あらすじ
◎早くも4刷決定!
◎Amazonランキング1位!(転職よみもの 23/6/30)
「人生の転機」で何度も使える!
転職・異動・マネジメント・産育休・就活…。学生からベテラン、そして組織をつくる側の人事・経営陣まで「キャリア流動化時代」に必要なすべてが詰まった決定版!
・今の会社に残るべきか/出るべきかの判断基準は?
・「年収が上がるキャリア」に共通していたこととは?
・いいエージェント、悪いエージェントの見極めポイントは?
・「転職後の離職」はなぜ相次ぐ? どうなくす?
・複数内定が出たときの最終的な「決め方」とは?
・市場価値は何によって決まる?どう高めればいい?
・年収が高いゆえ転職に苦労する「業界インフレの罠」とは?
・子を持ちたい人が育休までにしておくべきこととは?
・「管理職になりたくない」に、マネジャーはどう応じる?
・個人と組織の理想を両立する「組織づくり」とは?
・就活は何を、どの順番でして、企業のどこを見る?
「個人は、会社に命じられた業務を丁寧に、精いっぱいこなしてきたにもかかわらず、ある日突然「あなたはもう不要だ」と言わんばかりに、会社の外に出されてしまう。その後、不遇のキャリアを歩まざるを得ない人を、何度も、何度も繰り返し目にしてきた。今も、あのとき出会った人たちが「本来持つ可能性」を十分に発揮しきれていたらと思うと、悔しくてたまらない。
やはりキャリアという、すべての人に必ず関わりがあり、そして人生に極めて影響の大きなこのテーマに、誰もがまっすぐに向き合う世の中を、つくらなくてはいけない。(おわりにより)」
目次
はじめに 「人」が持つ可能性は、こんなもんじゃない
第1章 私たちはどんな時代を生きているのか
第2章 自分自身を言語化する
第3章 市場価値
第4章 キャリアを選択する(前提編)
第5章 キャリアを選択する(実践編)
第6章 何が転職後の成功と失敗を分けるのか
第7章 他者のキャリアづくりを支援する
第8章 「個人」と「組織」の理想を両立させる組織づくり
おわりに
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Posted by ブクログ
考え直すきっかけになった、良書
【1章】
・大企業は年収や福利厚生が充実しており外に出づらい構造があることを意識
・会社の看板ではなく、個で戦う意識がないといけない
・会社は所属するものではなく、目的を叶えるための箱
・企業が短期的な利益でなく中長期の利益を追うように、個人も短期的な収入増だけを追うのではなく自己資本を高めるための動き方をしないといけない
・2030年に最も必要な能力は戦略的学習能力(それだけ不透明な時代が来るということ)
・学ぶにあたって
①何のために、どこを目指すか
②学びをアウトプットする
【2章】
・今のキャリアが何点で、良い部分、良くない部分はなぜなのか?どうすれば100点になるのか?
・過去の体験も今だからこそ見える部分は多々ありそう
・思考の壁を外すためには
①制限を取っ払って考える
②ロールモデルから考える(その人の憧れる部分だけにフォーカス)
・ありたい姿は一度で完璧にはならない、定期的にアップデートする
【3章】
・市場価値を高める要素は、希少性、市場性、再現性
・再現性は、ポータブルスキル、スタンスが大事、加えてどんな環境で、どう考え、どう行動したかのプロセスが大事
・特定の環境下でしか発揮できないスキルは資産にならない
・対外的に説明できるような、自身の代名詞と言えるような成果を出したい
・市場性高めるために、常に社外含めてアンテナを立てて、今後市場がどう変わるかウォッチすること
【4章】
・I型→T型→H型→HH型を目指すにあたり、今の専門領域によく絡んでくる領域を攻めるのはあり
・I型人材と言える目安は、特定領域で上位10%に入れること
・35〜40代になったとき、自分の固有の強みがあり、ベクトルが外に向いてる人材を目指したい(その方が人生充実するはず)
・途中でキャリアを離れることは避けられないので、事前の準備や関係者との本音での対話が重要
【5章】
・成長が早い人の学習サイクル
経験→内省→概念化→新たな実践
・キャリアに関しては、理想からの大胆な逆算で切り開かれる
【6章】
・転職後の発展期で大事な観点
①深さ:権限、責任は増えてるか?自分の代名詞的な成功体験を、どの立場で、どれだけの責任で達成したかは重要
②幅:H型、HH型になるために必要なスキルを組み合わせていく
③Will:定期的な内省にやり目指したいこと、実現したいことを具体化していく
・環境によってアンラーンが必要なケースがあるので注意
①業回の行動基準による違い
②過去の自分の成功スタイルに囚われる
③マネジメントスタイルが異なる
→副業などでも同じこと言えるので要注意
【7章】
・優秀なマネージャーは、組織のビジョン-事業-個人を連動させる。さらに個人が目指すこと、実現したいことを把握し、その経験を積ませる(組織、個人の双方のWillを実現させる)
Posted by ブクログ
冒頭の熱いメッセージには強く共感。
