【感想・ネタバレ】鼓笛隊の襲来のレビュー

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Posted by ブクログ

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再読。短編集。よくこういう設定を思いつくなあといつも感心するのだが、短編にも惜しげもなくフシギナ世界設定が使われている。「同じ夜空を見上げて」は「ターミナルタウン」に続くのか。他にも細かいワードが別の作品に少しだけつながっていたりして、にんまりしてしまう。そんな技巧の底には大切なことがそっと語られていて、ぼんやりと物思いにふける幸せを与えてくれる。

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2018年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ちょっとホラーだったりロマンスだったり日常なのに不思議なお話
不思議設定が当然のように語られるのが楽しい!
鼓笛隊、かわいらしいですけど実際何万人も連れて行かれたりしたら怖い…
「象さんすべり台のある公園」はなんだかジワーっときて泣いてしまった。準公務員な象さん…
「『欠陥』住宅」と「校庭」は読みも奇妙なお話でこれも好き
三崎亜記作品は初読だったので、他作品も読んでみたい

2012/10/11

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2012年10月11日

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ネタバレ

・「戦後最大規模の鼓笛隊」がやってくる表題作。台風のようでもあり、宇宙人がやってくるような不思議な話。でも最後はほっこり。

・自分を見失いそうになっている女の人の「記憶」を巡る「彼女の痕跡展」。自分の記憶は正しいものなのか?そもそも私は私なのだろうか?

・覆面を被る権利が成立した世界での日常を描く「覆面社員」
本当の素顔をさらせなくなった切ない話。

・本物の象のすべり台がある街の話。しかも象さん日本語喋ってるし。あなたの「故郷」はどこですか?

・「突起型選択装置」…ボタンのある女のひとと出会う男の人の話。ボタン、押したらどうなってたのかなぁ…。

・「欠陥」住宅に取り込まれてしまった家族の話し。「欠陥」の度合いと「世界の秩序」について。自分が見ている景色をみんなが見ているとは限らない、というさみしいような納得できるような不思議な話。

・「浮遊都市」に住む彼との遠距離恋愛を描く「遠距離・恋愛」
こんなプロポーズ、憧れるわぁ(笑)

・気づいてはいけないことに気づいてしまったために人としての生活が営めなくなってしまった家族。これは恐かった…。

・理不尽にも離れ離れにさせられてしまった人たちの話。
列車事故、震災…日常が一変してしまって、大切な人を失くして、いつになったら「受け入れ」られるんだろう。かなしいけど、さみしいけどちゃんと受け入れて前に進まなきゃいけないんだな、と思った話し。


久しぶりにこの作家の本を読んだ。いろんな話がぎゅっと詰まって楽しめます。

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2012年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当に、三崎亜記の意表のつき方は巧い!日常に馴染んだ言葉が、全然知らないものへと変化する。鼓笛隊、象さん滑り台、ボタン、欠陥住宅、遠距離…。
そのドキドキ感が堪らない。意表をつかれたい時(笑)、おすすめな三崎亜記でした。。

(2011.03.26)


『廃墟建築士』を読んで、久しぶりに再読。
っぱり、三崎亜記には自分の中の常識をあっけなくひっくり返されて、それがものすごく快感。
この中だったらやっぱり「鼓笛隊の襲来」が一番好きかな。鼓笛隊が可愛くてw
『廃墟建築士』よりもライトにさらっと読める短編集なのでとても好き。

(2012.10.13)

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2012年10月13日

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9つの短編。現実の中の1箇所のみが非現実に置き換えられているという着想がおもしろい。しかし、あくまでも現実世界がメイン。ほんの一刹那に垣間見せる人の心の細やかな機微がハッとさせる。意外な設定の陰に隠れて見えにくくなっているがメッセージは奥深い。注意深く読まないと見落としてしまう朧さ。そこがまたイイ。

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2013年04月23日

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