【感想・ネタバレ】人形式モナリザ Shape of Things Humanのレビュー

あらすじ

衆人環視の中ステージ上で謎の死。乙女文楽演者の死と2年前の悪魔を崇拝する青年の死に関連は? 蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。2年前に不可解な死に方をした悪魔崇拝者。その未亡人が語る「神の白い手」。美しい避暑地で起こった白昼夢のような事件に瀬在丸紅子と保呂草潤平ら阿漕荘の面々が対峙する。大人気Vシリーズ第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私にはミステリーなんてどうでもよくて、それより紅子
がどう感じて何を考えてるのかに興味があることがこの
本を読んで再認識した。(犀川先生の時と同じ)
殺人犯は誰?動機は?という問いには少しも時間を割か
なかった。ただ単純に外から見てた。
同じ天才でも四季は無機質にさえ感じたけど、紅子は逆。
感情を隠そうともしない。
機嫌はわかりやすい。
でも理解とは別で、「誰も自分を理解できない」という
思いを含む紅子のシャワーのシーンは読んでいて悲しく
なった。
孤独だね。
人を好きになるのは理屈じゃないと知ってるけど、あれ
だけ紅子が執着する林に紅子は何を見てるんだろう…
良い関係を後まで続けてるのに別れたのは何故だろうと
思わずにはいられない。理由を説明できるほど単純じゃ
ないとは理解してるけど。
人形、そう言われると人間は皆人形かも。
何かしらに多少なりとも影響されているので、操られて
いると言っても過言ではないと思ってしまう。
どこからどこまでが純粋に自分自身の意思なのだろう。
そんなものないのかもしれない。
モナリザは色がついてると書いていた時にもしかしたら、
と思っていた。人騒がせなお遊びだね。
保呂草はどんな反応だったんだろう?
ガッカリしただろうなぁ。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Vシリーズ2作目
解説の通りで、犯人は予想できました
ただそれも全て森先生の手の平の上といった感じの展開でしたね

紅子さんの
「言葉で説明すれば嘘みたいに簡単なの。でも現実は決してそう簡単には片付かないのよ」
という言葉の通りです
最後の一言だけで犯行に至った動機が複雑化します

ミステリーといえばトリックに重点をおきたくなりますが、動機で騙されたのは初めてで、さすが森先生だと思いました

またVシリーズのキャラは魅力的で
今後どんな関係性に進展していくのか楽しみです

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は犯人もトリックも中盤ほどで何となく目星がついて、森ミステリーでは初めて犯人が分かった!などと自惚れていたところ解説にもあるように紅子さんの一言で打ちのめされました…笑
犯人がわかったところで、事件の全てがわかったことにはならない…
というか、保呂草ァ…??
お前…なんなんだ…?(褒めています)
保呂草さんのキャラがまだ飲み込めないまま読み終えてしまい、次の作品にも期待が膨らむのでした。

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2024年08月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい。前回の話を読んでから時間が空いてしまったので、結局保呂草さんがどういう立場の人だったかあやふやのまま読み切ってしまい、乗り切れなかった。もったいない。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第2弾
人形に文楽、避暑地、悪魔…怖いワードが飛び交う、謎の謎の事件。 舞台上で倒れたと思ったら舞台の上で死体発見。 紅子と林のどきどきと、保呂草との違うどきどきと。 犯人の目星がついて、例えそれが当たっていたとしても、事件の解決には何も役立たないというか、本当の見せ場はそこじゃなかったというか。 誰が、何なのか。殺したの、救ったのか…? ちゃんと事件は明らかになっているのに、謎ばっかり残る。 そこがとても好き。子どもたちのところはイライラしちゃうけど、大人の所はとても好きなシリーズ。

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2022年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

紅子さんが今回も優雅で頭脳明晰で素敵だった。

個人的には紅子さんが好きなので、
林の愛人である祖父江七夏をあまり好きになれずにいたが、本作で「林と娘どちらを取る?」と紅子に問われて「娘です」と即答し、「どうして私が貴方を憎まなければいけないんですか?」と涙しながらもしっかり紅子に闘争心と敬意も感じられた祖父江にとても好感が持てた。

四季シリーズの春〜秋を先に読んでしまったので
保呂草がどんな人物なのかを知っていたが、
「黒猫の三角」ではなりすまし保呂草だったので
本作からは保呂草本人がどのような人物として
描かれるのかとても楽しみだったのが今回の作品。

保呂草と紅子さんの駆け引きがとても危うくて魅力的でドキドキする。
紅子さんの林と保呂草の今後の展開にも期待。

ストーリーの事件の面では
「あらゆる舞台芸術は各種の技を隠れ蓑として、
実は、人間そのものを見せている。」
というところがとても興味深く学びになった。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読者の目線をそらすのが非常に上手い。
どうやってよりも、どうしての方が難しい。
最後の一行にもゾクッとした。
保呂草、保呂草ぁああッ

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2024年07月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Vシリーズ2作目。2作目になってもキャラがなじまない…。特に紫子のごてごての関西弁とうるささが関西人としてちょっと受け入れがたくて困った。ストーリー的にはどんでん返しもあって楽しめた。麻里亜の闇が深すぎた。最後の一行で戦慄。
保呂草のキャラもいまいち掴めず。自作からは紅子との関係も気になる。紅子、林のことはもういいのか…?

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2022年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人は途中でこの人だろうなと思ってたけどなんか急に保呂草さん出てきて変な展開になってびっくり
最後の一行え?ってなったけどちょっと相関図複雑すぎて誰のこと言ってるのかわからなくなった(笑)

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2021年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このシリーズは毎回のようにけっこうな爆弾が投下される(笑)。あとレギュラーメンバーだけじゃなく、巻ごとの登場人物もみんなキャラが立ちすぎてちょっと疲れる。

結局、神とか悪魔ってなんやろってことが落ち着かないので、作品としては消化不良な気がする。トリックは正統派なんだけど、動機の部分でファンタジー要素が多くて、好みが分かれるんだろうか。動機にリアリティがあると、むしろ氏の色が薄れるんだろうかね。少なくともS&Mシリーズよりはファンタジー。

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2021年10月25日

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