【感想・ネタバレ】隣はシリアルキラーのレビュー

あらすじ

ぎりっ、ぎりっ。ぐし、ぐし。ざああああっ――。深夜2時20分、東京都大田区にある工場で働く神足友哉は、今日もアパートの隣室から聞こえてくる、何かを切断しているような不気味な物音で起こされた。ふと、隣人で外国人技能実習生の徐浩然が死体を解体する姿を妄想するが、近所で女性の遺体の一部が発見されたことで、それが現実味を帯びる。気になった神足は、真夜中に部屋から出た徐を尾行すると、想像を絶する恐ろしい展開に……。五感から震え上がるような体験を提供するホラーミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

以前同著者の作品を読んで、気になったので拝読しました。思っていた以上にスリルがあって面白く、満足しました。
隣にシリアルキラーが住んでいる事と、警察に自分の素性を知られてはいけない事のダブルで緊張させられました。
疑ってる時の警察の聴取は本当怖いなと思います。人生で職質は絶対に受けたくないけど、葛城さんなら良いかもしれない。飄々と冷静で、優しさもあるなんて、ファンになってしまいました。

シリアルキラーから彼女を守ろうとしていた主人公が気の毒すぎる展開でした。シリアルキラーが一見普通の人というのは、あり得そうですが信じたくないです。先輩の明るさと優しさに緩和されます。
個人的には、徐も良い人だけど、死体解体するよりも先に、彼女の為にやる事はあったと思いますね。ソレダケじゃないと思います。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ううん。徐さんを怖がっているのは当然だけど、それ以外の何かも怖がっている。言ってることが矛盾してるのはね、怖がる対象が二つ以上あるからよ」

タイトルも帯もゴール地点を指しているから、どうにかどこかで捻ってくると身構えて読んでいた。動機までは読めなかったけど、意味深な伏線が所々あったから、結末は想定通り。スーさんの不気味さは、読み返せばもっと本心がわかるようになっていたんだろう。見た目や国籍、本国でのバックグラウンドなど、偏見や思い込みでネガティブなイメージをもつことはよくないが、こういう状況ではまずそうした人に嫌疑の目が向いてしまう。スーさんの純朴さと、お礼に死体を刻むという狂気が同居しているのが最後までホラー。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シンプルに読むのに時間がかかってしまって、前半と後半のつながりをあまり深くかけない。ただ、後半のどんでん返しは面白かった(なんかあるんやろなあって予想は少しできていたが)。紗穂里の動機がちょっと弱い気がした。どんでん返しはいいけど、その後処理(動機づけ)がちょっと雑いんかもと思った。けど、マジで後半は面白くて一気読みした。緊迫感が伝わってきて心臓の鼓動すら聞こえた。中国の一人っ子政策の闇や、ホームレスなど、戸籍すら持てない人の話は印象深い。売るものがなくなっていくと、最後には存在を売らなければならないと言うのも筆舌に尽くし難い気持ちになった。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025-5

深夜にゴリゴリ音が聞こえて「死体でも解体してるのか?」って発想はぶっ飛んでるのでは?と思ったけれど、真相はもっとぶっ飛んでいた。

真相が気になりすぎて一気読み。

矢口先輩がいい人すぎて、この人が主人公のそばにいてよかったなあと思う。主人公が過去に犯した過ちは消えないけど、それをちゃんと意識して繰り返さないようにしてるところは良かったと思う。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「隣はシリアルキラー」という題名が「隣室はシリアルキラー」としなかった理由は、「隣(にいる存在)がシリアルキラー」=主人公の彼女がシリアルキラーということを含意したかったからではないか?

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メッキ工場の安普譜の寮。隣の部屋の風呂場からギリッギリっぎりっ,と何かを解体している音がする。気になって眠れない神足友哉。寝不足で,あわや職場で死にそうになる。でもこのままだと、本当に事故死してしまう。
隣は徐浩然(じょはおれん)と言う中国人。交渉しても「ニホンゴワカラナイ」と言って取り合わない。
そうしていると25歳女性の腕が見つかる。
まさか隣で本当に人の遺体を解体してるのか!?
そうしているうちに、第二、第三の遺体の一部も見つかる。それらは全部,一部だけ。そして被害者は若い女だ。
徐が、腕を捨ててるのを見た。それを警察に匿名でリークするが、腕は見つからない。だがしばらくして少し離れた場所で見つかる。徐は、神足がつけてたのに,気がついていたんだろうか?

警察の捜査はなかなか捗らなかった。リークされた徐浩然も疑いを持つが、彼を被疑者として冤罪だった場合国際問題になるのでなかなか難しい。
そんななか、神足友哉と言う人物が怪しいとされる。それは彼の秘密が明らかになったから。


って話。

バラバラ遺体の事件だけでなく、神足の過去も交差していく。神足がもっと普通の人だったら警察にも相談しやすかっただろうに。

あと、まぁ、この人怪しい?ちょびっとって思った人が、ソレだったんだけど、その辺がサラッとしすぎてるなーと思った。
動機はわかるけど、長編小説の最後が
サラッとしすぎてて、もうちょい心情などつっこんでくれてもよかったかなーと思う

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

実際にこんなことはなさそうだが、真犯人は、途中から怪しさを感じてしまい、やはり、、という感じだった。しかし他の方も言うように動機がちょっと弱いと思った。全体的にテンポがよく引き込まれたのであっという間に読めてしまった。不思議な中国人は、やっていることは凄惨だが、心が綺麗な方だと思った。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと気になっていた一冊でようやく読めた。初めての中山七里さん!
最後まで徐が怪しかったけど、最後はどんでん返しでびっくりした。
隣の部屋で死体が解体されていて、職場も同じなんて状況は怖すぎるし最悪すぎる…
逃げ場のない恐怖がずっとあった。

一度、罪を犯して服役すると再びまともな仕事に就くのはすごく難しい現実や、戸籍を持っている当たり前の大切さや、戸籍売買に潜んでいる問題など社会問題についても触れていて、ただのホラーミステリーではなく読み応えがあった。

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2025年07月22日

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