あらすじ
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。
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Posted by ブクログ
これはリアルな世界。ただリアルな世界の話だと認識するためには、普段から違和感をキャッチするアンテナを立てないと。
大災害やテロで国民が思考停止に陥っている隙に、今だけカネだけ自分だけの巨大資本に、個人情報を含む資産を略奪される、ショック・ドクトリン。
マイナカード、コロナワクチン、太陽光発電、EV自動車、顔認証システム、知らないって怖い。
堤さんのシリーズは、忘れないように読み返したいね。
Posted by ブクログ
9.11、コロナショック、地球温暖化、マイナンバー?
世界を震撼させる出来事に乗じて、しれっと自分たちが通したい法律を通して、
お友達だけが優遇される世界を作る政府。
9.11のアメリカの成功がすべてで、世界中がそれをまねるようになった。
確かに日本の現状はまさにそれ。政府、大企業、お友達だけが利益を得る。
一般庶民には目もむけない。
そういえばひとつ前に読んだマンションの本もそういう意味合いだった。
高いほど売れるマンション。住む人のことなど考えていない。
利益が出ればいい、、、
私が困ってしまうのは、その根源的な考え方をしているのが、
ミルトン・フリードマンだ、と言い切っているところだ。
私にとってのフリードマン教授は「選択の自由」
頭の悪い官僚にものを決めさせるのではなく、経済原理によって、
いわば神の見えざる手によって、経済は最適解に回る。
そう信じているのだが、いわゆる「新自由主義」悪の権化のように語られる。
ここは納得いかないのだが、、
ただ、今先進各国、いや、途上国もか、で起こっていることはまさに、
トップだけ利益をむさぼり、国民は置いてけぼり、の世界だ。
五輪も万博も同じこと。
それより夏休みの食事にもことかく子供たちを救え、だ。
とにかく政権交代で一度膿を出さないといけない。
そういう時期だ。
序章 9.11と3.11――私のショック・ドクトリン
第1章 マイナンバーという国民監視テク
第2章 命につけられる値札――コロナショック・ドクトリン
第3章 脱炭素ユートピアの先にあるディストピア
Posted by ブクログ
政府のやりたい放題から身を守るには、国の影響を断ち、地域の中で助け合って生きていくしかない。
振り回されたくなくて敢えてマスコミ断ちをしているが、必要な情報は自然には行ってくるし、正解だと思った。
Posted by ブクログ
書店で見かけた時は、胡散臭いな、陰謀論めいた過激な政府批判か、と横目で見てスルーしていました。
『村上信五クンと経済クン』というラジオに、堤さんが出演された回を聞いて、聞き流せない衝撃的な事柄のオンパレード、そしてとても聴きやすくわかりやすい堤さんのお話に興味が湧きこの本を手に取りました。
常々、政府の対応がおかしいと思った時、見過ごせない時は頻度は多くなくとも首相官邸や自民党、選挙区の議員のサイトに意見を送って意思を伝えることを大事にしてきました。
SNSの世界で垂れ流すだけではなく、きちんと声を届ける。
今までもこの世の中に呆れて辛くて諦めそうになることは多かったのですが、実際は自分が思っていた以上に、広く深く悪い方向に進んでいたことをこの本を読み思い知らされました。
一個人のことで放っておけばいいのに芸能人の不祥事のニュースや必要以上に事件の被害者のことを掘り下げるワイドショーの報道に、ワイドショーは見てられない、と見ることをやめました。
特に薬物逮捕の場合は、何か政府が隠したい法案を通すのではとSNSでまことしやかに囁かれるようになり、私も怪しいな、と思って芸能人に関する報道に振り回されないように、と思ってきました。
ただ、かなりの数、SNSで目につくのは、自分だけが真実を知っているかのような優越感にひたり、愚民たちを目覚めさせなくてはならないと暴言スレスレ品位のない言葉遣いでくる日もくる日も会話になってないのに噛みつき続ける、所謂『陰謀論』の人たち。
私は、東日本大震災の後、陰謀論に染まりました。何もかもが怖くなり、日本が売られる、侵略される、と怯え、好きなアイドルすら秘密結社の広報で、と疑い正気を失っていた時期があります。
誰が書いたかもわからないブログ、簡単にアクセスできるところに世界の秘密はないです。自分だけが何故知り得たと思うのか、専門的に学んでもいないのに何故専門家に上から目線で否定するのか。
陰謀論の人たちの中には、本当に世界をより良くするためというよりかは、優越感に浸り横並びの仲間意識に浸っていたい人もいるのかなと思っています。
でも、最近は、否定しきれないところもあるのかなと思っています。
行きすぎた批判や妄想は論外ですが、おかしいなと感じたことに理性的に声を上げることは大事だなと。
安直に陰謀論とこの本を結びつけるのは乱暴ですが、遠からず近からずに思えます。
なんにせよ、政府に文句を言うことを考えない、政府の言うことは全部批判するという思考を放棄した行動ではなく、さまざまな判断材料と自分が培ってきた/身につけている感覚で判断して自分の意見を持ち、行動することが大事なのだろうと思います。
この本、堤さんの良いなと思うところは、私が今まで陰謀論派の人で嫌だなと思ってきた上から目線、高圧的、馬鹿にする態度がなく。今からでも間に合う、頑張りましょう、これからです、という励まし寄り添いあう柔らかな物腰です。
