【感想・ネタバレ】動きが心をつくる 身体心理学への招待のレビュー

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Posted by ブクログ

大変興味深い本であった。頭脳中心主義といった空気感が強い中で、こういった書籍は貴重なように思われる。

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2013年07月21日

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歩行は複雑な動きではあるが無意識に行われている しかし急いで歩くとき、散歩でゆったり歩く時などは意志的反応に分類される

意図的に行わせた歩行で感情が変わるか 快適なテンポで元気良く歩くと喜びの感情が喚起される 
リズミカルな歩行はセトロニンの分泌を促す

動きが感情に影響を与えるというのが全般的なテーマ

胸を張って笑顔を作れば気持ちが明るくなる

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2013年08月18日

Posted by ブクログ

身体心理学の入門書。
心理学の基礎知識もふくめて、分かりやすく書いているので、初心者でも理解しやすい。
保健体育の学習指導要領で「心と身体を一体として捉え、」という文言があるが、その具体例をエビデンスと共に紹介してあるので、授業にも使えそうな気がする。

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2021年05月22日

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いろいろな視点から体やその動きについての知識が載っていて、新書としては充分な情報量です。

チャールズ・シェリントンの分類は興味深いものです。また、第7章の「新しい人間の全体像」はウェルビーイングを考える上ではとても参考になりました

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2021年02月06日

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感覚に関する特に基本的と思われることが、しっかりと説明されている。とても良い。

これ先に読んでおきたかったな。

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2018年04月28日

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行動が心に与える影響等についての概要が述べられている

呼吸、姿勢などヨガとかでもよく取り上げられる行動についての考察は面白い
あとその考察に基づく実践法は試してみたくなった

呼吸、筋反応、表情、発声、姿勢、歩行、対人空間、対人接触は無意識の行動でもあり意識的な行動でもある

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2015年02月24日

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心が動きに影響を与えるのではなく、動きが心をつくる可能性について述べられた本。新書ということもあり、概要だけだが発想の転換という意味で興味深い。

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2013年06月24日

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動いて心を整える。
なんだかどこかでみんな納得できそうですよね。
それを学問として、どのように取り扱っているのか?
この本では、エッセンスのみ
簡単に述べられてはいるが、その先が面白そう。
それだけでなく、
どういう体の動きがよいのか、実践的な体操まで
掲載されているのです。

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2012年11月08日

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一般的に考えられているのは、脳が考えた結果として心の動きや感情がうみだされる。しかし著者は逆だという。身体の動き(静止している身体ではない)が感情を生み出し、身体の動きが心の動きをつくりだすという。それを生物の進化史、各種心理実験から導きだしている。また、そのような視点が古来からあったことを言葉の使われ方(身に沁みてわかる、息を凝らすなど)をに指摘する。呼吸や歩行や住環境を整えれば心身のコントロールが可能というか、相互依存の関係である。

よく読みこめば面白いがいかんせん読みづらい。著者に限ったことではないが、大学教授は一般人への説明が上手ではないと感じる。

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2012年06月03日

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 最近、ちょっと、頭でっかちになってきたのと、夏に体調をくずしたときに、気分が非常にめげたことを踏まえて、身体のメインテナンスに気をつけようと思っていた。

 職場の本屋でこの新書がでていたので、なにげなく購入。

 春木さんは、早稲田大学の文学部を退官された先生で、身体心理学を提唱している。

 身体の調子が心にも影響するという主張で、日本人には常識だが、脳科学が進歩している精神医学などの分野では異端のよう。

 反射でも意志でもできる反応(呼吸、表情、発生など)をレスペラント反応として、分析し、ご自分でも、ヨガ、太極拳、合気道など様々な方法を試して、心を正常に保つ方法を提案している。

 クビ回し、腰回しなどの筋弛緩法、丹田に力を入れる腹式呼吸など、びっくりすることはないが、身体によさそう。

 ちなみに、朝6時25分からNHK教育でやっているテレビ体操の中に、春木さんが提案されている体操がほとんど組み込まれている。

 お試しあれ。

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2011年10月09日

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身体心理学はなんぞ?という好奇心で購入。
姿勢や対人空間(座席の配置位置)がいかに心理面に効果影響を及ばしているか知る。

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2019年08月25日

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心が体に影響を与え、体のコンディションが心の状態を左右する。
経験的にはわかることだが、これを研究するのが「身体心理学」であるという。

意志の関与の度合いから、行動を「オペラント反応」(意志的反応)、「レスポンデント反応」(生理的、反射的反応)、そして両方の性質を併せ持つ「レスペラント反応」と分類する。
スキナーの説だ。
こうして、呼吸、筋弛緩、表情、発声などの動きがどのように心に影響を与えるかを説明していく。

最終章には、心身統一をするボディワークが紹介されている。
なかなか実用的。

ここで引かれている研究や文献は、一番新しいもので二〇〇〇年代まで。
二〇一〇年代に入って出た本としてはどうなのかと思ったが、もしかすると、その後それほど進んだわけではないのかな?
最近のマインドフルネスの流行りで、この分野もホットな領域なのかもしれないけど・・・。

