あらすじ
私は、私の幸せを失いたくない――
長く付き合った恋人から婚約を破棄され、仕事に打ち込む日々を送っていた妃斗美の前に、偶然、金色の目をした「幸福」が現れて……。
※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙を観て、ひとめぼれ。
とにかく優しくて癒される小説が読みたくて一気読み。
女性の35歳って、私もそうだったので、主人公の気持ちがよくわかる。
そんな中で自分が欲しいものを正直に欲しいと思って手に入れられるのは少しうらやましいなぁと思ったりもして。
でも、彼女にとっては何よりも大事なのは愛猫のライちゃんであることが愛おしい。一つでもそういうものを持っている人は強いし、やさしくもなれる。
ラストシーンは本当に感動でした。
Posted by ブクログ
普通の恋愛小説と一味違う。
人と人との恋愛ももちろん描かれているけれど、これは紛れもなく猫と人の恋愛本です。
猫好きさんにとってはぶっ刺さる言葉がたくさん詰まっていていて、途中から他人事じゃない気持ちで読みました。(逆に、猫を実際に飼ったことがない人には理解しがたい本かもしれません。笑)
(以下引用)
・あなたが猫の主人なのではない。猫があなたのご主人様なのです。
・小判でも、真珠でも念仏でも、いくらでもあげる。
・猫と暮らす喜びは、召使になる喜び。
・幸せは猫に始まり、猫に終わる。
・猫は生きて動いている愛。猫を飼ってるんじゃなくて、愛を飼っている。
最後の最後、あと書きを読んで、著者の猫愛の深さにぼろ泣きしました。是非あとがきまで読んでほしいです!(あとがきを読むまでは、本作の中に出てくる猫の飼い方に少し疑問があったので、作者さん猫を飼ったことないのかな?とちょっと思ったのですが、そんなことなかったです。)
Posted by ブクログ
ラストシーンだけちょっと唐突感があったのですが、
全体を通して、共感できる箇所がたくさんあった。引用されている?詩も印象的でした。
猫は飼ったことはないけれど、愛らしい様子がたっぷり伝わってきました。