あらすじ
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
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Posted by ブクログ
これはまた凄い小説を読んでしまった。YouTubeで「絶対に読んで欲しい作品」として紹介されていたので、なんとなく書店で買ってみたところが大当たり。しかもほとんど前知識がない状態で読めたので感動もひとしお。
しかし好き嫌いが分かれる作品だとは思う。私はS君が蜘蛛に生まれ変わるところもすんなり受け入れられたので、本当のところはどうなのか、というミステリー的な展開を純粋に楽しむ事ができた。冒頭の「ラテックスのつくり物のようにすべすべした、あのお腹」「あの綺麗な丸い眼」という表現から、ミカは爬虫類ではないかと考えていたが、まあ当たりという事にしておこう。お母さんがやたら可愛がってお化粧してあげたりしているミカは何なのか、という疑問に対する答えは、ちょっと普通すぎた気がするが。
実際の自分を受け入れられずに、都合よく作った物語の中を生きている、というのは自分も感じていた事だけれど、こんなに面白く上手に表現出来るなんて凄い!と素直に感動した夜でありました。
Posted by ブクログ
本当に面白かった。
ミカの思考と口調があまりにも大人びていて3歳の発言とは到底思えないので、亡くなっているんだろうなとは思っていた。ただ、それを受け入れられない母親のことを思いミチオも妹を存在しているかのように振舞っているんだなと思っていたけれど、ミチオが誰よりも狂っていたとは…(登場人物全員狂気を感じるけど群を抜いてミチオがやばい)
どんでん返しが1回で終わらなかったのも面白かった。色んな人の視点で物語が進んでいくので、語り手の主観が入り、辻褄が合わない部分が出てくるところで一気に話に引き込まれたし、登場人物たちの言動に完全に騙されてしまったのが悔しいし痛快だった。
道尾秀介大好きになりました。
Posted by ブクログ
序盤でS君の話から担任の先生が犯人だと分かってしまい、まだまだ続きがあるのにここからどうするのかな?と思いながら読んでいたら、話の真相に驚いた。
序盤からずっと、どうして生まれ変わりに登場人物達はあまり疑問を持たないのか、どうして3歳の妹がこんなに流暢に話しているのかなどの違和感が最後に全て明らかになるところに快感を感じた。
主人公への不信感も最初からずっと薄ぼんやりとあったのが、終盤にかけて徐々に強まっていった。
話の終わらせ方も個人的には好みだった。
Posted by ブクログ
明確な犯人はいない
みんながみんなやることでできた
sクンは結局自殺
最後はありがちなサイコパス展開
先生が疑われたのは可哀想。だけどあんな異状性癖者が先生なの嫌だ。
生まれ変わりを鍵にしているけど結局自分の罪悪感から見える妄想って感じ。母親があんなに酷いのも無理。パパも最悪。だけど最後には両親に助けられて1人生き残っちゃうの逃げられなくて深い。
主人公の自分の世界あるの面白い。全部ちょっとずつ違和感あって最後全部わかるのめっちゃ爽快感
Posted by ブクログ
妹とSくんを殺した犯人を探していくミステリーだと思ったけど、全くそんなに可愛いお話じゃなくて主人公、S、老人の仄暗い思いが折り重なって休憩を挟みながら読んだ。
読んでいる最中にSの推理に翻弄されたり、妹の正体を知った時は鳥肌が凄かった、、、、。
最後に主人公の家族が出てきたけどみんな生まれ変わったってこと???()
匿名
友達の首吊り死体を見つけ、学校に人を呼びに行っている間に遺体が消えてしまう。虫生まれ変わった友達と遺体探しをする。
話の真相にびっくり。妹のことは何となく分かったが、まさかお婆さんまで?となって、主人公の精神状態に涙が出た。最後の結末にまたゾッとする。
何度も読みたい傑作。
Posted by ブクログ
期待しすぎてた感はある。冒頭20ページくらいで妹はイマジナリーか、もしくは猫とか犬とかの動物だろうなと想像がついてしまったので、種明かし自体に対して驚きはなかったかな。トコばあちゃんも人間じゃなかったのは驚いたけど。
Posted by ブクログ
小学生のミチオは同級生のS君の死体を発見してしまう。しかし、警察が駆けつけたところ、その死体は無くなっていた。そこへS君の生まれ変わりの蜘蛛が現れて、「僕の死体を探して欲しい」と頼まれる。一体何が起きたのか?
リーダビリティーが高く、物語が気になるため、スラスラと読んでいける面白さがある。
犯人は誰なのか?なぜ死体を持ち去ったのか?同街中で起こる動物の虐殺とトコ婆さん事件は?
ミステリーとスリルがうまく共存していた。
大きな要素として、死んだS君が蜘蛛として生まれ変わる、という世界で、生まれ変わりは他にもいたのだ!というたたみかけの後半!トコ婆さんも猫かい!妹のミカもトカゲかい!最後は両親も生まれ変わったって話なのかな?
この要素が現実離れしていて賛否両論なのかもしれない。
あと、黒幕は爺さんだったけど、少しインパクトに欠ける犯人だったなぁと。しかも小学生のミチオの推理パートと狂気も現実離れ感が強かった。
ネタバレを読んで、動物の声が聞こえるのは全てミチオの妄想であり、母親の人形を愛しているのと同じ。そういう物語を作ってきたが、全部燃やしてぶっ壊すつもりが、1人で生き残ってしまう。母親の生まれ変わりが油蝉ならば、1ページ目の嫌な感情の伏線回収が見事だった!
