【感想・ネタバレ】マッチメイクのレビュー

あらすじ

プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。大観衆の見つめる中、何が起こったのか?新人レスラー山田聡は同期の本庄と謎を追い始めるが、それが第2の悲劇を生む。プロレスに全てを懸けた者が決して許せなかったこととは?感涙がとまらない第49回江戸川乱歩賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

新大阪プロレスの看板であるベテランレスラー、ダリウス佐々木が試合中に毒殺される。その真相を突き止めるべく、新人レスラーの山田聡と本庄優士はそれぞれで奔走するのだが……。
虚々実々のプロレス業界で生き抜くためには、清濁併せ呑んでもリングにしがみついていくしかないが、武田はそうではなかった。新大阪プロレス随一の実力者でありながらも、長年前座レスラーを務めている丹下五郎のようにはなれなかった。なろうとしなかったのかもしれない。
ミステリとしても面白く、終盤では展開が二転三転する。肝心な試合描写もしっかりしていて、過酷なトレーニングを経てプロレスラーが鋼の肉体を得ていくのが着実に感じ取れる。
昭和から平成にかけての新日本プロレスを下地にしているので、先輩レスラー達の元ネタが解りやすいのは仕方ないが、その辺も含めてプロレスである。

山田聡と本庄優士は順調にキャリアを重ねていれば、今頃は中堅レスラーとして練習生や新人レスラーを相手にしているのだろうか。それとも、何かの切っ掛けでブレイクして他団体に移籍しているのか。或いは、アメリカやメキシコに渡って切磋琢磨しているのか。
何にせよ、彼らのプロレス人生が明るいものであってほしい。

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2021年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読んでしまった。
プロレスのことはよくわからないが、スリリングだった。
登場人物は、完全なる悪人も善人もいない。山田が犯人の武田に殺されかける場面は
ハラハラした。

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2013年03月23日

Posted by ブクログ

新大阪プロレスの総帥ダリウス佐々木が、試合中、大観衆の目の前で殺された。
なぜ? 誰が? どうやって? 新人レスラーの山田がダリウスの死の謎を追うと同時にプロレス界の裏と表を暴く。
久しぶりに、大魚を釣り上げたといった感じでしょうか。とても面白かったです。
躍動感あふれる文章、次々と明かされていく人間関係、そして読者の好奇心を満足させるプロレス業界の裏側。
山田が犯人に追い詰められていくシーンの緊迫感がちょっと物足りなかったような気がしますが、それでも十分面白かったです。この本は、一年に一冊、出会えるかどうかの傑作だと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ミステリとしてよりはプロレス礼賛の話として読んでしまったような気がする。
白いマットの上での舞台芸術。プロレスを嗤うことはワーグナーを否定する、甘ったるいイタリアオペラに指を立てるに等しい。

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2014年03月30日

Posted by ブクログ

若手レスラーである主人公の、プロレスに対する情熱や若者らしい単純さなどがよく描けていて好感が持てます。丹下という「門番」も魅力的に描かれていますし、試合やトレーニングのシーンに躍動感があり魅力的です。
ただ、先がミエミエの展開ですし、被害者の立場や脱税疑惑などといった伏線があまり活かされていないので、ミステリーとして不満が残りました。

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2013年09月13日

Posted by ブクログ

プロレス団体の総帥が流血騒ぎの対戦中に盛られたヘビ毒で急死。新人レスラーが謎を追うという、お話。
マッチメイクとは、、、実在の団体をモデルにしているようで、そうでもないような、プロレス界のことには詳しくないのでわかりませんでしたが、本当の無邪気なプロレスファンは本書を読んで、どう思うんだろうかと。。。そちらのほうが興味津々でした。2006/10/13

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

プロレス団体の総帥ダリウス佐々木が対戦直後に急死した。額の傷からは蛇毒が。大観衆の見つめる中、何が起こったのか? 新人レスラー山田聡は同期の本庄と謎を追い始めるが、それが第二の悲劇を生む。プロレスに全てを懸けた者が決して許せなかったこととは? 感涙がとまらない第49回江戸川乱歩賞受賞作。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

