あらすじ
累計50万部突破、リーガルミステリーの最高峰「御子柴弁護士」シリ―ズ。
【偽善という言葉から、これほど遠い小説はない】
高級老人ホームで発生した、令和最悪の凶悪殺人事件。好人物を装っていた介護職員の心中に渦巻く邪悪。最低な被疑者への弁護を名乗り出た悪評塗れの弁護士・御子柴礼司が、胸に秘める驚愕の企みとは?
ミステリーという技法を用いることによってのみ可能な、命あるものへの賛歌である。―杉江松恋(文芸評論家)
ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」原作「御子柴弁護士」シリーズ、第6弾。
●御子柴礼司(みこしば・れいじ)
本シリーズの主人公。14歳の頃、幼女を殺害しその遺体を解体してばら撒き〈死体配達人〉と世間から呼称される。少年刑務所を経て、高額の報酬を得ながら、検察の見立てを次々ひっくり返す悪徳弁護士となる。
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Posted by ブクログ
最後はみんな落ち着く所まで落ち着いて良かったと思う。
本当の意味の幸せを感じた。
御子柴弁護士シリーズは、全巻読まないと楽しめないと思う
Posted by ブクログ
納得のいくラストでした。
序盤から恐ろしい殺人事件が発生し、怒涛の勢いで進んでいきます。
洗脳されやすい男がまんまと洗脳され、遺産狙いの計略の一部にされる。卑劣なのは自分の手を汚さずに殺人を計画した男ですが、悲しいのは洗脳されずにはいられないほどの厳しい環境で働いている介護士のほうだと思いました。
洗脳されるような影響されやすさはあったかもしれません。それでも、介護士という職場のきつさも要因の一つではあったはず。
最後に忍野が人に戻れたことはよかったです。表面的には御子柴刑事の敗北ではありますが、そこに狙いを定めていたのかと慧眼に恐れ入りました。
Posted by ブクログ
御子柴礼二シリーズは相変わらず安定した面白さがある。 少し事情聴取の下りが沿革がなく退屈には感じたがラストまでの持って行き方はさすがという感じだった。 今までと比べるとインパクトこそ薄れるが人の狂気をこうも簡単に操れてしまうことに少し恐ろしさもありつつ、人間の価値について考えさせられる内容だった。押野も後悔はあれど 誠二郎はうらんでいる様子はなかったし、むしろどこか気持ちが安らいでいたようにも感じた。法的秩序の下では罪を償うことになったが、生産性的観点でみてしまったときにはどうしても押野側に気持ちは偏ってしまう
Posted by ブクログ
御子柴礼司シリーズ第6弾
高級老人ホームで9人もの入居者が刺殺される。しかも、犯人は介護士。
「生産性のない上級国民は、社会において、害でしかない」と平然と言う犯人に、世論や遺族は極刑を望む。
そんな中、国選弁護人を引き受けた御子柴は無罪を主張する。
実際にあった事件が頭の中をチラついて、落ち着きませんでした。しかも、犯行の描写が残忍で、、、。
裁判の中で遺族に強く非難され、御子柴の手で事件の真相が明らかになり、判決が言い渡された後の犯人の姿に、この形もまた人としての贖罪と救済なのかとしみじみ思いました。
Posted by ブクログ
「御子柴弁護士」シリーズ第6弾。
老人ホームの介護職員がおこした大量殺人事件の弁護のお話。
ちょっと前に実際ににた事件がおきたよな・・・と思いながら読んだ。
今回も、なぜ御子柴が弁護を引き受けるのか?が最後に種明かしされる。
最初はそれが気になって読み始めるのだけど、進んでいくうちに事件の真相の方が気になってきて話にのめり込む。で。忘れたころに、フッと、御子柴の行動の謎が明かされるという仕組み。上手いよなぁ。解っててもアッと思わされてしまう。
続きがまた読みたくなるシリーズなのよね。
Posted by ブクログ
御子柴シリーズ6作目。有料老人ホームで起きた9人を殺害した被告の弁護。被告の忍野は殺すつもりで殺した。本当は全員殺したかった。自分に責任能力はある。と言いつつ悪いことはしてないから極刑は嫌だという。これはさすがに無罪にはもっていけないよね?いや、御子柴ならなんとか?どうやって……?出来ないとしてもどう結末を迎えるんだろ?と、気になりながら一気読み。最後の方はかなり駆け足で唐突感はあったが、こういう締め方もあるんだな。変な表現かもしれないけど穏やかな結末。
Posted by ブクログ
今回は問題提起とか、お勉強的要素が強く思う存分物語に入り込んで楽しめなかった。
モチーフもやまゆり園の事件だろうなと想像がつき、敬遠したい読み物でもあった。
ミステリーとしての落とし所はあるものの、あっさり終わり選民思想洗脳だけが脳裏に焼き付いて了。