あらすじ
きみは誰よりも美しい。
田舎で暮らすセラフィーナは、療養に訪れていた王子・エリオットと物語のような恋をし、デビュタントで踊る約束を交わす。夢心地の日々だったが、ある日二人の逢瀬に猛犬が。彼を庇い醜い傷を負ってしまうセラフィーナ。治療の間に約束の日は過ぎ、傷物と見限ってか彼は姿を見せなくなった。悲しみに暮れていると突然、エリオットに攫われ監禁される。昏い目をした彼から醜い傷への賛美と快楽を何度も教え込まれ、セラフィーナの理性はやがて崩れていき……
手段を選ばぬ知略の王子×健気な令嬢、
歪な世界の愛の行方は――。
【目次】
第一章 白日夢
第二章 楽園追放
第三章 瀕死の白鳥
第四章 夢の囚われ人
第五章 残酷な愛
第六章 繭ごもり
第七章 蠱惑の絆
あとがき
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Posted by ブクログ
社交界デビューを控えたヒロインは、領地で偶然美しい男性と出会う
どこか訳ありで高貴な雰囲気を纏う彼に恋心を抱き、逢瀬を重ね将来の約束をするのだが─
美しく高貴な彼の隣に立つため、苦手な社交の練習をし、美しいと褒められたデコルテ部分の手入れを欠かさず自分磨きを怠らないヒロインが健気
しかしタイトルにもある通りヒロインの腕には癒えない傷が
その傷痕を巡りヒーローにも深い傷が…
光属性のヒーローがヤンデレに堕ちる姿が痛々しく、それでもヒロインへの執着じみた愛がたまらなかった
後半の展開が目まぐるしく、ヒロインが幸せを掴めるよう祈った