【感想・ネタバレ】黒い瞳のブロンドのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月28日

20代の中盤から後半に掛けて、海外探偵小説をむさぼり読んだ時期があった。
所謂、ロッキングチェア・ディクティブとかアームチェア・ディクティブではなく、ハードボイルド物の探偵だ。
ダシール・ハメット、ロス・マクドナルド、ミッキー・スピレーン、サラ・パラレツキー、ビル・プロンジーニ、L・A・モース、ロー...続きを読むレンス・ブロック、スーグラフトン、そしてチャンドラー。
他にも、海外小説の探偵物を読んだ読んだ。そして、その中でも特別だったのがレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウシリーズだ、色々な人が言うのがチャンドラーは決してただのハードボイルド小説作家では無い、いや彼の小説はハードボイルド小説では無いと
僕もそう思う。暴力とSEXだけじゃないのがチャンドラーなのだ。
この小説の作者も「チャンドラーの筆致は、気取っていて、エレガントで、ウィットに富んでいます。スタイリッシュでもあります。しかもダンディーです。」とまさにその通り、チャンドラーの書くマーロウの物語は僕にとっても特別なのだ。
そんな、チャンドイラーの衣鉢を継ぐのがこの作品なのだ。チャンドラー好きの諸兄には色々とご意見、ご批判も有るとは思うが僕にとっては十分に及第点を上げたい作品だった。
20代の頃と同様に男と言う生き物の哀れさや孤独をかみしめながら読み終えた。

「タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」

マーロウのようになりたいと真剣に思った20代の頃を思い出す。
結局、酒だけは強くなったが、あとは・・・

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