【感想・ネタバレ】スサノヲの正体(新潮新書)のレビュー

あらすじ

アマテラスの弟スサノヲは、天上界では乱暴狼藉を働いて追放される悪玉だが、地上界では八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して人々を助ける善玉になる。そのキャラクターは『古事記』と『日本書紀』とで大きく異なり、研究者の間でしばしば論争となってきた。ヤマト建国への関与、祭祀をめぐる天皇家との関係、縄文文化のシンボル……。豊富な知識と大胆な仮説で古代史の謎を追ってきた筆者が、スサノヲの正体に鋭く迫る。

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Posted by ブクログ

前読んだ著者の作品の考えを、さらに補完した内容。
タニハの国の権力者がスサノオで、出雲国作りを実現するが、後に吉備、物部など瀬戸内海勢力に裏切られて、邪神になる。ヤマトを押さえた尾張(ナガスネビコ)を倒した物部(ニギハヤヒ)は、邪神(スサノオ)を鎮める為、鬼の一族(神功皇后-応神)を日向からヤマトに迎え、ヤマト朝廷が始まる。前読んだ作品と違うのは、神話の人物への推察が、盛りだくさんにあること。伊勢神宮の真実?蘇我一族の名誉回復など、読みどころはたくさんあり、楽しい本。

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2024年11月09日

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