あらすじ
科挙に合格した青年・梨生は、地方へ赴任する道中、水死し鬼に転じた男・心怡と出会い、心怡が輪廻に戻るための見届け役として従者に雇うことになる。それ以降、梨生の目にはなぜか死者の亡霊が見えるように。新人官吏・梨生の仕事は、任地の帳簿管理、そして県内で発見された遺体を検死すること。そんな梨生のもとに正体不明の頭蓋骨がもたらされ、同時に謎の幽鬼が姿を見せる。折しも赴任地では数ヶ月前から行方不明者が多発しているという。骨の主はなぜ殺害されたのか? 梨生は己が目に映る幽鬼の姿を足がかりに、心怡とともに謎解きに乗り出す――。声なき死者の恨みを雪ぐ、中華幻想怪奇譚!
...続きを読む感情タグBEST3
素敵な小説でした
イラストの宵マチさんのファンなので出会えた本作。
すごくよい小説でした。
読みやすいのはもちろん、それぞれのキャラクターにするっと入り込める描写がとても魅力的です。
歴史モノが好きな方には超オススメです。
これは続きがあるのかしら?
みんな素敵な人たちだったので、様々な事件を通してゆるやかに幸せになっていってほしいと思いました。
続きがあればぜひ読みたいです。
改めておもしろかった!
Posted by ブクログ
赴任する道中、水鬼によって死ぬはずが
人になった水鬼が従者につくことに。
兼任する役目、というのも面白いですが
霊が視える、というのも怖いものが。
しかし職業(?)を考えると、やりやすいやも、です。
中編2本、ですが、どちらにも出てくる女の
目的が非常に謎です。
一体その存在も何なのか、という話ではありますが
それを言うなら、最初の光も…。
淡々としていましたが、続きが気になって
読み進めるのが楽しかったです。