【感想・ネタバレ】小説家の四季 2007-2015のレビュー

あらすじ

「九月に入り,小説を書き続けて,第一稿がけっこうな枚数たまった.いまは,その小説のことしか頭にない」(本書二七九―二八〇頁).『アンダーリポート』『身の上話』『鳩の撃退法』,そして…….名作が生まれゆく日々のなか,作家は何を思案し,どんな言葉と出逢うのか.好評連載中の「文芸的身辺雑記」第二期を収録!

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Posted by ブクログ

佐藤正午のことだからどこまでが事実でどこからが創作かわからない日常雑記だが、何度読んでも面白い。特に近松秋江の「黒髪」を巡る話は爆笑だ。以前、このエッセイを読んだ後どうしても「黒髪」シリーズが読みたくなり、いくつか読んだものの、何作目かで主人公のあまりのストーカーぶりが笑えなくなり、読むのをやめたのを思い出した。

語り口は悪いが、その裏での各社の編集者との信頼関係、特に今や岩波社長の坂本さんとの互いの敬意に胸がいっぱいになる。「著者 佐藤正午」の下の「発行者 坂本政謙」に泣きそうになった。

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2023年01月27日

Posted by ブクログ

前作の『小説家の四季1988年〜2002年』と比べると、小説家になった著者の姿で語られている印象を持った。著者の小説はまだ読んだことがない。『鳩の撃退法』という映画を見たことがあるが、同じ題名の書籍もあるので原作なのだろう。今度は、小説を読んでみる。

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2023年03月21日

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