あらすじ
「このところ眠れなくて」スペースアイランド“飛翔”で暮らすスティーヴ・レイン〈23歳。男性〉は、人体コンディショナーの許に相談に行った。しかし、睡眠時間の減少は、地球に住む人類全体にも広がっていた。人はなぜ眠るのか? どうして、睡眠時間が減っているのか? 壮大な謎が、いま、解き明かされる!
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Posted by ブクログ
鯨 統一郎氏の元へ、
アメリカの無名作家の作品が送られてきて、
それを翻訳して出版してみた、という設定の
かなり実験的な作風の一冊。
文体がかなり変な感じなので、
はっきり言って読みにくい(^ ^;
セリフの前に、誰が喋ってるのかいちいち書いてあったり、
「心の動き」を括弧書きで全部説明しちゃったり、
何とも言えない変な感じ(^ ^;
取り上げているテーマはかなり壮大で、
「眠りとは何か」。
かなり荒唐無稽でご都合主義なエンディングは、
ある意味アメリカのベストセラーっぽいか(^ ^;
もしや壮大な何かのパロディーなのかも、
と思わせるような不思議な一冊(^ ^;
Posted by ブクログ
(続きを読むとネタバレになります)近未来、地球と月とのラグランジュポイントに置かれた宇宙植民ステーションでは睡眠時間が短くなるという事態が発生していた。それは地球にも見られ始め…というストーリー。
鯨統一郎氏の異端な説も当然ながらあり、今回は「睡眠」。
人はなぜ眠るのかということに一石を投じます。
で、端的に言うとネタバレになってしまうのですが、これしか言いようがない。
これは鯨統一郎流の「幼年期の終わり」である。