道尾作品だなぁ〜この独特な後味。
じっとりホラー感。
Posted by ブクログ
☆4.4
賛否両論あるって聞いてたけど、私的にはめっちゃ良かった
ミカが生まれ変わってることにはなんとなく気づいてたけど、まさかトコお婆さんまで生まれ変わってるとは思わんかったなぁ
□の文字埋めは合わへんかったなぁ
教えてほしいんやけど、最後お父さんとお母さんも死んで、ミチオだけ生き残った??
お父さんとお母さん生まれ変わってるよね、たぶん
いや、お母さんはその前から生まれ変わってたかなぁ
カマキリっぽかったけど、どうやろ
お父さんは?ほんとにカメやったんかなぁ、分からん
Posted by ブクログ
ちゃんと理解したかどうか一抹の不安は残っていますが、『殺戮にいたる病』や『HUNTER×HUNTERキメラアント編』や『消失!』辺りを一挙に味わったような怪作でビックリしました!
お爺さんが多少間抜けながら年甲斐なくワガママ悪魔なアレで、岩村先生が終わってみればただの変態作家兼教員ってのは、やっぱり作中の、何度も出てくる『物語』って語彙をメタに受け取って、作者的にもミチオ君的にも、プロット錬成段階とかにあっては、先生が単なるミスリード要員ではなく、真犯人になってた物語的世界線もあり得たと受け取るべきなんですかね?誰に当たることやら。
"輪廻転生"世界観恐ろしや。ラストでお母さんの態度が真逆だってのはやっぱそういうことだよね。
Posted by ブクログ
ファンタジーミステリー。
謎が解けたと思ったら、さらに謎を呼ぶ展開で面白かった。
ただ、最終的には全部の謎をパッと説明して終わりでちょっとミステリー好きとしては物足りなく感じた。
Posted by ブクログ
ミカ3歳なのになんでこんなに喋れるんだと思ったらそういうことだったか…
岩村先生の話が始まった頃はどんな気持ちの悪い話に進展するのかと恐々としたが、最終的には納得の結末ではあった
Posted by ブクログ
確かにこれは賛否が分かれる。私はあまり好きではなかったけど面白い部分もあった。
主人公が小学生なのは新鮮で良かったし、じめっとした気持ち悪さや不快感もある。Sくんの入った瓶の中に女郎蜘蛛を入れるシーンは怖かった。なんの躊躇いもなくSくんを潰したシーンは軽いトラウマ。
Sくんの書いた作文もまた気持ち悪いなあ。
ただやっぱり生まれ変わりとか蜘蛛が喋り出すっていうのは良くも悪くも衝撃というか、そういう感じかってなってしまった。そういうファンタジーテイストが好きな人は好きかも。
二人の刑事と父親以外みんな狂ってるし、結局は主人公の妄想だったのかな?
物語は二転三転するしどんでん返しのような展開もあったけど少し無理があるかなとは思った。
主人公の家庭環境最悪すぎて前半読むのきつかった。そりゃこんな家庭環境なら虫も喋り出すわ。
Posted by ブクログ
うーーーーん、私にはあまり刺さらなかった。
表現のグロさに耐えられず、途中読むの辞めちゃいました。
若干ファンタジー?
妹のミカは3歳にしては大人びているから何かあるとは思っていたけど、S君食べちゃった時びっくりした(笑)
匿名
もやもや
あんまり好きじゃないかも。結局S君は自殺で犯人はお爺さんなのはびっくりしたけど、ミチオやお母さんの頭がおかしくて妹がイマジナリー(トカゲ)なのは正直予想出来るし。それで結局先生は何にも関係ないショタコンなのね。トコおばあちゃんが猫なのもびっくりした。最初のページはトカゲの妹が死んだ時の描写なのね。転生、あるといいな。転生なしだとミチオが名探偵ってことかな。それはそれで面白そう。
私には無理でした
叙述トリック小説が好きで手に取ったのですが、冒頭から不快感を煽る描写、おかしな人物たち、場当たり的な行動、主観的で根拠のない推理が続き、最後までセンスが合わず、胸クソ悪かったです。S君が蜘蛛になった時点で「なんだこりゃ…(呆)」となり、正直読むのが苦痛でした。3歳とは思えない口達者なミカは、ミチオ以外の他人には知覚できない存在なのだろうとは分かったので、トカゲという実体があろうがなかろうが、どうでもよかったです。恐らくミチオが聞こえる声、交わす会話だけが妄想で、視覚的なものは常人と同じものが見えているのでしょう。あれ、でも校舎の窓からS君が空を飛んでいるのが見えたんでしたっけ?
「お爺さん」を論破して追い詰めるほどの饒舌さと身体能力を持つ、こんな9歳男子なんているわけない、あぁきっとミチオは自分のことを小学生だと思いこんでいる青年なのだろう、と期待したのですが、そんなオチでもなかったようで…。
ミスリードさせるための異常性を持つ岩村先生はいつのまにか退場してしまいます。彼は一連の事件とは関係なかったけれども、彼の被害に遭った子たちはどうなったんでしょう? もしかしてミチオは自分の記憶にフタをしているだけで、岩村先生の部屋で見たビデオに映っていたのも、S君じゃなくてミチオ自身だったんじゃないの?と勘ぐってしまいました。
最後に部屋に火を放ったミチオにとって、両親が死ぬか、自分が死ぬか、あるいは全員死ぬか、どれでもよかったのでしょうから、ラストシーンやプロローグだって、死んでいくミチオの妄想かもしれません。「ぜーんぶ主人公の妄想でしたっ!」というのはただのちゃぶ台返しであり、私にとって「叙述トリック」ではなかったです。いや、伏線とかあるんだろうけど、読み返す気にもなれない。