この本を書くに辺り、何度もふざけた金の亡者達の横暴に怒りが湧いたのでは、と思います。
暴言を吐かず、諦めず、切々と書き連ねていった堤さんの根気を思うと、応えなくてはと思わされます。
SNSの意見は、とても危うく、一般人に見えてもどこか誘導的(政府に有利なようにうまく言論展開して世論を操作する感じ)な人が目に入ります。
でも、あなたが惑わされそうになってるその意見を言ってる人のこと、よく知ってる?と画面の向こう側のたくさんの人に問いかけたいです。
誰も責任をとってくれない、甘い囁きに流されてはいけないなと。
声を上げなきゃいけないことが多すぎて、なんでそんな酷いことができるの?と人格を疑うような人たちが多くいて。でもこの本を読むと政治家の中にもまともな人もいるし、外国では民衆が声を上げて民主主義を取り戻した国もある。
今を嘆いて何も行動せず受け入れ流されるのではなく、一歩ずつ少しずつでも抗い、頑張りたい。
「2012」というパニックムービーが、いつか現実になるんじゃないかと思うときがちょこちょこある。
涙を飲む一般人も多いかもしれないけれど、限られた人だけの船に潜りこんで、私たちの意志を引き継ぎ未来を生きる人が少しでもいたらいいなとか。ちょっとの希望を抱き、頑張る。
Posted by ブクログ
ナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』が2007年に出版されてから15年近く過ぎた今、社会のデジタル化が進み、情報による大衆操作が可能になったことで、より気付かれにくく、より大規模なショック・ドクトリンが行われているようになっている現状について、
著者自身のニューヨーク滞在中の9.11経験や、その後の経過を踏まえ、コロナ・パンデミックやウクライナ戦争なども「ショック・ドクトリンの道具」になっている、といった警鐘を鳴らしつつ、
現在進行中の社会や政治の動きに注視し、その動向を慎重に読み解いていくことを読者に強く勧める一冊。
ショック・ドクトリンの特徴や、その見破りかたについて、丁寧に示されている。
日本人にとっては、著者が大きく影響を受けたというナオミ・クライン著『ショック・ドクトリン』よりも身近なテーマを題材に解説されているので、
読みやすく、わかりやすい内容ではないかと感じた。
あれもこれも全部を疑うような陰謀論的な態度は歓迎できない一方で、
過去の「対テロ」戦争において実際にショック・ドクトリンが起きていたことは(ナオミ・クラインの説明によると)間違いではないようだし、それに対する大きな反論を見かけないことからも事実なのだろうと思う。
どれがショック・ドクトリンのオペレーションに組み込まれた現象なのか、見極めるのは簡単なことではないが、
既に過去に何度も繰り返されてきた事実を冷静に受け止め、可能性ベースとして「ショック・ドクトリンが起きているかもしれない」という視点で物事を観察することの重要性を、
日本におけるコロナ禍後のさまざまな具体的な社会的・政治的な動きの実例と共に示唆してくれる良書。
著者が書く内容には、
“状況証拠に基づく憶測”も含まれているが、
「自分の頭で考える」という意味でも、逆に評価できる、という見方もできるように思った。
Posted by ブクログ
日本のマスコミが左派もしくは反日勢力に乗っ取られて久しい。国民の情報の拠り所となるマスコミ各社が既に偏向され放題。例えば、捏造や切り取り報道でも有名な朝日新聞や毎日新聞、TBS「サンデーモーニング」なんて番組も反トランプ、反イスラエルサイドのコメント1色という偏向ぶり。最近では、国営放送なのにNHKの移民政策推し、反日ぶりも酷い。放送法では、「報道番組では政治的公平性を担保」という基本理念に違反しながら番組や放送局は何故かお咎めなし。
つまり、既に日本人はテレビや新聞からの受動的情報だけでは、正しい判断さえ出来ない状況下にあるということ。さらに言えば、盲目的に報道を信じてしまう危険性にさらされている。
そんな中でも、真実を求め頑張っているジャーナリストたちがいる。本書の堤未果氏は「日本が売られる」「政府はもう嘘をつけない」など鋭い視点に定評がある。他にも、深田萌絵や門田隆将などのジャーナリストも忘れてはならない。(櫻井よしこ、何やってんの?)
さて本書「ショックドクトリン」では、テロや自然災害、コロナ禍という国民的惨事の裏で、為政者や巨大資本がいかに巧妙に強引に金儲けや政策転換を企んでいるかに警鐘を鳴らす。
☆コロナ禍→安全性すら確かでないワクチン推進による一部製薬会社の丸儲け、認可する厚労省は天下り先確保
☆マイナンバーカード→杜撰な情報管理で悪名高い総務省が1枚のカードで国民のすべての情報を紐づけようとする無謀さ
☆CO2削減→太陽光発電パネル推進という1択政策強制による電気料金値上げ
また、政府パネルの参考人が利益相反者だらけ。例えば、自民党に一億円献金したNTTが1000億円のマイナンバー事業を受注、ワクチンメーカーの日本法人執行役員が子供の予防接種を担当する教育委員に就任、再エネ事業を展開する企業関係者が買取価格を決める委員会に入り、総理に脱ガソリン車政策を進言する参与のもう一つの顔がEV車メーカーの社外取締役…
また、温暖化対策でCO2排出削減が言われていますが、何故か議論されない最大の排出者である軍隊、特に米国、中国、イスラエル、サウジアラビア、インドなどの軍事費増加国は議論の俎上にさえのらずお咎めなし。
以下は私の備忘録!
