【感想・ネタバレ】6のレビュー

あらすじ

――「だってもう、怖くてさ、地獄に落ちるのが」
新進気鋭のホラー作家・梨が描く、地獄絵図。
この本を読み終えても、恐怖は終わらない。

とあるデパートの「屋上遊園地」。峠道に存在した石塔。23分45秒の動画記録。種苗育成のためのガイドライン。幽霊の死体。エレベーターに響く声。

まるで、覗き絡繰のように次々と雪崩れ込む6つの話は、人間が最も根源的に恐れる「死への恐怖」を呼び起こす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道
それぞれに世界に必ず苦しみが待っており永遠に繰り返す救いのないお話。
色々な考察が出来そうで個人的には好きな作品です。

6章の5階(人間道)に住んでいる主人公が落ちた後、どこかの階(六道の6種の世界)の住人になると言っていたので永遠にぐるぐるとそれぞれの世界の苦しみを味わい続けるのかな?
本当に救いがなさすぎる…
だから5章の幽霊は苦しみから逃れるために輪廻から外れた?

目次の意味
1章→ ROOFy(屋根付き)天道?
2章→ FIVE by five(はっきりと聞こえる、順調な)人間道?
3章→FOURierists(フーリエ主義?)修羅道?
4章→ Three times three(三度三度)畜生道?
5章→TWOnk(愚かで思慮のない人)餓鬼道?
6章→ONE(1つ)地獄道?

六道
天道:享楽のうちに生涯を過ごすが死を迎えるときは5つの変化と苦しみが襲い体が腐っていく。
人間道: 人間が住む世界。四苦八苦に悩まされる。
修羅道:阿修羅が住み、終始戦い争うために苦しみと怒りが絶えない世界。
畜生道:鳥・獣・虫など畜生の世界。種類は約34億種で、苦しみを受けて死ぬ。
餓鬼道:餓鬼の世界。腹が膨れた姿の鬼になる。
地獄道:罪を償わせるための世界。

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2024年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖いというより気持ちが悪いという表現の方が自分にはしっくりきた。読んでいて吐き気が込み上げてくる気持ち悪さ……を最初の章でぶち込んでくる。最後まで胃がムカムカするような心地の悪さを味わえる。絡まった毛糸やネックレスを一本一本解いていく作業のように、読み進めていくうちに少しずつ疲労が蓄積する。
かなり良かったけどもう読み返したくない(褒め言葉)

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1話目からビジュアルイメージの描写が素晴らしく、大変気持ちが悪い。そこから次は違う話か?と思いきや同僚の失踪というミステリー的な話が入る。よく分からないまま読み進め、一気読みするつもりは無かったがもやもやと嫌な感じがずっとあって、むしろ戻れない、止められない、と思いながら読み進めた。なんなの、、?ってのが結構あるのでもう一度元気になったら読みたいと思う。いやだなあ、、
あと、以前梨さんが手がけてる映像作品を見たので映像が頭に思い浮かんだ。そういうの好きだよねー、って。そして個人的な話、村田沙耶香と今村夏子好きな人は好き。似たような要素が多いので。(地球星人、星の子など)

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2023年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・6月28日から読み終え、7月2日に読み終えました。

・や~なの。

・前作の『かわいそ笑』同様、書籍という媒体を活用しててすごい。すごい嫌。怖いというより"嫌"が勝つなー梨の話って…… キモくて嫌。キモ嫌です。

・どれもこれも嫌であんまり書くことないかも(なんなんだ)。怖さで言ったら4話が一番怖かったかな~。動画の文字起こしって普通の文章より想像がしやすいから…… 緩急で言うならやっぱり3話だな。今回画像だったりテキストでの怖がらせ?がないなと思ってたけどしっかり仕込んでてよかった(嫌)。1P前でもう透けてたのもだいぶ嫌でよかったな。

・テキストのギミックは組版で大きく使われてるよね。上が不自然に空いたレイアウトってたぶんサブタイトルに「six」がないこととかかってるよなあ。


・あと珍しく、答え合わせがあったな~と思った。梨さんはじめ、最近の怪談(?)の流行りって「なんだかわかんない」って要素が大きいと思ってたから新鮮だった。まあ全部を明かすような感じじゃなくて、話の流れに合った上品な明かし方だと感じたな。

・それもあって、(散々嫌だのキモいだの言っておいてこれ言うのもおかしいかなと思うんだけど)なんだかきれいにまとまってるな~って思った。種苗のガイドラインが顕著なんだけど、言葉の選び方が丁寧というか、言葉遣いがやさしい。相手に対して丁寧に教示するときの綺麗さ…… 


・いやー、でもよかったな、おもしろかった。画像やギミックに怯えるため、ネット上で長文の怪談読むの向いてないから、こうやって書籍で出してくれるのはシンプルに助かる。また新作出たら読みたいのう。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

モキュメンタリーっぽい3話目が面白かったがあとはあまり。怖さも感じなかった。
幽霊の自殺なんて、設定としてちょっと無理があるような。

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かぁーーっ!!
生きても地獄なら死んでも地獄ってか!!
やってらんねぇよなぁ!!
(ストロングゼ◯を飲み干す)

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく怖いというわけではないのだが、ふと思い出して不気味に感じるお話が多かった。
特に最初の屋上遊園地の話は、最近好きなアーティストさんが屋上遊園地に関する曲を出してそれを聞く度に思い出すようになってしまって、良くも悪くも記憶に残る物だなと思った。
カルトじみたマルチの勧誘方法を載せている話の最後、突然現れた手書きの赤文字は昼間に読んでいたのに普通にドキッとした。

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2023年09月08日

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