あらすじ
雇用条件
給料は準社員待遇(月給二十万円 社会保険完備)
勤務内容:売場での通常勤務、催事スペースでのライブ出演
休暇:週休二日制 オーディション休暇あり
スーパー・エブリの社員・樫村栄治に社長から与えられた指令。それはバイトのお笑い芸人たちで「実業団」を結成し、ブレイクさせること!? 初めはやる気ゼロだった栄治もお客さんの笑顔を見て次第に気持ちが変わっていく。そんな最中、エブリ上層部に会社乗っ取りの動きが。経営存続の如何は芸人たちの手に託された!
夢と現実の間で悩むすべての人に捧ぐ感動作。
『夢は捨てたと言わないで』を改題
笑いには、敵を味方にする力がある。
笑いには、人をひとり救う力がある。
そう。おもろいは、正義だ!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スーパーが芸人を雇用して店舗でライブをやって店を盛り上げる。なんて面白い企画だろうか?
どうなるのかそれだけでドキドキ。でも内容の面白さよりそれぞれの人物の成長や人間模様が感動する。
お笑いの場面文字では臨場感伝わり難いがネタの内容が中心ではない。夢の大切さ、人に必要とされていることの重要性など、心が元気になりたい人に絶対読んで欲しい。
「全米が泣いた」・・・。
Posted by ブクログ
大成功、だからハッピーエンド!
という訳じゃないストーリー構成がよい。
成功したり一番にならなければハッピーになれない訳じゃない。
少し厚めの本で、
その分、各キャラクターのいく先に引き込まれて読んだ。
最後の文、
お笑い芸人のいない世界よりも、お笑い芸人のいる世界のほうがきっと楽しい。
というのが結局この話を纏めてるのかなと、終わり方も心地よかった。
以下、好きな箇所。
自分は選ばれなかった人間だと思っていた。それは、手からこぼれ落ちていったものば
かりに目を向けていたからだ。
学園に出場した、プロ野球選手になった、スーパーの社員になった、お笑い実業団と出会った。与えられた場所のひとつひとつや出会った人々のひとりひとりに、感謝の気持ちを持って目を向ける。すると、自分もまた何かに選ばれた人間だと知る。
きっと皆、その時々、何かや誰かに選ばれてその場所にいるのだ。
Posted by ブクログ
お笑いの熱さと本質と、夢をあきらめないこと、そして、そう簡単な大団円とせずにリアリティを保ったことで、とても面白かった。
べしゃり暮らしとも通ずるよさ。