あらすじ
『声に出して読みたい日本語』(草思社)の齋藤孝氏×今、世界で話題沸騰中の【ChatGPT】
ChatGPTの衝撃で「AI時代の到来」に不安が隠せない今、
私たちはこれからどんな能力が必要とされるのか?
またその能力をどう鍛えるべきなのか?
「頭の良さ」の真髄を語り、「真に頭を“強く”するための方法」をいち早く伝授した絶好の書。
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Posted by ブクログ
「頭の良さ」ではない、「頭の強さ」です。
Chat GPTのようなAIが益々進化してくる現代において、頭の良さはAIに適うわけわけは
ありません。
しかし人間は知識を得たり、考えることによってメンタルや精神的な強さも手にいれること
ができます。
それが強さです。
「AIだって疲れることなく問いに答えることができるのでは?つまりタフで強いのでは?」
と思う人もいるかもしれないです。
しかし人間はその先に「楽しさ」や「充実感」を得ることができるのです。
古代から現代まで、マラソンという競技は続いています。
単なる40キロを移動すると考えれば、自動車を使った方が速いし何より疲れません。
それでも人はマラソンという競技に挑みます。
どんなに技術やテクノロジーが発達しても、そこに達成感が待っているからです。
おそらく語学勉強なども同様に、スポーツのような競技に挑む人の趣味に近づいていくの
ではないでしょうか。
ギリシャ哲学者のプラトンは書物という当時の新しいメディアに対して否定的であり、
「そんなものに頼っては頭が退化する」と考えて、一冊も書物を残しませんでした。
(その代わり弟子のソクラテスがプラトンの教えを書き残しました)
新しいテクノロジーをどう使うかは我々なのです。
答えは簡単には出ないと思います。しかし自身の充実感を頭の片隅に置くことで、行くべき
方向は見えてくるのでは、と気付かされる一冊です。