人の可能性を生かしきれていない社会。
人が本来持つ可能性を実現し合うには。
具体例がたくさん掲載されているのも良い
メモ
・キャリア3.0の時代。BSで考えていく時代に。
・転職マーケットにおける市場価値は意識すべき。
・事業やビジネスモデルが強い企業ほど、個人能力に依存せず成果につながる。
・目的の重要性の高まり
・プライドの鎧の存在
今のまま5年10年過ごしたとき、未来のあなたはどう思うか
・高成長のインターネットセクター、高度、フィナンシャル、セクターファンド、メガベンチャーなどは、機械に溢れる期待の星タイプテレビ新聞など従来型、マスメディア成長、鈍化している製造業、金融機関などはぬるま湯タイプ
・市場価値=希少性×市場性×再現性
・自ら未来を描き、変化を創造していく能力
・人でなければできない3つの領域
課題を設定し、目的を描き出す能力(創造)
変化を生み出す力(変革)
オペレーション変革 より早く安く
事業モデル変革 枠組み変更
戦略変革 抜本的なあり方
・再現性、棚卸し
プロセス、深堀どう考えたか、条件に必須な要素
・希少性がある能力を高める
ターゲット能力を高める。目的意識を持つ。
人との機会を創る
成果へのこだわり 大事なのProcess
内省と振り返り
・キャリアの選択肢
転職、複業、起業、独立
現職での活躍、現職内での移動
・転職検討理由
目指す方向性が会社と合わない
年収を上げたい
成長し、市場価値を高めたい
産業業界に先がない
言葉にできない違和感がある
・重要な共通プロセス
自身のバックグラウンドから伝える
成長機会を探る
キャリアイメージに具体性を持たせる
当事者意識と仮説を持つ
・異動候補の第一想起人材になる
異動先に必要とされるマインドセットを身につけて準備しておく
・転職後のポイント
メンバー理解
意思発信 自身のキャリア、価値観、想い
相談先候補を見つける
カルチャー理解
ナナメンターをつくる 業務外の相談できる人
小さな成果を出す
期待値をすり合わせる
自分の役割に集中する
ひとまわり大きな成果を出す
・アンラーニング
カルチャー、バリューを背景と文脈から理解する
・will具体化支援
過去の要素を紐解く 価値観、ターニングポイント
未来を描く 身近な具体例、仮置き、部分的なロールモデルを探す 時間軸を行ったり来たりする
要素を統合する 過去と未来
時間軸をセットする
・canの具体化
能力の理想系を明確にする どのレベル?
能力の現在地を明確にする
1番高めたい能力を決める
・優先順位
will実現に影響が大きい能力は?
強みを伸ばすか弱みを克服するか
課題そのものでなく構造を見る
成長実感はいちばんの薬
・must 実務の機械提供
チャレンジとセーフティネットの設計
伴奏支援もセットで
意図的に失敗を設計する
部署外の機会を提供する
細分化具体化接続
・1on1
アイスブレイク 感謝の気持ちを伝える
willと目標確認
セルフフィードバック ファクトと成長を分ける
傾聴、承認、質問のサンドイッチ
背景の深掘り
アクション設定とフォローアップ
⭐︎突破の方法
極めて強い動機づけ
今のままでは死ぬと危機を論理で理解する
強い外圧を受ける
・個人が持続的に成長する組織のみが、事業全体が持続的に成長する組織であり続けられる
・個人と組織の理想を両立できる構造作り
ミッションビジョンバリューの具体化 会社の目的を定める。
採用マネジメント どんな人に来て欲しいのかの軸が曖昧なケース。軸があっても、採用時に見極められないケース。
抜擢と部署横断の機会提供
ルール、フォロー体制、撤退基準
未来の組織図の設計
組織状況のモニタリングと改善のサイクル
個人の可能性を狭める制約の撤廃
マネジャーへの支援
Posted by ブクログ
【人が本来持つ可能性を実現できるように】
いつも働いているのが普通ではない。そんなことも紹介されている、キャリアについての本。いろいろな本で話されている、どうやって労働市場の価値を高めるか、も書いている。私は終身雇用されたことがないので、転職がもとから普通なのだけれど、そんな社会について書いている。理論化するのが上手な人がやっぱいるなーと思う。
…
今だからできる意味付け、と割り切っている。
例えば、人生のターニングポイント、人生の3代トピック、影響を受けた人、どんな影響を受けたか、コンプレックス。
(以下、完全なる所感)
そう、過去を振り返ることで、今の自分をどうとらえるか、解釈は自分にゆだねられていて、ただ自分で自分の理解の仕方を信じられるか。
自分で信じずに他人に伝えることはできないよなー…。
本当かどうかなんて、自分が決めることだと気づく。そしてこれからについて決断していく。
その責任を回避してきてはいる。
あとたぶん、解釈だから、振り返り、省察するごとに、訂正していい。
継続的な作業。
言うのは簡単。
働くことは、社会とかかわることだから、計画通りに行くわけはない。
だからこんな本を読んだりして、ときどき考え方の枠組みを試してみるのもありだと。
本来人間のもつ可能性はこんなもんじゃない、という著者の理念も感じられる本。