あらすじ
定年まであと四年のしがない財務官僚・樋口と愚直だけが取り柄の自衛官・大友。二人が突如転属を命じられたJAMS(全国中小企業振興会)は、元財務官僚の理事・矢島が牛耳る業務実体のない天下り組織。戸惑う彼らに、教育係の立花葵はある日、秘密のミッションを言い渡す。それは汚職か、横領か、それとも善行か!? 痛快娯楽「天下り」小説。
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Posted by ブクログ
浅田次郎さんのコメディタッチの小説はいい。
プロローグが、浅田さんの話しだと途中まで気が付かなかった。
財務官僚と自衛官の2人がJAMSという架空の外郭団体?に天下る。
過去に借金してそのまま雲隠れしたまま時効になった人に念のため返す意志があるか、訪ねて行きます。そこで意外な成果を上げて、JAMSの女性職員2人と結託して大金(裏金)を得ます。
法的には時効で借金を返す義務は無いけど、過去の贖罪からか払ってしまう人の心情が面白いですね。
本書や勝間和代さんの解説のとおり、役人の天下り組織は、無くならないんだろうな。。。
あー羨ましい。
Posted by ブクログ
天下りしたノンキャリアの官僚が、天下り先の本来の業務である過去の返済期限切れの債権回収に乗り出してみたら…。
官僚の天下り問題を題材にしていて面白い内容。主人公たちのキャラクターもよく、読みやすかった。