【感想・ネタバレ】すべらない敬語のレビュー

あらすじ

敬語を正しく使って嫌われた首相もいれば、「タメ語」連発で愛される人もいる。使えないのは論外だが、やたらと使うのも考えもの。敬語は必要に応じて使うべき「武器」なのである。「すべらない」敬語はどう身に付けるのか? 失敬と丁寧の境界線はどこにあるのか? 国の「敬語革命」、名司会者のテクニック、暴力団への口のきき方等々、敬語という巨大な森の中を探検するうちに、喋りの力がアップする一冊。

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Posted by ブクログ

[ 内容 ]
敬語を正しく使って嫌われた首相もいれば、「タメ語」連発で愛される人もいる。
使えないのは論外だが、やたらと使うのも考えもの。
敬語は必要に応じて使うべき「武器」なのである。
「すべらない」敬語はどう身に付けるのか?
失敬と丁寧の境界線はどこにあるのか?
国の「敬語革命」、名司会者のテクニック、暴力団への口のきき方等々、敬語という巨大な森の中を探検するうちに、喋りの力がアップする一冊。

[ 目次 ]
敬語革命、勃発す
「正しい敬語」はころころ変わる
敬語業界vs.国家
敬語は自己責任である
トムとキムはどうなのか
三大名人に学ぶ技
小泉さんと安倍さんの差
くすぶるマニュアル敬語問題
失敬と尊敬の間
お疲れ様かご苦労様か
肩書きに敬意をこめて
褒める姿勢、謝る態度

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月22日

Posted by ブクログ

何でもかんでも敬語を使えば良い
というものでは無いことを謳った本。

させていただくの意味と使い方や、
「お疲れ様です」「ご苦労様です」
の区別などよく使う言葉が満載。

芸能人や政治家の話し方が実例として
出ているが、今では情報が古くなったのが残念。

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2010年07月20日

Posted by ブクログ

2007年、国の文化審議会の指針で、謙譲語が謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱに分けられ、相手に向かった自分の行為はⅠ、相手に向けていない自分の行為を説明する際はⅡと区別された。なるほど、確かにすっきりする。 更に美化語という分類ができ、相手のものではなくても、お抜きでは下品な物言いになるときは「お」をつけるような場合を指す。なるほど、これもすっきり。最終的に敬語とは自分を示すもの、自己責任である、との分析、これも納得。2重敬語や、過剰なマニュアル敬語等、気になっていた敬語についての解りやすい考察が並んでいた。

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2010年06月14日

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著者が元アナウンサーというのは知らなかったが、言葉に特に気を使う職業であったが故に、敬語について仔細に自分を意見を述べていた。
概ねその考え方には同意できたが、それだけに新しいと思うことはなかった。
自分の敬語の使い方を、もっと武器になるような方向で磨いていければいいと思った。

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2022年10月07日

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ネタバレ

 敬語とため語の切り替え「コードの切り替え」を身につけたいと思った。
 ため語で語るのは自分自身を語るとき、独り言の時!確かに、その人と一歩距離が近づいたと感じる時って、その人のポロっとこぼれる本音が聞けた時だなあと思う。

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2013年03月09日

Posted by ブクログ

敬語についておもしろおかしく書かれた本。
実務の面でも役に立ちますし、話のネタにもなります。

正しい日本語、とよく言われていますが、
言葉の変化を容認することは大切なことだと思います。
国の方向もそのようで、なかなか理解があると感じました。

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2012年11月11日

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2008年2月 4/15
敬語とは、自己責任で使うドレスコードみたいなものであるという捉え方はなるほどと思った。敬意表現とともに使われてこそ意味を成すとか、時代とともに変わるものであるとかという部分は非常に共感できた。

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2009年10月07日

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 敬語は①尊敬語②謙譲語Ⅰ③謙譲語Ⅱ④丁寧語⑤美化語と、5つに分けられるが、いずれの敬語を使うにせよ、相手との一定の距離感を保つためであり、身分の分断ではなく、人との交流を円滑にするための道具として機能する。
 また、本書では政治家の演説や記者会見を数名取り上げて、個々の話し方を分析する。個人的に深かったのが小泉純一郎元首相の演説で、著者曰く、フレーズの一つ一つが短いこと、敬語と敬語でない言葉をうまく交えて話を盛り上げるのに長けているという。

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2023年08月22日

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敬語をテーマにしたエッセイ集とも言える。テレビでMCを務める人たちはさりげなく高度なテクニックを駆使しているらしい。

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2019年08月12日

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褒めるという行為は一見簡単な敬意表現だと思いがちだけど勘違いし易い。
「相手を評価しない言い方で褒めること」目上は直接評価しない。自分(I)の感動を伝えるIメッセージ!

