【感想・ネタバレ】女の人差し指のレビュー

あらすじ

表題のエッセイを「週刊文春」で連載中に、台湾上空で航空機事故に遭い、還らぬ人となった向田邦子。連載最後のエッセイとなった「クラシック」をはじめ、テレビドラマ脚本家デビューのきっかけを綴った話、妹と営んだ小料理屋「ままや」のてんやわんやの開店模様、大好きだった旅の思い出(ケニヤ、モロッコ、沖縄)など、未刊行の名エッセイをすべて収録した。日々の暮しを愛し、好奇心旺盛に生きた著者の溢れるような思いが、溌剌とした文章で紡がれている。

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Posted by ブクログ

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再読。週刊文春連載中だった最後のエッセイ「クラシック」も収録されたエッセイ集。美味しいものが大好きな向田さんが溢れている。

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2020年04月05日

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随分バッサリと言う人だなと思ったが、それが気持ち良い。
「桃太郎の責任」というのは面白かったな。
昭和ひとけたの世代にダラダラと話すタイプの人が多く、それは、桃太郎のあの物語を暗記させられたせいだという。
とてもユーモアがあって好きなエピソードだ。

「女の人差し指」は、書き下ろしのようだが、
それ以外の「テレビドラマ」「食べもの」「旅」は、初出ではなく他で発表された文章である。

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2017年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テーマごとに区切られているものの
同じ題材で書かれている文章が2編入ってたりする辺り
エッセイ集として編まれたものではないんだな、ということを突きつけられる。

カレーライスのアンソロジーを読んだときから思っていたのだが
向田さんの食べ物エッセイは抜群に面白い。
そのクオリティの高さは相変わらずなのだが、
それに加えて紀行文というか旅行エッセイが面白い、というのが新たな発見だった。
そこには密接に食べ物も絡んでくるんだけど(笑)。
個人的には『沖縄胃袋旅行』が好きだった。
今では一般的になっている沖縄料理の数々だが、
当時と現在では微妙に表記が違っているのが興味深い。

各々のエッセイの最後に初出誌と年月が記載されている。
特に旅行記のパートを読んでいて、初出が昭和56年8月に近づいてくると
なんだか切なくなってしまって、読んでいて涙が出そうになった。

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2013年08月09日

Posted by ブクログ

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 向田邦子 著「女の人差し指」、2011.6発行。女の人差し指、テレビドラマ、食べもの、旅の4つに整理されたエッセイ集です。何篇か既読のものも収録されていました。急逝により「週刊文春」連載で最後の作品になった「クラシック」も収録されています。板前になりたかったとの向田さん、酒呑みの心をよく知っておられますw。酒のさかなは少しずつ。ささやかなもの、季節のもの、ちょっと気の利いたものを(^-^)
 向田邦子「女の人差し指」、2011.6発行、再読。次の4つのエッセイが印象に強く残りました。「蜘蛛の巣」時間をじっくりかけた素晴らしい芸術作品。「セーラー服」学生服は陸軍、セーラー服は海軍の服。「酒呑みの心」向田さん、よくご存じですw。「板前志願」一に材料、二に包丁。三、四がなくて、五に器。というのが信条だったそうです。
 田園の香水、あの匂いを嗅がなくなって随分になる。今は、天下堂々、白一色の水洗トイレ。男にも女にも恥じらいがなくなったのは、この辺が原因か。街からあの匂いと汲取屋が消えたのと一緒に「含羞」という文字も消えてしまった。向田邦子「女の人差し指」、1982.8刊行、2011.6新装文庫。

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2019年12月26日

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