・「ショックドクトリン」とは、ナオミ・クラインの著書名。ショッキングな事件の後、国民がパニックで思考停止しているすきに、自由主義経済(規制緩和、民営化、社会保障切り捨て)を猛スピードでねじ込んで、国や国民の大事な資産を合法的に略奪し、政府とお友達企業群が大儲けする手法
・マイナンバー制度以前には、2002年の住基ネット。14年間で2000億円もの税金が投入されるも普及率5.5%。そのお金は、総務省の天下り役員たちへの高額報酬として使われていた。失敗の総括もせず、誰も責任を取らない無責任さはマイナンバー制度でも引き継がれる
・マイナンバー情報は既に何度も漏洩している。2015年には中国系ハッカーからの不正アクセスにより125万人の個人データが漏洩。さらに、2018年、年金機構は500万人の入力業務をあろうことか中国企業に再委託。2019年には、神奈川県庁で住民の個人情報が入ったハードディスクが盗まれ転売されたなど、情報セキュリティは不安だらけ、2022年には国家公安委員長が「マイナ身分証は危ないからやめてくれ!」と国会答弁。
・政府の責任を取らない宣言。マイナポータルの規約(契約とは違い双方向の合意ではなく一方的)には、「利用者が被った損害について、デジタル庁の故意又は重過失によるものである場合を除き、デジタル庁は責任を負わない」
・紙の保険証を廃止してまで、マイナ保健証を強行する理由は、もちろんメガ利権事業というのもあるが、カードなしでは生活できないように仕向けるため
・マイナンバーカードを作りたくない人には、1年有効の〈資格確認書〉を申請。初診で18円、再診で6円手数料が追加される以外は、今までの保険証と変わらず使える
・タミフルの購入先は日本が世界使用量の8割を占めていた。その後2014年、タミフルには解熱剤程度の効果しかなかったと判明。さらに幼児と高齢者、免疫力低下者、妊婦、糖尿病、心臓病、喘息などの持病のある人以外がタミフルを飲むと、耐性が出来て薬が効かなくなる
・アメリカ当局でさえ、緊急使用許可までしか出していない段階で、レムデシビルの安全性を確認しないままわずか3日で特例承認を出した厚労省。2020年、WHOは、レムデシビルには死亡率を低下させる効果はない、逆に腎不全のリスクを20倍高めると発表、スピード承認から2年で493人の重篤患者と107人の死者数が報告され、WHOは推薦を取り下げるも、もちろん厚労省は誰も責任を取らない
・コロナ禍で利益相反で暗躍した人たち。和田耕治、坂本登、宮原京子など
・ブラジル保健省が怒りで発表したありえないファイザーの契約条項。❶ブラジル政府は海外資産の権利を放棄❷ファイザーにブラジルの国内法は適用されない❸納期については文句禁止❹納期遅延はペナルティ無し❺副作用もファイザーの責任はなし
秘密保持契約なので公開されていないが、日本も同様の内容だった可能性がある
・ファイザーとモデルナワクチンは、2021年6月にWHOが18歳未満の子供はリスクが高いのでワクチン接種は控えるようにと発表した時期に、河野太郎ワクチン担当大臣は、「副反応はあるが、予防効果のためには打ったほうがはるかにいい」と無責任な個人見解でワクチン推進
・2023年2月までに4,610万回分(2000億円)のワクチンを破棄、そして厚労省は誰も責任を取らない
・徳島大学では、2022年3月からコオロギを使った、錠剤タイプのコロナワクチンを開発中。さらに政府経産省は、未知の製剤「メッセンジャーRNAワクチン」の生産拠点まで作ろうとしている
・孫正義の売国ぶり。彼の裏には中国企業が必ずいる。太陽光発電パネル然り、特にイオンモールに設置した顔認証と検温システムは米国が制裁中の中国企業センスタイムという確信犯
・「排出権取引」の欺瞞。お金があれば、いくら二酸化炭素排出しても許されのは、環境保護の金持ち優遇策
・中国製太陽光パネルの問題。強制労働でのウイグル自治区生産、自然災害に弱い、自然発火のリスクと消火の難しさ、廃棄問題など、普通に考えれば問題点だらけなのに誰も問題視しない不思議。さらに電気料金は上がる一方。
・孫正義のFIT向けプレゼン内容の意図的ミスリード
・2004年スマトラ沖地震時に、スリランカ政府は復興融資を受ける代わりに、国営だった電気や水道は震災4日後に民営化された
・3.11後の宮城県では、2021年上下水道、工業用水の運営権9事業をまとめてヴェオリアウォーターに売却された。水や海という国民の命や環境、国の安全保障に関わる分野はその国の生存権に直結する。竹中平蔵と仲のいい村井嘉浩宮城県知事は典型的ショックドクトリン推進派
・2020年10月時点で、中国系資本が絡む再エネ事業者が買い上げた日本の土地が、1700か所を超えた
・小泉内閣で環境大臣だった小池都知事は、太陽光パネル関連事業で嘘の書類を提示し、11億円を騙し取って逮捕されたテクノシステムから200万円の献金を受け取っていた
・太陽光発電の義務化を推進した小泉進次郎元環境大臣は、父の小泉元総理と兄の孝太郎がテクノシステムの広告塔だった
・太陽光発電に多額の予算確保を提唱した竹中平蔵元大臣の秘書だった岸博幸は、太陽光発電の新生ホームサービスの特別顧問
・EV車は決して脱炭素の救世主ではない(バッテリー製造過程での排出が考慮されていない)のに国家をあげて推進するのはなぜ?
