【感想・ネタバレ】行きゆきて峠あり(上)のレビュー

あらすじ

江戸昌平黌の卒業試験に落ちた榎本釜次郎は、彼を見込む箱館奉公・堀織部正に随って北海道を知り、また長崎で海軍の技術を習得する。オランダ留学も果たし海軍副総裁となった榎本だったが、倒幕の流れは洋々たる前途を一気に押し流す。「男」を描いて定評ある著者が辿る幕末の異才・榎本武揚の運命。

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Posted by ブクログ

すごい、お話ですよね!!面白いとか面白くないとかそんなんじゃなくて、スゴイ!!って言葉しか出ない。
箱館戦争の生々しいまでの描写とか、それぞれの考えと策略とか、息を呑んで時間も忘れて読み耽りました。
下巻の半ば、海上での戦いは本当に胸に詰まるものがあり、思わず泣いてしまったほどです。
蟠竜艦長の松岡盤吉が最後の最後まで戦って、そして、艦を降りると、海辺で泣き叫ぶ場面が切なかったです。
その後、弁天台場に立て籠もるのですが、もうその頃の箱館軍の悲壮さがなんともいえなかった。弾がない、食料もない、意地だけなんです。
それだけで、闘っているんですよ!!
文面から滲み出てくるような切迫感と緊張感。すごい作品です。
榎本の覚悟と、松平の想いと、永井の決断。どの人はイイとかじゃなくて
箱館に行った全員が、格好いいんです!!(例外もいたが…)
もしかしたら、私の中で一番、影響を受けた作品かもしれません。
コレ以上の箱館戦争のお話はないのでは?とまで思ってます。
ところどころ爆笑しちゃうシーンがありますし、飽きない作風ですよ。
(釜さんがオランダ留学の時に漂流してトカゲにお尻を噛まれた話やら、O鳥K介が獄中でサナダ虫を患ったり〜などなど〜)
読んでない人!!箱館好きでコレ読んでない貴女は損をしてます!!!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

蝦夷共和国が好きならおすすめ致します。
榎本さんを囲む蝦夷の面々が生き生きしています。物語と史料話と作者の考察が交錯するので、記憶が飛びやすいかと。そこに注意。

0
2009年10月04日

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