あらすじ
本土防空の尖兵となって散った六人の若者たちの姿を活写し、その真情を赤裸々に綴った感動のノンフィクション!
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Posted by ブクログ
菅野大尉に関する記述があるとのことで手に取った。
6人それぞれの戦果のみならず幼少期から一人の人間としての記録はどれも興味深く、特に武藤少尉に関するエピソードは心に残るものが多かった。
序盤で奥様との結婚に至るまでの記述があり、それだけを見て希薄な夫婦生活だったのだろうと邪推してしまった。しかし、御二方がやりとりした手紙を追っていくと、恋愛結婚ではなく夫婦生活も極端に短かったにも関わらず互いに対する深い愛情が垣間見え涙が出た。
Posted by ブクログ
昭和20年7月24日の出撃で未帰還となった6名のパイロットについての一冊。
幼少期の様子や人柄、家族との関わりを知ることができました。
関係者の方々のお話や手紙を読んでいると、彼らは私達と変わらない普通の若者であったことが分かり、そんな彼らが戦うために空を飛んで亡くなっていったことのつらさをひしひしと感じました。
紫電改を見に、愛媛に行きたいです。
Posted by ブクログ
第三四三海軍航空隊、戦争末期に登場した「紫電改」の話。
搭乗していた若者(みんな本当に若い。最年長で29歳とか…)が
どんな背景でどんな人でどんな風に生きていたかというのを
リアルに描いてある作品。
私的にまず紫電改って名前が良い。
当時の戦艦もそうだけど戦闘機の名前も非常にしゃれてる
いやー和名っていいなぁとつくづく思いながら…
そんな紫電改、あと2週間で戦争が終わるというときに出陣。
帰還しない6人。
個人的にはその中の1人武藤金義さんがすげぇなぁ~と思った
まぁみんなそれぞれすごいんだけど。
「空の宮本武蔵」っていう異名だけは聞いたことがあるけど
ちゃんと調べたことはなくて、これを機に初めてちゃんとわかったような感じがした。
ああ撃墜王って本当にいたのな…と感心
そして全部が全部悲しい。
正直、悲しい本が苦手な人はつらいかもしれん。
未帰還の6人は今現在も分からないまま時が過ぎ、昭和53年11月
愛媛県の海底から1機、引き揚げられたそうな。
ただ誰が乗っていたのかとか詳細は不明…
今年か来年、どこかで実際引き揚げられた紫電改をこの目で見たい!!
それしか今は思わない。
Posted by ブクログ
三四三空の紫電改が海から見つかった―――果たしてそれは、誰の機体だったのか。候補の六人を、様々な視点で描いた作品。各々の生い立ちや信念が物悲しくも、凛々しい。
耐える事を知る人は、こんなにも強いのだろうか。
Posted by ブクログ
戦後海中から引き上げられた紫電改の搭乗員は誰だったのか調べてゆくと、その日周辺で空戦を行い還らなかった六人のうちの誰かだろうという所から始まる。
悲しい話だ。