あらすじ
職場、取引先、身内、ママ友、ご近所…
イヤなことをされる、困っている、本当は言い返したい。
だけど、この関係性は壊せない――
つい「この場さえ我慢すれば」と思ってしまう自分を救う知的戦略
――――――――――――
「本音は正義」「嘘をつかないことが、無条件にかっこいいことである」
という話が、最近、いろいろなところから聞こえてきます。
しかし、本当にそうでしょうか?
その場限りの、二度と会わない相手ならばいいかもしれませんが、
壊してしまったらあまりにも失うものが大きい関係性に対しては、
「別の戦略」を考えてもいいように思います。
イヤだ、不快だという自分の気持ちを無視したり、
心を殺してなかったことにするのではなく、
返す言葉に、「エレガントな毒」として含ませる。
言いたいことを言うけれども、
相手を直接傷つけたり、関係性を破壊してしまったりしない。
そんな「大人の教養」と「古都・京都が育んだ人間関係のエッセンス」を、
一緒に学んでみませんか。
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Posted by ブクログ
以前から気付いていた。
何故か中野さんの本は酷評されることが多い。
しかも「TVで見ていて中野さんが好きだったから読んでみた」人が多いのに、本は酷評。
私も中野さんの個性的なところも含めて好きなので、真剣に考えてみた。
内容はとても良いのだ。
脳科学者だからこそ見える視点もたくさん盛り込まれているし、京都人が発した発言に対する分析力たるや、凄まじいものがある。
京都人が発した1、の発言をここまで深く分析できるのは、脳、心理について学んでいるからだろうと思う。
酷評の理由は、
文章を組み立てることが苦手、これに尽きるかと。(笑)
ご自身文中で「喋るのが苦手」と言っていたが、文章もなかなかに……。
同じ内容ではないんだけど、同じ趣旨のことがまた出てきた、え、また出てきた、章でまとめて書けば良くない?と思ったらいきなりクイズ形式!?おっ今度は突然の箇条書き!?…という調子で、読者は「で、今は江戸の話?京都の話?脳科学の話?(笑)」と、主語に翻弄され、振り回されっぱなし。
そして、江戸、京都、というデカめの主語でほぼ決めつけで結論付けている。
江戸にも全然知的な毒盛り(褒めてる)、おられますけどね…。中野さんご自身の京都に対する羨望とコンプレックスの表れなのか。
これは、出版社の方も、もうちょっとヘルプしてあげるべき(まぁ本人言うこときかなそうだよね、てやんでぇ江戸っ子だからね、分かるよ(にやり))、読者が疲れるわけだよ…と思った。
脳科学を研究し、人間観察眼がずば抜けているのは間違いない、だからと言って文章を書いたり、構成を考えて人に伝えるのが上手いとは限らない。
そんなことを改めて学んだ1冊でした。(学ぶのそこじゃない(にやり))
Posted by ブクログ
とても軽い読み物だった。
京都風の言い回しは相手の頭良くないと通じないので、逆にこっちのストレスが溜まることもあるし、仕事の場で上司が常時この調子だと部下のストレスがヤバくてお勧めはしない。
とはいえ、波風立たないように本音を吐き出すという意味では有用な方法なので、そこはどう上手く自分で使いこなすか、ではなかろうか。
とはいえ、実は本書で紹介されたやり方は結構ハードルが高い。頭の回転が速くないとできないので、使いこなすには訓練が必要。
そこまで時間をかけても、この言い回しを使いたいか?
という問いへの答えは人それぞれだろう。
私はそれこそ厨二病だった時にこの言い回しを頻用していたので、しばらく忘れていたが、昔取った杵柄で最近のストレスを吹き飛ばそうかな、と思うきっかけを、この本で貰った(それが良いかどうかはわからない)
Posted by ブクログ
嫌なことを言われる、困ることも傷つくこともある
だけど関係性を壊したいとは思わない
少しだけ毒を吐けたらいいかなぁと手に取った
『言わなくてもいい本音はいっぱいある』なるほど
『本音そのものでさえ、変化していくこともある』
『受け入れて、流す』
『本音を言い合う仲』は本当に最上か
『一度きりの勝利よりも大切なこと』
東京式コミニュケーション
京都式コミニュケーション
論破はイケてない