・米国では既に危険性が指摘され禁止されているTikTokや、中国を介在するLineに無防備な日本政府
・各国に脱炭素で人工肉や昆虫食、炭素トラッカーの導入を要請するダボス会議の参加者が毎回プライベートジェットで二酸化炭素を撒き散らしながら参加する矛盾
なにかおかしいと思ったら、とりあえず自分でネットで調べてみる。政府やマスコミの言いなりでは、一方的に騙され搾取されるだけです。今、コメ不足や物価高、国内での外国人犯罪の増加、減税を言えば財源論を盾に出来ない理由とするのに、海外各国へのバラマキ外交はキックバック目当てで推進、戸籍制度の破壊につながる夫婦別姓の推進、敵性中国へのあり得ない忖度や便宜供与など日本政府(野党も含む)がどれだけ国益を毀損し続けているのか。スパイ防止法さえ作れない売国奴だらけの腰抜け日本、「今だけカネだけ自分だけ」の利権政治家を一掃しない限り、日本の再生はありえません。
Posted by ブクログ
ショック・ドクトリンと聞くと新鮮な気がするが、ショック療法みたいな事である。衝撃によって変化を促す。本書は「衝撃的なアクシデント」に乗じて都合良く社会を操作しようとする黒幕やその事象について解説する本だ。これが「都合よくアクシデント引き起こす」という内容であれば陰謀論になっていく。そうした要素が皆無とは言えないが、陰謀論と大差ないような話で驚愕する。
大学は、思想形成に重要な役割を果たす場所。そのとき師事した教授の思想に必ず影響を受ける。ここで名前の挙がる教授は、経済学者のミルトンフリードマン。世界中に放たれ各分野で要職についたフリードマン・チルドレンたちが各所で新自由主義政策を導入する。この「強欲略奪バイブル」により、ブラジル、アルゼンチン、アフリカ、中東、更にはイギリス、アメリカ、タイや韓国、インドネシア、大国ロシアと中国にまで導入され、まるで獲物を探して大陸から大陸へと世界中を駆け巡る凶暴なバッタの群れのように、富を食い尽くしていっているのだという。
日本でも、特に小泉純一郎政権以降、何度も使われてきているらしい。911テロや東日本大震災、リーマンショックのインパクトを利用した“フリードマン教授と外資銀行家、多国籍企業に投資家など、彼らの息のかかったお友達一派によって人為的に引き起こされたショック・ドクトリン。
本書はこの危機意識と告発から始まる。
読んでいて気分が良いものではない。全てを結び付けて真に受けて良いのかも迷う本だ。内容はここでは詳述しないが、一読の価値はあると思う。
Posted by ブクログ
珍しく具体的な事象ではなくやや理論的というか方法論的な話。
「人絶ち」は興味深い修行方法だと思う。たまにデジタルデトックスというのを聞くが,それの極地だろう。インプットを完全に遮断するということだが,アウトプットも禁じられるのだろうか?
ショックドクトリン
①ショックを起こす
②政府とマスコミが恐怖を煽る
③国民がパニックで思考停止する
④過激な新自由主義政策を導入する
⑤多国籍企業と外資の投資家達が,国と国民の資産を略奪する
最大のコツは「国民がショックによる思考停止から我に返る前に,スピーディに社会をつくりかえてしまう」こと
15分都市というデジタル監獄
おかしいなと思ったときはお金の流れをチェック
ナオミ・クライン読まないとな。
Posted by ブクログ
相変わらず知らなかったことがたくさん書いてあって、勉強になる。
優秀でエネルギッシュに見える著者も、9.11を目の当たりにした時は、人断ちを勧められるほど心が乱したそうだ。体感が麻痺して身体の声が聞こえなくなって不安になり、その穴を埋めようとしてさらに情報を折ってしまうループにはまり込んでいたという。
ショック・ドクトリンの手法は、米中冷戦時代に、捕虜のアメリカ兵を反資本主義に変えてしまう中国共産党の洗脳テクニックを、アメリカのCIAが研究し始めたのが発端だった。これを個人でなく国家をターゲットに実行することを思いついたのが、ミルトン・フリードマンだった。
世界大恐慌後に主流だったケインズ主義を忌々しく思う人々は、チリとの間に交換留学奨学金制度を立ち上げて、大量の学生をシカゴ大学に呼び寄せた。フリードマン教授の新自由主義を叩き込まれた学生たちは、母国に戻ったあと、政府高官や政治家、大企業二代目などの要職に就いた。チリの国政選挙で世界初のマルクス主義政権であるアジェンデ政権が誕生すると、フリードマン・チルドレン達と軍や警察に入り込んだCIA工作員たちが結託して軍事クーデターを起こし、アメリカの息のかかったピノチェト将軍を置いた。新自由主義政策の導入によって、それまで保護されていた国内市場は、外資が参入できるように解放され、安い輸入品が流れ込んで国内産業が次々に倒産していった。ボロボロになった国営のインフラや国内企業は、外資のハゲタカによって最安値で買い叩かれた。こうしたコーポラティズムは、ブラジル、アルゼンチン、アフリカ、中東でも使われ、イギリス、アメリカ、タイ、韓国、インドネシア、ロシア、中国まで導入され、富を食い尽くして行った。
日本では、東日本大震災の後、東北の空港や水道を外資に売り渡す道筋が作られ、再生エネルギー賦課金制度が導入され、デジタル植民地の基礎となるスーパーシティのモデル都市が作られていった。
