【感想・ネタバレ】とつくにとうか -幕末通訳 森山栄之助-(3)のレビュー

あらすじ

鎖国の時代、通訳者は「通詞(つうじ)」と呼ばれた。
現代とは比べ物にならないほど情報も手段も少ない中、
彼らは世界とどう対峙していたのだろうかーー。

欧米諸国のアジア進出に伴い、日本への注目が高まり始めたころ。
ペリー提督率いる米国の艦隊、脅威の象徴としての「黒船」が来航し、
新たな港の開港を含めた条件が提示される。
江戸幕府最大の危機、国の未来がかかった交渉の場に、
大通詞へと成長した栄之助が挑む!

同じく通詞の父と親子で挑む歌舞伎の「同時通訳」編も収録。
未来へ繋ぐ幕末のお仕事ヒューマンドラマ、完結!

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Posted by ブクログ

「とつくにとうか」完結の3巻。
最終巻だからか、駆け足な内容だと思います。栄之助いつの間にか結婚して子供もいますし。おそらく、2巻でポッペン吹いてた彼女がお嫁さん。馴れ初めは描いたので、結婚に至るまでのわちゃわちゃも描きたかったのではないでしょうか。

最後の江川英龍とペリーの会話。通訳なしで互いにカタコト外国語で意思疎通をする場面。通訳なしでも歩み寄ることで相互理解を始めることはできるのですが、そこに至るまでには通訳の手助けが必要であって、いずれ共通言語ができれば必要なくなる仕事かもしれませんが、第一歩を踏み出すための大事な仕事ということは変わりないと思います。栄之助のパーソナリティに拠る部分が多いように描かれているのは、作劇上のアレということで。

0
2024年08月19日

Posted by ブクログ

おや、一気に最終巻なのか。
いよいよオランダ以外の外国船も来て
ペリーも来航、恋バナどこじゃなかったわ。
でも、ギュッと濃い時間を
栄之助と一緒に駆け抜けた感じ!

前半は日本の文化を紹介するのに四苦八苦。
歌舞伎を鑑賞しながら同時通訳。
一世一代の晴れ舞台は
よい親子共演の場になりましたね。

半はペリーとの折衝が主たる話。
チャラい風貌なのに切れ味鋭い中身の
お代官・江川様の外交手腕が見どころです。
もちろん、それを通訳する栄之助・達之助の
奮闘もあいまってのこと。
これから技術が進歩していっても
「人」というフィルターを通した通訳には
一味違うものがあると思うのです。

0
2024年08月08日

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