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2017年05月31日

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身体心理学の専門家が、“身体・動き”との関連の上で“心”を捉えようとする「身体心理学」の研究について説明したものである。
現代においては、“心”とは知と同じもので、脳のことがわかれば心のことはすべて解明できるという考え方(「唯脳主義」)が主流で、だからこそ脳科学にも注目が集まっているが、著者は「人間を心のみの存在とは考えない。身体があって心が成り立つと考える。しかもその身体とは、従来から無視されてきた身体の動き(行動)に焦点を当てるのである。・・・本書ではいままでの身体心理学の研究を明らかにすることで、脳一元主義が中心となっている現代において、身体の動き、感覚といったものが、私たちの気分や感情に大きな影響を与えていることを再発見してもらえれば」と語る。
◆進化の過程を見ると、動物は大脳によって環境に働きかけて適応したのではなく、環境が動物に働きかけて行動を引き起こし、適応してきた。つまり、環境に対応する行動が大脳を発達させてきたのである。即ち、「始めに動きありき」で、そこから心が発生したと考えられる。
◆20世紀の行動分析学の大家であるスキナーは、動物の行動を、環境からの刺激によって誘発される「生理的・反射的反応(respondent反応)」と、行動する主体が環境に働きかける「意志的反応(operant反応)」の2つに大別した。
◆実際の行動の中には、respondent反応とoperant反応の両方の反応ができるものがあり、それは合成語で「resperant反応」とも呼ぶべきものである。具体的には、呼吸反応、筋反応、表情、発声、姿勢反応、歩行反応、対人距離反応、対人接触反応である。
◆resperant反応(行動)と心(心理)と体(生理)の関係はトライアングルの関係にあり、相互に影響を及ぼしている。呼吸反応が心や体に影響を与えることは多くの人が実感していることであり、昔から推奨されてきた「丹田呼吸法」もその経験から生まれたものである。また、野口三千三氏の「野口体操」、野口晴哉氏の独自の整体法も、筋反応(筋弛緩)に関わるものである。
◆行動の次元、身体の次元、精神の次元の3つを統一した、或いは包含した概念が「気」であるが、心身一元論的な考え方に馴染みのある東洋社会では古来より心身統一的な健康法が採用され、well-being(心身の健康・安寧)に役立ってきた。
そして最後には、well-beingを実現するためのresperant work(身体の動かし方)がイラスト入りで紹介されている。
大変興味深いテーマであり、かつ実感として理解できる部分は少なくないとはいえ、全体を貫く強固なロジックが見られない点が少々残念ではあるが、著者が自ら「現代人の常識に反する」と言う、身体(行動)と心の関わりに焦点を当てた論考として、唯脳主義中心の潮流に一石を投じたものとは言えるだろう。
人間についての幅広い理解の一助になり得る一冊と思う。
(2015年11月了)

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2016年01月15日

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ネタバレ

よく嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しいのだ、つまり、感情より表情が先に来る、とか聞くことがある。本書はそれをもっともっと掘り下げて、ひとつひとつ検証した本。
 まずは、もともとの動きとは何かから始まる。下等生物では動きはなんのためにあるのか、走性とか反射とか。それから中枢神経のある動物ではどうか、とか。で、じゃあ人間ではどうかとか。
 次に、反射や不随意運動・随意運動と呼吸などの関係について記載する。呼吸は反射である側面もあるし、随意運動である側面もあって、これを制御することにより、動きからメンタルに影響をおよぼすことができる。
 簡単に読めて、この分野のまるっと全体像がつかめる本。

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2015年11月21日

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著者がなぜ、このような身体心理学を研究したかというと、身体心理学で得られた結果を参考に、呼吸法や筋弛緩運動などで心や体をよい状態に----体に生気をみなぎらせ、心は気力に満ちさせる、そのことによって、健康でいようよっていうのが大目標なのです。本書のまとめに近い章では、「気」の概念まででてきて、東洋思想を取り入れているなあという印象を受けます。人によっては、それって非科学的なものだと感じるかもしれません。しかし、きっとそこには、ヨーガや禅や指圧など、いろいろな東洋的なものを試してきた経験がある著者だからこその、見抜きがあるような気がしています。ただ、東洋思想的な東洋科学が受け入れない人でも、レスペラント行動についての論説はおもしろく読めることでしょう。

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2015年05月27日

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全般的に小難しい。しかし,第9章からだ言葉,第11章生活を豊かにする心身統一ワークは興味を持って読めた。

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2014年07月10日

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著者は早大教授。この道の権威、野口晴哉や高岡英夫の名前も出てきて期待したが、ー体系的ではあるがー内容はよく言われていること(背筋を伸長や微笑みの効能等)に終始。ナンパと身体を考察をされている高石さん(@lesyeuxx)の方がいいものを書けるのでは。