石原軍団渡哲也の「誠意の敬語」は印象的でした。

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2013年11月01日

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読みやすくてわかりやすい。
ただたんに敬語の良さや基本がかいてるんじゃなくて、そのときその時に応じた使い方があることを知れました。

敬語と一口に言っても奥が深い。
態度で表れる敬語なんかは、今日からでも実践できるんじゃないかと思います。
敬語はいいものだけど、時に距離を置いてしまう壁をつくるものでもあるんだなと感じました。

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2013年06月08日

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普段とりとめもなく敬語を使ってる人に、敬語のことを意識的に考えるきっかけをくれる本。敬語の乱用による、慇懃無礼を危ぶんでいるのでしょう。

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2013年05月22日

Posted by ブクログ

敬語にはどのような効果あるか、どのように使われているかという視点で書かれている。
敬語の正解を教えてくれる本ではないです。
梶原さん曰く、「敬語とはコミュニケーション力向上のための武器である」。
「人間関係によって言葉を変えるのではなくことばが人間関係をつくりあげる。」
正解は時と場によって変わるので、どのように使うも基本的に「敬語は自己責任」。

日本語の敬語は、あえて相手との間に距離をうむためにある、ネガティブポライトネスだということが学べました。

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2013年03月02日

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敬語に関する本を一通り何冊か読んだりした人向けの本かとも思う。
(かと言って、敬語に関する本を読んだことがない人が読んでも為になると思いますが…)
要は、敬語は勿論正しく使うことが大切だけど、そもそも「正しく」の定義は難しく、且つ丁寧に使いすぎてもダメで、要は使い分けが大事なんですね。
そもそもこの本を読む以前に、一般にある敬語本を読まないと…、と思いました。

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2012年12月18日

Posted by ブクログ

敬語について語っているだけの内容で、実践的ではない。
文も回りくどく、読みにくい。
簡単にまとめると、『謙譲語Ⅱができたため、二重尊敬がおkになった。尊敬語は臨機応変に使え』ってだけ。
元から、相手との距離を図るために尊敬語を利用してた人には、関係のない話。

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2012年10月18日

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敬語について筆者の意見を決めつけて押し付けず、客観的に解説されているところがイイ。また正しい敬語を使いましょうというだけではなく、敬語と非敬語の使い分けも大事だということがとてもよくわかった。

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2012年06月21日

Posted by ブクログ

敬語を「ポライトネス」の観点から捉えなおしたということか。

ポライトネスとは、言葉による人との距離の調節方法。
敬して遠ざける敬語は「ネガティヴ・ポライトネス」、
逆に「タメ語」を使って相手の懐に入り込むのは「ポジティヴ・ポライトネス」と言うのだそうだ。

方言もポジティヴ・ポライトネスとしてはたらくという指摘は面白かった。

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2012年02月05日

Posted by ブクログ

敬語だろうがなんだろうが、気持ちが大事だとは思う。
ある言い回しに対して「これは文法的に正しくなくてももう一般的だから伝わるでしょう」として、
「お名前頂戴しても…」というのは違和感がある、としてた。
線引きがよくわからない。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

 この「指針」は、文化審議会国語分科会の、敬語小委員会というところが担当しています。分科会の会長を務めたのは、作家の阿刀田高さんです。この小委員会を傍聴しましたが、お堅い審議会の諸先生の中にあって、庶民的でおおらかな物言いが印象的でした。阿刀田会長は、あるラジオ番組で敬語についてこんな風に語っていました。
「敬語は、早い話が自己責任です」
 煩雑な表現を避けて、ズバリ一言「自己責任」と評したあたり、さすが短篇小説の名手だけのことはあります。こんな解説が続きました。
「いろんな知恵を出し合って、敬語を、これまでになく、一番分かりやすく整理できたとは思います。しかしそうは言っても、敬語は何にもしないでやすやすと使いこなせるというものではありません。難しいのかといわれれば、まあ難しい。それなりに勉強してもらわないとならないでしょう。でも、私は、おれは、そんな苦労してまで敬語なんか使う必要はない、という人はそうすればいい。ただし、その時に、周りの人がどういう風にその人を評価するのか、人間関係がどうなるのかについては、それこそ、自己責任だと覚悟を決めてもらうしか無いでしょうね」
 敬語なぞ、格差社会に拍車をかける支配階級(団塊世代以上には懐かしい表現)の道具だ。無能な上司、無理難題を押し付けてくる成金のセレブ客たち等々、こちらが敬意のけの字も感じられない相手に敬語は意地でも使わない!という考え方を持ってもそれはそれで自由です。ただし、その姿勢は何らかのしっぺ返しを食らう可能性大です。それも含めて全ては「自己責任」なのです。
(本文p52-53)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 一年生の入門ゼミの授業で、文化審議会の『敬語の指針』を学生と読んでいる。現代の敬語にかかわる多くの問題が論じられ、それなりの指針を出している。しかし、なかにはこれはどうかなと思うところもある。そう思っているとき、本書を読んだ。梶原さんはフリーのアナウンサーであり、つねにことばの問題、とりわけどんな敬語をどんな場合に使うかで、決断を迫られている人だ。その梶原さんが、『敬語の指針』に対し、自己の経験を振り返りつつ批評したのが本書である。本書で特に印象に残ったのは、敬語を一応知った上で、場や相手に応じて自由に使い分けること、敬語をバカにする人はしっぺ返しをうける、それは自己責任だという点だ。ぼくもそう思う。知って使い分けるのと、やみくもに使って恥をかくのとは大違いだ。梶原さんのこの本も、デアル体が基調だが、特にため口体になる。書く場合もこのメリハリが大事だといいたいのだろう。ただ、この文体で書く人は高島俊男、鹿島茂等それなりにいて、ぼくにはちょっと陳腐に感じた。p35で若い女性が使う「自分へのご褒美」は「耳障り」だと言う。しかし、これも自分を客観的な対象として言っているのであって、ぼくには許せるし、ぼくもよく使う。

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2009年10月07日

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