マイナンバー制度について、アメリカやカナダには共通番号制度があるが、取得するかどうかは個人の自由。ナチスによる犯罪の歴史を持つドイツでは、人に共通番号を付けるのは憲法違反とされている。フランスでは、ドイツ占領下時代に社会保険番号を導入したが、共通番号制度はない。韓国では、北朝鮮のスパイ対策で半世紀前から住民登録番号という個人番号制度を導入して、クレジットカードとの紐づけがされている。 2017年には、中国からのハッキングによって国民の7割の個人情報が流出した。
マイナンバー制度は、全く普及しないまま、いつの間にか終了した住基ネットがもとになっている。マイナンバー関連事業を受注したNTTデータ、NEC、日立製作所、富士通は、自民党に2億4000万円を寄付しており、総務省をはじめ、関連省庁の官僚が大量に天下りしている。初代デジタル大臣の平井卓也は電通出身で、マイナポイント事業費を受注したのは電通だった。
著者は、マイナンバー制度を進める理由として、全国民の金融資産を完全に把握することと、国民の思想と行動を把握することの二つを挙げている。 日本政府は1946年に、戦後のハイパーインフレを理由にして全国民に金融資産報告を強制した後、預金封鎖を実行して資産を凍結し、すべての資産の最大9割を財産税として徴収した。
マイナンバーの利用範囲は元々税金、社会保障、災害対策の3分野に限られていたが、2023年には運転免許証とマイナンバーカードを一体化させることを閣議決定し、マイナンバーを通して得た国民の個人情報を何に使うかについては、国会を通さずにその範囲を拡大できるようにすると決定した。最高裁は、マイナンバー制度について、税金、災害、社会保障の3分野に限定されているので、プライバシー権には関わらないとの判決を出しているに過ぎない。
年齢、行動活動、決済といった情報から個人の信用力に点数をつける信用スコアは、LINEのLINEスコアやみずほ銀行とソフトバンクのJ.スコア。 NTTドコモのドコモスコアリングなどが始まっている。
120か国2万4000人の医療専門家の国際研究チームが、タミフルには解熱剤程度の効果しか無いという報告書を発表している。アメリカでは、即入院レベルの重症患者、5歳未満の乳児と65歳以上の高齢者、免疫数値の低いHIV保持者、妊婦、糖尿病や心臓病、ぜんそくなどの持病のある人以外にはタミフルを推奨していない。日本は世界のタミフルの使用量の8割近くを占めている。
新型コロナワクチンは、通常5年かかる開発期間を8ヶ月に短縮し、多くの安全性テストが外された。ファイザー社は、ワクチンを外国に提供にあたって、訴えられた時の訴訟費用を国が出すこと、国際訴訟保険に加入すること、担保として軍事基地と大使館と銀行準備金を入れることを要求したため、改善点とブラジルは契約を締結しなかった。
アメリカでは、2022年になると国民のコロナへの関心が薄れたため、ワクチンの緊急買取制度を2020年末に終了することを決定した。一方、日本では、2023年2月にコロナワクチンの特例扱いの期限を1年延長決定し、 5回目の接種を推奨した。日本では同月までに7700万回分、約2000億円相当のワクチンが破棄されている。
日本は、かつて旧モンサントが除草剤の発がん性リスクを記載しなかったとして裁判に敗訴した時に、同製品の規制をわざわざ緩めて、それ以降も大量に入手し続けている。
Posted by ブクログ
ショックドクトリン という言葉は 以前に聞いたことがあった 現実にどのようなものなのかは 本初を読んで初めて知った
非常に古い時代からあると思っていたのだが 実際にはそんな昔ではないようだ しかも 大学 経済学者 ミルトンフリードマン教授が初めて20世紀になってからのことなのだろうか
実際の ショックドクトリン 発生例は数十年以前から 大規模に起こってきているようだ
まず マイナンバー 制度のことが 説明されている 制度とマイナカード 保険証などの個人データと結びつけること デジタル長官が強引に推し進めている制度である 世界的な実情としては番号と個人の紐付けは行っている国は少ないようだ 今後 便利なデジタル社会を政府は 宣伝しているが 現実 どのような不都合が私たちに起こるのかはわからない
次に述べるのはコロナ ショック コロナ ワクチンの接種 コロナ治療薬の緊急 承認 医薬品の使用に先だちまず行われるべき 臨床試験を飛び越えての治療実験となった 医薬品の承認制度の確定については世界的な規模で Who が関与しているという
最後には 監視社会 顔認証を推し進める民間企業 行政 太陽光パネル 発電 普及のおりに不可解な 料金設定が行われたようだ
どの事柄の説明もネガティブな印象を受けるのだが 全てを信じないまでも 注意をしておく 必要はあるだろう
私はテレビのニュースはあまり見ないが世間で話題になった大きく取り上げたニュースがあるたびに私たち 国民にとって重要な法律が通過していることを後から聞くのは本当にあることを実感している
Posted by ブクログ
