【感想・ネタバレ】お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~のレビュー

あらすじ

私たちは、自分のお金を労働力で稼ぐ、自分で稼いだお金を消費する、というやり方にはとても慣れているのですが、自分のお金が自分以外のところでお金を稼いでくる、あるいは自分で稼いだお金を消費という形ではなく投資をするという考え方には、今一つなじみきれていません。自分のお金は自分でコントロールしよう。年金不安、所得格差が進む中、私たちが身につけなければならない能力とは?第一人者が分かりやすく解説。【光文社新書】

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Posted by ブクログ

ネタバレ

勝間和代さんのベストな本と言ってもいいくらい、大切なことを語っている本。日本人にありがちな、お金を儲けることは悪いこと、美徳の概念と、アメリカのような金融リテラシーという考え方との差を分かりやすく解説し、一般の人が金融、運用、調達、という観点で学ぶことができ、さらに一歩踏み出すことを後ろから後押しするような本となっている。運用は、ポートフォリオ理論に基づいて、ある一定の割合で分散投資する方法を基本にしているので、ボロ儲けはないが、一方で大負けすることのない方法だったと思う。本書が出ている2000年代中盤にこの本で投資した人は、株であれば、ボロがちしているし、海外資産を組み込みつつ、日本資産で持っていたとしても勝っていた。
分散投資、5%くらいがちょうどいい、あとは手数料のあまりかからないもので運用してみよう、そんな気軽なメッセージがいい感じだと改めて思う。本書を初めて読んだときに、影響を受けたものであるが、今もなお色褪せないと思う。日本の金融リテラシーは少しでもアップしただろうか。
若いうちに、この本と出会うことで、ちょっと目が覚めたのを覚えている。当たり前って、当たり前ではないという単純なことだ。お金を増やすことって、減らさないことでもあるんだなと。投資も悪ではないということ、どこにお金の置くのかが大事だということだ。投資は、金融商品だけでなく、勉強や経験に投資することもできる。そこに集中してきた人、つまり浪費してこなかった人が、経済成長と期待利回りを得られるというふうに思考してもいいと思う。

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2022年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・とっかかりは、ピンチであっても、あるいはチャンスであっても、行動することにはリスクがつきものです。

 留まるか、それとも行動するか、それは、自分が新しい環境でやっていくための準備をしてきたという、自信があるかどうか?そして、行動する勇気があるかどうか、希望を持てるかどうか、ということです。

スク教育の肝は、「将来に対する想像力」だと思っています。
 まるで一兵卒のように、組織の価値観や行動原則に従順に下積みの任務に励むよりも、「自分が人生の主人公である」と実感しながら生きる方がよいのではないでしょうか。少しでもリスクを取ることに慣れていくと、常に新しい世界にチャレンジできるようになり、こんなに楽しい考えがあったのかと、びっくりするぐらい生き方もかわってくるはずです。

 社会はもちろん、他者が認めてくれなくても、自分が満足できれば良い、という考え方もあるでしょう。でも、それは、慰めでしかないような気もします。一方で、社会や他者が認めてくれたとしても、その仕事の影に何の犠牲者もいなかったのか?問われれば、後ろめたいことがあるかもしれません。どちらを選ぶかは、一人ひとりの価値観であり、それが生きざまなのだと思います。

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2020年05月05日

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