【感想・ネタバレ】企業価値経営 第2版のレビュー

あらすじ

■企業価値評価が経営実践の場でどのように活かされているのかを解説。分析・評価・創造で企業価値ストーリーを紡ぎます。人的資本経営やSXなど進化・発展する「伊藤レポート」に対応、日本企業が直面する環境激変、あらゆる課題を盛り込んだ改訂版です。

■本書のテキストとしての特徴
(1)「企業価値経営」の全体像を解説
企業価値を評価する手法や概念が、経営という実践の場でどのような意義を持ち、どのように活用されているのかをわかりやすく解説します。日本企業が直面している課題や現実に基づいて理解できるよう、豊富な国内事例を取り上げました。

(2)基本から応用、実践までを理解できる3部構成
1.分析編では、会計数値などを駆使しながら企業の競争力や企業行動を解析するファンダメンタル分析に主眼を置いています。2.評価編では、ファイナンスの理論やツールを活用して企業価値を算定します。難解に見える手法も、その本質部分の考え方は驚くほどシンプルです。3.創造編では、「ある出来事に直面した企業が、本書のフレームワークを使っていかに課題を解決していくか」を1つの経営ストーリーとして追いかけます。

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Posted by ブクログ

かの「伊藤レポート」で有名な一橋大学伊藤教授による著作(の第2版)。極めて体系立てて論理的に、会計と財務の理論を実際のマーケットデータをもとに分析し、ケーススタディを活用しながら解説。企業価値評価について包括的に網羅されており初学者から上級者まで幅広く参考になる書籍。ブリーリーらの「コーポレート・ファイナンス」やマッキンゼーの「企業価値評価」が企業価値評価関連の教科書だが、純粋な日本語書籍で非常に良いスタンダートとなり得る本が登場した印象。内容はやや学術的や理論面を重視している感があるが、伊藤教授が著したのでそれは当然か。実践に適用するにはもう少し簡素化が必要であろうが、厳密な会計・財務的解釈を学ぶには大変良い本である。

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2023年09月04日

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