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2014年06月11日

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レスポンデント行動、オペラント行動に次ぐ第三の行動単位であるレスポンデラント行動について説明する。
新書でありながら、今後の身体化認知やその他の身体化学問領域を探索していく上で、よい指針になる。
ただし、そもそもレスポンデラント行動自体にコンセンサスは得られていないし、身体化学問領域は、「振る舞い」だけではない。

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2013年05月20日

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解説内容は丁寧でごもっともだと思うのですが、後半のワークがちょっと尻すぼみな感じで期待と違っていて残念。どう動きと心がつながっているのか、その気付きを与える、とまではいきませんでした。
自分の思ってることの裏付けを確認できた、という程度で終わってしまいました。

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2012年10月28日

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「心は身体の動きから生まれた」という身体心理学の立場から、身体と心の動きについて紹介されています。

興味深く、なるほど、と思いながら読みました。

身体と心のつながりに関心のある私にとって、参考になる一冊でした。

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2012年08月13日

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心理学の昔の研究をベースに著者の日常的経験、知見などが書かれている。具体的かつ実行しやすい知恵も多々ある。西洋的分析の研究を続けた著者が行き着いた東洋的「心身一如」の世界と、その説明。

以下、気になったところを抜粋

*生物の発生をみると、始めに動きがあって、その後に中枢である脳が生じてきた。

*西田幾太郎/「善の研究」で述べられる「純粋経験」とは、「経験があって、自己がある」ということで、それは「心身一如」、つまり客体と主体がひとつになって経験することを意味し、「分析的ではないこと」である。
例えば、花を見て美しいと感じる経験は言葉で記述することができるとしても経験そのものは体験するほかはない。

*著者は「気感(気分+感覚)」という言葉でレスペラント反応をとらえる。

レスポンデント反応・・・生理的、無意識的反射、内臓の反応
オペラント反応・・・意図的、意識的反応、筋骨格の反応
レスペラント反応・・・反射と意図的反応の両方を含む、筋骨格の反応

*右90度への視線の先にあるものは、好意度を上げる。(相手に向かって、左端にいると相手が好意をもつ?)

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2012年03月31日

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心と身体は関連している。身体の動きで心をコントロールすることもある程度できるのだろう。知っておくと生きやすくなる気がする。

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2011年11月08日

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「心は身体の動きから生まれた」「心の始まりは感覚にある」という話が面白かった。へええええって。
・白ネズミに最初から心があって、回避反応を起こしたのではなく、状況に対して動いた結果、心らしきものが形成されたということ。
・下等動物においては、心を働かせて、その結果行動する(動く)というパラダイムが通用しないのである。この動物の動きのあり方は、人間の動きの根底においても働いているのではないだろうか。
・ストレス状態になったとき、呼吸法は簡便で有効。
・筋反応がレスペラント反応であることを意識できるのは筋緊張のときであって、筋弛緩のときにはかなり難しい。
・斬新的弛緩法を経験しておくと、恐怖事態のときに心身の混乱の程度を低めることができる。
・心の状態が姿勢をつくることもあれば、姿勢が心の状態をつくることもある。
・レスペラント反応‥‥呼吸、筋反応、表情、発声、姿勢、歩行、対人空間、対人接触

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2011年10月28日

Posted by ブクログ

書いてある内容はそれなりに面白いが、あまりの読みにくさに閉口。
「だ、である」文がひたすら一本調子で続き、私に語りかけられている感じがしない。例えるなら、大学の階段教室でノートをボツボツと読み上げる講義。
ただしこの老先生、授業の後で研究室を訪れて一人で話を聞くと心に響く。「身体」ということばの"身"が示している範囲と"体"が示している範囲との違いって何だろう、とか。
なので、読んでいるときには「自分しか生徒がいない広い教室の一番前か二番目の列に座って、聞き取りにくい先生のことばに耳を傾ける」自分をイメージすると(しないと)読み進められた。
とは言うものの、主張に納得感なるほど感が薄いのでこれまた読みにくい。
例えば、盲目の少年が笑っている写真を元に、面白いという感情と笑う動作は学習されたものではなく生得的であるという。これはOKな例。でも、日本語のからだ言葉を元に、ある動作が生得的であるというのはNGだと思う。特定の文化に特有の身体症状ということもあるのに、考慮されているように読めない。
過去の論文審査などで指摘されたからなのか、時々「これは科学的な手続きに従って検証された」という断わりが登場するのがかえって痛々しい。
内容は悪くないけど、容物が悪い。それを受け入れられる人だけどうぞ。

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2011年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

身体心理学の入門書ということで、概略的なことが書かれている。身体心理学というのは私の大雑把な理解だと、”楽しいから笑う”のではなく、”笑うから楽しい”ということを、学術的な切り口でまとめたものかと思う。本書では、レスポンデント反応と、オペランド反応の間にレスペランド反応というものを規定し、これが心理的な作用に影響しているのではないかとしている。

内容はあくまでも概略だからか、目線が下に行くとうつっぽい気分になるとか、ゆっくり呼吸をすると落ち着いた気分になるとか、恐らく、これまでに経験的にわかっていた事象を、改めて実験で確認したという内容が多いように感じた。

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2011年09月11日

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