【感想・ネタバレ】文豪たちの悪口本のレビュー

あらすじ

文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うとき、どんな言葉を使ったのだろうか。
そんな疑問からできたのが、本書『文豪たちの悪口本』です。
選んだ悪口は、文豪同士の喧嘩や家族へのあてつけ、世間への愚痴など。随筆、日記、手紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びました。これらを作家ごとに分類し、計8章にわたって紹介していきます。
川端康成に「刺す」と恨み言を残した太宰治、周囲の人に手当たりしだいからんでいた中原中也、女性をめぐって絶交した谷崎潤一郎と佐藤春夫など、文豪たちの印象的な悪口エピソードを紹介しています。
文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感じていただけたら、うれしく思います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

太宰のねちっこさがこれでもかと伝わってきて、思わず笑ってしまいました。
夏目漱石はもっとこう、穏やかな人というイメージがありましたから奥様に対してこんな酷いこと言うのか!という驚きと同時に時代風景を感じます。
坂口安吾の< 不良少年とキリスト > を読んで思わずちょっと泣けてしまったのは自分のことながら驚きました。
自殺は、学問じゃないよ。という言葉が胸にずん、と重たく沈みました。

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2025年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これもアメトーーク読書芸人で知った本。文豪の本をほとんど読んだことがなく、歴史的なことも知らないので、そういう諸々を知っていれば、もっと面白く読めたかなとは思う。菊池寛と永井荷風のとこは読み飛ばしちゃった。今、目次のとこ、菊池寛の池→地になってるのを発見。あんなに名前の漢字を間違われるのに文句を言ってたのに、ここ間違えるかね。わざとなのか?坂口安吾「不良少年とキリスト(より)」が一番ぐっときた。太宰治が自殺したのを受けて書いたもの。『いつでも、死ねる。そんな、つまらんことをやるな。いつでも出来ることなんか、やるもんじゃないよ。』ちょうど引きこもりと自殺念慮の本を読んだ後だったし。坂口安吾は読んだことあるし、一番親近感を持っているのもあるだろう。最後の谷崎潤一郎と佐藤春夫の、けんかして和解して、結局佐藤は谷崎の妻のお千代と再婚したんかい!ってのは驚いた。やっぱ人の色恋は分からんものだ。

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アメトークで紹介されていたので読んでみた。
作家の悪口だけじゃなく、当時の暮らしやその人となりの一部が読み取れる本。
個人的には太宰の章と、谷崎・佐藤の章が良かったかな。
太宰って破天荒なイメージだったけど、自分を恥じていそうだったり繊細そうだったりと意外な一面を知れたし、
谷崎・佐藤の手紙に関しては、『妻に惚れてるのを自分に言うならまだしも直接連絡取ろうとするな』ってもっともな叱責をする谷崎も義理の妹に手出そうとした過去があって、どっちもどっちな泥沼感がちょっと面白かった。

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2023年05月20日

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