あらすじ
■優勝宣言、矢野ガッツ、男泣き……失敗しても人を育て続けるその原点とは?
2軍監督時代に優勝し、その後1軍監督で3年連続Aクラス。
2021年シーズンは5厘差での悔しい思いをした阪神タイガース。
超積極野球で盗塁数3年間リーグ1位を記録し、
失敗しても楽しむという野球界ではタブーとされるプレーを続けた矢野野球の秘密に迫ります。
■その原点とは“予祝(よしゅく)”と呼ばれる「先に喜び、先に祝うことで、
その現実を引き寄せる、日本人がやっていた夢実現法」です。
古来日本人は、貧しくても笑い転げ、先に未来を祝う民族でした。
そのことをよく表しているのがお花見です。
お花見は、秋にたわわに実る稲穂を桜の花びらに見立て、秋の豊穣を祝い、
その下で喜びに満ちた感情でお酒を飲み楽しむことです。
そんな思いから発した矢野監督の優勝宣言、そして感情をいっぱいに表現する心のあり方矢野ガッツ。
苦しくても楽しもうとした姿勢はここにあります。
いまを楽しむことが夢の実現(優勝)につながることを信じて野球を続けています。
■かっこいい大人になる。これがこの本の最大のテーマです。
「俺たちの野球」を通してかっこいい大人の姿を見せるにはどうしたらいいか、
勝つことだけではなくその姿に魅了されるにはそうしたらいいか、矢野監督の人生観とともに、
予祝マスターのひすいこたろう氏、大嶋啓介氏が掘り下げていきます。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
阪神タイガース矢野野球の秘密に迫ります。
その原点とは“予祝(よしゅく)"と呼ばれる「先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せる、日本人がやっていた夢実現法」です。
逆境をいかに楽しめるか、その3年間の軌跡を追ったのがこの本です。
失敗しても選手を使い続けたのはなぜか、失敗からヒーローが生まれるのはなぜか……。
その姿こそ未来の子どもたちのあこがれとなり、そうしたかっこいい大人が子どもたちを育てていきます。
かっこいい大人になる。これがこの本の最大のテーマです。(紹介文より)
ーーーーーーーー
ひすいこたろうさんと、矢野監督と、メンタルコーチの大嶋啓介さんの共著。
とても前向きなメンタルの本。
・粋か野暮か、かっこいいかどうかで考える
・人生を充実させるために必要な6つのこと、目標、困難、努力、あきらめない、自発的、仲間
・人生のポリシーを持つ
・心×行動=未来。そのときの心が良い心のほうがエネルギーが大きく未来が良くなる。
など、阪神の実例を交えて
前向きな心の持ちようと、それが引き寄せる現実について書かれている。
自己啓発の本に共通していることも多かったが
それだけ大切な核の部分というのは変わらないということなんだろう。
ただ、そんなに素直に受け取れない、動けない、という人にとっては
明るさやまぶしさや素直さがしんどい1冊でもある。
そうなりたくても、わかってても、できないしんどさもあるだろうなと。
若者やスポーツをやっている人や、
今まで自己啓発本をあまり読んだことがない人におすすめの1冊だと思った。