突然発生するショックに我々は何が起きているのか気付かずに騙されていることが数多くある。マイナンバー、コロナワクチン、太陽光パネルなど政府の利益相反にしてやられている。だからよく考えてNOと言える勇気が必要なのだと思う。mRNAワクチン、マイクロチップ、デジタルテクノロジー等素晴らしい技術を取り入れつつ騙されないスマートさが必要だと感じた。
Posted by ブクログ
衝撃的な1冊。
チープな言い方だけれど、世の中の裏を覗いてしまったような感覚と、これをそのまま信じて過剰に反応すると、世間では要注意人物扱いされるだろうなという諦めを感じた。
(内容抜粋)
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。
特にコロナやマイナンバーが思い当たる節が多すぎて、きっとこの本で書いていることは真実だと思う。
ただ、違和感を持ったところで、一個人にできる影響力はあまりに小さく、対策が
・マイナンバーカードを作らない
・違和感の意見を、省庁へ意見として送る
・地域の政治家へ意見する…など
些細なものばかり。
そうする以外に劇的に止める・変化させる方法はないこともわかるが、無力感が大きい。
平凡な一般市民が、巨大権力+知識人に立ち向かうすべはないと痛感した一冊。
であれば、巨大権力+知識人が作り上げるこの理不尽な世界は止められないとして、そのなかでいかに自分が過ごしやすく生きていくか、ということを考えるほうが現実的なのはないか。
政策に反対の声を大きくあげるだけでは、今の世の中では要注意人物になるだけ。騒ぎ立てるだけでは、真意は伝わらない。
ただ、こういった真実を暴く本は広く知れ渡ってほしい。数は力なのは間違いなくて、過剰な一部の偏った人だけが知っているのではなく、一般市民にも知ってもらいたい内容だった。そうすることで、少しは政府のやりたい放題を止められるのかもしれない。
Posted by ブクログ
ショック・ドクトリン
政府や大企業による火事場泥棒のようなもの
災害や戦争など混乱に乗じて常時には通らない法案を通したり、認可したりという手法
シカゴ大学のミルトン・フリードマン教授が提唱している手法であり、全世界に信奉者は広まっている
資本主義に通底する、今だけカネだけ自分だけ、の世界でゲームを有利に進めるには非常に効果的な考え方
力を持った方達が更に一人勝ちする考えに我々は立ち向かえるのか
著者は統制されていない情報を集めることが立ち向かう一歩になると教えてくれている
検索エンジン一つにしても、情報統制されているGoogleなどではなく、gibiru、disconnect searchがお勧めらしい
Posted by ブクログ
ショック・ドクトリンとは、人々が災害や大事件でショックを受けている間に、利益誘導のための法案やシステムが制定されてしまうこと。
さすがの堤未果さん。読みやすく、引き込まれる。日本だけではなく、アメリカでの出来事や雰囲気までもがよく描写されている。
本当に、世の中そんなことばかりだ。
特に現在の日本は、世襲議員が多すぎる。政界デビューしたときから既に利権構造の中に組み込まれていて、大衆のことは二の次。自身の政治基盤への利益誘導に、一番のプライオリティを置く。
つい最近だってそうだった。
コロナで世界中が疲弊する中での五輪開催。スポーツで感動、みたいな建前はあまりに薄ら寒かった。
開催のための予算はどんどん膨れ上がり、それでいて予算に見合うクオリティだったかは大きな疑問が残った。
結局、仲間内に中抜きさせたんだなぁと、絶望感が募っていく。
そうか、これがショック・ドクトリンなのか!と。名前を与えられてよく理解できた。
Posted by ブクログ
ショック・ドクトリンか。こんな話聞いたことなかったな、今までどれほど呑気に暮らしてきたのだろう。
もちろん、この人の言うことだって全てが正しいわけではないのだろう。
しかし、いつのまにかこの日本が日本でなくなっている事態になっている可能性は本当にあるのかもしれない。
自分の人生の残りを、自分のために使うのか、自分の子供や孫の世代のために何かしていくのか。そう言うことを考えていかなければいけないのだろうな、そして実践も。
Posted by ブクログ
今の所今年1番の読んでよかった本かもしれない。9.11のテロ事件を受けて人生をリセットしジャーナリストとしての人生を歩まれたそうだがお父様譲りなのか適職に思う。9.11では現場の隣のビルにいた臨場感ある描写に思わず映像では流されなかった凄惨な場面に遭遇され一旦全てを巻き直したのも頷けた。本書では日本版ショックドクトリンで、3.11の東日本大震災以降のショックに乗じて政府がやってきたことを検証している。マイナンバーカード、太陽光パネル問題、地球温暖化対策に隠れた逆環境悪化現象。
最後の15分都市の話しを読み、デジタル化社会とは国民が管理される社会になる可能性が高いことを思い知らされた。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさに紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など…。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは?滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。