プロレスとミステリーを掛け合わせたストーリー。
正直言うとプロレスには1ミリも興味が無かったのですが、この本を読むと一転、一度プロレスを観てみたいという気持ちになりました。他の方の感想を読み、実在する人物とリンクさせて描かれていると知って更に興味が湧いてしまいます。
プロレスを知らない者としてはまずプロレスの世界観を理解するのに精一杯で、ミステリーとしての世界になかなか入り込めずにいました。しかし後半は登場人物の個性が詳細に描かれているので、ミステリーを解きたい気持ちで常にドキドキハラハラしていました。
物語が進んで行く中で、主人公のリアルな感情の変化が面白かったです。主人公はプロレスを愛する気持ちや強くなることに関しての想いが強く、私個人としては遠い世界にいるように感じていました。しかし数々の事件に翻弄され続ける姿はとてもリアル。感情移入して一緒に翻弄されてしまった結果読み終わった時にはなぜか近い存在のように感じてしまいます。男性女性でも感想が違うかもしれません。
こんな機会でもないと知らないかもしれない新しい世界感を知ることの出来る、面白い1冊だと思います!

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2020年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マッチメイク/不知火京介:第49回大賞受賞。2003年。
プロレス小説。筋肉小説。
高校を卒業後プロレスラーになるべく団体に入社した聡。同機は何十人もいたが、ハードな練習、上下関係に負け、本庄と2名だけとなる。
プロレス興行中、毒物により社長が殺される。引退するつもりの国会議員。プロレス界の隠語、スポーツと認めれらることがないのはショー的要素が多いため。プロレス好きでないけど、プロレスにかける人々の熱さは伝わる。
筋肉の作り方と食べ物もよい。食は成長期でないとムリぽいけど。
筋肉マシンを使った殺しは斬新。
犯人はビミョー。なんか狂ってるし。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

第49回江戸川乱歩賞受賞作。プロレスとミステリーの融合という奇抜なアイディア。登場するレスラーやエピソードはプロレスファンならニヤリとするものばかり。

プロレス団体の総帥が試合直後に急死する。自殺なのか、他殺なのか…新人レスラーの山田と本庄が真相に迫る。

プロレスの裏側をかなり詳細に描いており、それなりに真実味があるのだが、登場するレスラーが実在の複数レスラーをモデルにしているためか、人物像が今一つ希薄に感じた。ミステリーとしても、今一つの仕上がりかな。

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2013年09月02日

Posted by 読むコレ

プロレスとミステリーの融合...のキャッチ通りでは
ありますが、その内容的には...苦笑せざるを得ないですね。
でも、試みやプロレスもミステリーも好きなことは
充分に伝わり、良い作品だとは思います。
ただし、一部の人に対してでしょうね。

しかし、プロレスを活字にして展開した場合の
とんどが全盛期の新日なんですよね。
やはりそれぞれのレスラーの個性や何でもありの
グチャグチャな時代だったんだなー。それだけ
面白かったという事か。
主人公が猪木でも長州でも藤波でも前田でも
藤原でも(この辺りは夢枕獏が得意ですよね)
ストーリーが展開できるもんね。

これって続編ないのかな?

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2013年02月02日

Posted by ブクログ

プロレスを好きじゃない人、プロレスのことをあまり知らない人、
とかが読んだらどう思うんだろう。
読みきれないのかな。

実在の人物にダブるし、なかなか複雑な感情で読んだ。
プロレス好きならば感慨深い一冊、だと思う。

でも純粋に物語だけを見たら凡庸かも。

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2011年10月24日

Posted by ブクログ

プロレス団体の総帥が試合中に死亡。その謎を追う新人レスラー。プロレスを知ってる人なら容易に想像がつくレスラーなんかが登場。こちらもプロレスの裏話満載。

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2009年10月04日

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