いやずっと違和感はあったんだよね。最後納得。うちの夫がこんなじゃなくてホント良かった。

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2024年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

くわがき先生の小説の登場人物はほぼみんな常人じゃないと学びつつ、今回は主人公がまともそうだったので1話ごと出てくる登場人物の異常さに辟易してたら最後に主人公もやはりおかしかったので、お前もかい!て思わずツッコんじゃったしくわがき先生も期待を裏切らなかった(笑)

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2025年07月19日

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