目次(「BOOK」データベースより)
序章 9・11と3・11-私のショック・ドクトリン(さらに邪悪な者たち/ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』との出会い ほか)/第1章 マイナンバーという国民監視テク(コロナ禍が大チャンスだった/マイナ保険証はここが危ない ほか)/第2章 命につけられる値札ーコロナショック・ドクトリン(いつかきた道、感染症ショック・ドクトリン/健康をお金に換える錬金術師たち ほか)/第3章 脱炭素ユートピアの先にあるディストピア(地球を救う街は都市収容所!?/環境に優しい生き方が強制される!? ほか)
Posted by ブクログ
評者は堤氏のファンである。しかし、新刊本を見かけても手に取るのを躊躇ってしまうことが多い。
なぜなら、そこには「不愉快な現実」が説得力を持って提示されているに違いないからである。
表題からして本書もその例に漏れないが、最後に希望も記されている。
キーワードは「地方」。自分に何ができるかを考えてみたい。
Posted by ブクログ
悪くはないが後半がくどい
政府も企業家のお友達もみな自分が巨万の富を得るために動いている。本当に戦争が無いように、個人が活きやすいようにではなく、コントロールしやすいように、そして自分が儲かるように・・と。コロナワクチンまでふぁいざ^の思惑?って思ってしまうと動けなくなる。バランスが大切だと思う。マイナンバーカードも悪い面もあるだろうが、日本のIT化を進めればもっとできるおとが増えるはず。そのために動くのも必要だと思う。
<書評より>
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。
Posted by ブクログ
政府と大企業の癒着による2015年で消えていった住基ネットからのマイナンバー登録もショックドクトリンなんですね。
もう社名出します。そのマイナンバー関連企業は日立製作所、富士通、NTTデータ、沖電気、大和総研、野村総研、NEC、そしてもちろん電通、忘れてはならないパソナ。国民が収めた大事な何兆円の税金は、こうして使われていたんですね、恐ろしいです。TVや新聞、ラジオもメディアにとっては大事なスポンサーだからこんなこと言えませんよね。
金融資産報告を強化した1946年がもう一度来るかも。
マイナ規約をクローズアップ。岸田総理さんもそうだけど、河野大臣さんも怖いですね。
カナダやスウェーデン、そしてエストニアなどのデジタル大国のその後も参考になります。
あとラムズフェルドはタミフルでたくさん儲けて、ファイザー社、モデルナ、ビオンテックはコロナで毎分約750万円も稼いでいて、日本では余ってしまった使用期限付ワクチン約¥2,000億円分を破棄していたとか、まったく知りませんでした。
その他、カーボンニュートラルのショックドクトリンや、太陽光パネルのショックドクトリン、犯罪者をなくすためのショックドクトリン、CO2排出を無くすためのショックドクトリン、3.11ショックドクトリン実行委員会など、次はどんなショックドクトリンを計画しているのか恐ろしいです。
テクノシステム、洋上風力発電業など知らない間に癒着は当たり前、自民党に1億円献金したNTTが1000億円分のマイナンバー事業を発注もし、ワクチンメーカー日本法人実行委員でもあった水野弘道氏は回転ドアでテスラに行ったり来たり、テスラ株が上がって笑いが止まらないようです。
近い将来、地震や津波、海外からの攻撃、新たなパンデミック、円安危機、株価大暴落など大パニックが来た時のチャンスを政府はジーッと待っているんですね。そんな政府の次なるショックドクトリンに気づかず、わたしたちも乗っからないように気を付けたいです。
弱者の味方、堤未果さんありがとうございます。
Posted by ブクログ
ショック・ドクトリンとは、テロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のこと(カバー裏書より)
為政者って、巨大資本って、具体的に誰のこと? 悪政が、結果的にそう見えているだけのような気がする。
Gibiru, Disconnect Serach, Startpage, Oscobo, SwissCows といったあたりはメモしておこう。
Posted by ブクログ
911を原体験として、災害対策からコロナ、脱炭素といったテーマの裏で起こっている一部勢力の自己中心的な動きのリスクを列挙していた。ショックドクトリンというのは聞き慣れない言葉だけど、十分にあり得るのだろうな…
Posted by ブクログ
ヒャー、びっくりした
『政府のやりたい放題から身を守る方法』
だって
テロや大災害が起こりみんながショックでボーっとしてるとき
スピーディに勝手な都合の良い方に舵をとってしまう
ヒャー、知らんかった
こわ
過去の事例をたくさん上げて丁寧に解説していく
しっかりまなこを開かねば!
