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Posted by ブクログ
「鈍色〜」からです。^ ^
↑の作中でも語られているように、確かに映像化したら映えるだろうなぁと納得。
舞台である墜月荘の耽美で荒廃的な雰囲気、当時のご時世ゆえの危うさなど、さまざまな魅力的な設定。その最たるものは、主人公の出自と偽って育てられた性別あたりでしょうか。
「鈍色〜」という作品のために作り込まれた世界だと思う(違っていたらすみません)ので、読者が好みそうな設定もりもりなのも織り込み済みなのでしょう。
「鈍色〜」の劇中劇という感じでの映画化とかいかがでしょうか?笑
Posted by ブクログ
「鈍色幻視行」の中に出てくる小説。ナデシコの中のゲキガンガー3的なメタ構造をほんまにやってのける恩田陸。
不穏で湿度が高く暗い商館に住むビーちゃんと呼ばれる子供が主人公。日常の淫靡でも妙なところでバランスが取れてる平和な日々が次第に崩れていく様を主人公の目線で描く。ラストはやはりあの時代か、と思うのと正体はそう来るかの意外性で、単なるノスタルジー幻想奇譚で終わらない。
小説単体としては、雰囲気で読ませる良さはあるけどオモロいかというと首をかしげざるを得ない…ただ「鈍色…」の登場人物たちがこだわった小説と分かって読めば、色々合点がいったり、ニヤりとできたり、ゾっとさせられたりと楽しめる。
色々意見はあるようだが、「鈍色幻視行」→本作、の順番で読むのが楽しめるんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
墜月荘で暮らす「私」の回顧譚。
3人の母、墜月荘にやってくるお客達ー。
飯合梓によって書かれた「鈍色幻視行」作中作の単行本化。
カバーの裏!こういう趣向好き。
この1冊でも確立しているし、どっちから先に読むかで印象も変わって面白そう。
昏く幻想的な話。「鈍色~」の作中では母恋いもの、アイデンティティ探し、報われない愛の話と言われていたけど、どれが一番近いだろう?
事故死を引き起こすような不吉な雰囲気のものではなかったかな。
Posted by ブクログ
鈍色幻視行より先に読んだ。
最初はよく分からず退屈だったけど
墜月荘が遊郭だとわかった辺りから面白くなってきた。
どんな作品でもそうだけど
昔の遊女はなんだか楽しそう。
外の世界と隔離されてるのがいいのかな。
現代はSNSで他人の生活をのぞけてしまうから
どうしたって病むよな
笹野お嬢さまの結末には何だかスカッとしてしまったが
笹野がダメになっちゃったのは寂しかったな。
和江は兄の事好きだったのかな?
文子の事ももうちょっと知りたかったな。
久我原は魅力的!笹野も子爵も。
私の顔が綺麗なのは羨ましい。
綺麗じゃなくても周りの人の態度は変わらなかったのかな
お母さんと同じ人好きになるのは最悪!
無理無理!
裏切られた気分になってしまうよ!
私に迎えが来なかったのが現実で辛かった。
特別で居させてくれよ〜
過去に引っ張られちゃう気持ちもわかる。
後半は勢いに任せて読んだから
またしっかり読みたい。
鈍色幻視行は2店舗まわったけど売り切れだったので
ネットで購入!届くの待ち!