白内障の手術の後で目がぼやけてるけど
マイナカード こわいんですけど
≪ 違和感を 少し深めて よく見よう ≫
Posted by ブクログ
うーん、内容は悪くないのだけれど、読み手を誘導するような文章が苦手というか、自分的にはマイナス評価です。
読む価値はあるとは思うけど、この本の内容に対しても一定の距離をおいて判断したほうが良いと思います。
Posted by ブクログ
以前から東日本大震災後の世の中に違和感を明確にしてくれた感じがします。
本書では、マイナンバー、コロナワクチン、脱炭素の裏側で何が起きているかを詳しく述べており、とても勉強になりました。
これに限らず、何事にも鵜呑みにせず、自身で考えなければならないと気づかせてくれた良書だと思います。
Posted by ブクログ
堤未果さんの著書は「日本が売られる」とか「食が壊れる」など、不安を煽る霊感商法みたいなタイトルが多い。
金儲け主義者の手口を暴いて「こんなことを許しちゃいけない」と警鐘を鳴らしているようだが、一癖ありそうな人物だという印象を持っている。
そんな堤未果さんが、「ショック・ドクトリン」に気をつけろ、という本を書いている。
「ショック・ドクトリン」は、戦争や天災などで人々が恐怖や怒りでパニックに陥っている隙を利用して行う政治改革や不安商法というやつだ。
地震で被害を受けた建物を見に来て「補強しないと崩壊する可能性が高いですよ」と不安を煽り、不当にリフォーム代をせしめるのもその一種。
コロナ対策、温暖化対策、デジタル化の遅延対策、地震・原発事故対策と銘打って行われてきた事など多岐にわたる。
本書に書かれていることは、私の認識とおおよそ合っている。
(本当かどうかは判断しかねるが)初めて聞く話も多々あった。
不都合な状況に乗じて、平常時では実施しずらいことを行う、ずる狡さを持った人は一定数いる。
ピンチ(他人の不幸)をチャンス(自分の金儲けの手段)に変えた有能な人ともてはやされるのだから当然だ。
地球温暖化で熱波や豪雨や強風という異常気象による災害が起きている。
地球温暖化は主にCO2の排出が原因ということにして、エネルギー政策の変更や発展途上国の経済抑制を図ろうとしている人がいる。
このことは正しいと思う。
実は、
・白クマの数は20年前の20倍になっている。
・南極の氷は増え続け、毎年最高記録を更新している。
・地球は過去8年ずっと冷え続けている。
などと書いてしまう堤未果さん。
そんな論文も確かにあるようですが、それを拠り所にして地球温暖化を否定するのは無理がある。
「緊急事態下での、もっともらしい数字やデータには要注意!」と言ってる本人が、実際はこうだと示したデータがこれなのにガッカリした。
堤未果さんの言うことは100%信じちゃいけない、どこから得た情報なのかを確認する必要がある。
そこで初耳の「インフルエンザの治療薬のタミフルは日本が世界の使用量の8割を占めている」を調べてみた。
これは本当だった。
調べてみてタミフルはインフルエンザの治療薬というより、インフルエンザからの回復期間を少し早める効果があるだけということも知った。
日本では誰かが、タミフルで儲ける仕組みをうまく作ったのだ。
堤未果さんは、資本主義がもたらす金儲けに関する問題を具体的に提示してくれるので貴重な存在だ。
ただし、信ぴょう性に欠ける情報も混ざっているようなので50%程度の信頼度で参考にしようかと思う。
Posted by ブクログ
次の読書会課題図書がこちら、
「堤未果のショック・ドクトリン」
実はこれ、本家(?)とほぼ同時並行で読んできた。
当たり前だけど先行して読んできたナオミ・クラインのケースより、日本のことが主であるが故により身近で具体的。
3.11の震災やコロナ禍の裏で、一部の界隈では疑問の声が投げられていたマイナンバーカード、コロナワクチン、はたまた太陽光発電の政策など、自分ごととして想像しやすく、またそれに対する違和感については説得力があった。
ただ、この本にある主張も一方向の事実で、全体像をその原因に起因させるには強引すぎないかな、と思う部分もある。
読者に対してわかりやすくキャッチーに認識させるためか、回転ドアという表現が出てくるが、確かに利害関係のある人人物が法整備に直接関わってきたり、仲良し企業との癒着が安易に想像できる政治体制だったりという面では大きな問題だと思う。だが一方で、知っているから、わかっているからこそ任せる、その人物が適任という考えもあるのではないか、と…我ながら甘い性善説に寄りかかりたくもなってしまう。
たぶんコロナワクチンしかり、マイナンバーカードしかり、もっともっと個別具体なわたしの個人的な体験で不具合がたまたま起きていないということにも、この感覚が影響されているのだろう。
いろいろ出している数字の一次情報も調べていないし、この本自体にもあったように、数字は切り取り方で事実が違って見えたりもするからなぁ。
ただ、今自分が生きている国が、民主制であるという事は大きい。
基本的には政府や世の中の大きな仕組みや流れは、なるようにしかならないと考えている人間なのだが、歴史が勝ち取ってきた民主的な権利、…それは直接的に選挙であってもいいし、消費行動なんかも包含されると思うんだが、については自分の意思で決定したと思えるくらいには頭を使いたいな、と思った。
Posted by ブクログ
うー・・・ん?
ショックドクトリンというのは、非常事態発生時に、国民が一瞬パニック状態になったのを利用して、国が、多分「イリーガルな」法案とか状況を一気に作り上げてしまうこと。それを、民主国家でやる。
なんだろうこの違和感。
陰謀論ではないというが。
例えば、9.11後の国家の非常事態大権を認めていく動きのスピード感とか、用意されてたでしょうというが。
なんだろう、この違和感。
マイナンバーカードもいろんな事例あげてることも。
確かに色々、なるほどなと思うこともあるんだが、多々の事象の一面色眼鏡で見てる感も拭いきれない。まさに、この本の書き方自体が、パニック感を醸成しようとするというか、占いって、いいことより悪いことが起きるって言った方が聞いてくれるんすよという感じというか。
こういう解釈が正しいんですよというか。
取材された根拠もあるんだろうが、あんまりそれが出てないというか。
ただ、この見方は持っておいた方がいいと素直に思うし、眉毛に唾つけながらも、忘れないでおきたい。