【感想・ネタバレ】選択できる未来をつくるのレビュー

あらすじ

「シャイすぎる子」がプロテニス選手を志し渡米後、MIT、ハーバードでロボット工学者に。その後はグーグルX、ネスト、アップルで活躍し、現在はパナソニック ホールディングスで新事業「ヨハナ」を立ち上げている。米国では「Yoky(ヨーキー)」の名で有名だ。

しかし、Yokyは単なるスーパーパーソンではない。たくさんの選択をし、たくさん学び、たくさん失敗もしてきた。きっと誰よりも、「なりたい自分になるための道の選び方」を知っている。本書では、そのエッセンスを惜しげもなく公開!

●最初のキャリアですべては決まらない
●ミッション・ドリブンなら迷わない
●完璧じゃなくても恥ずかしくない
●スキルや経験を詰め込んだ「道具箱」をつくろう
●悔いのない選択をするとっておきの方法……

どう生きる? どう働く? 迷うあなたの背中を押す1冊。

【転職先もパートナーも「スコア」で決める!】人生の選択肢「見える化」リスト付き

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者は、著名なアメリカの大学で次々と学歴を重ね、GAFA企業を回り、最先端ベンチャーのCEOをこなすなど、今では初めての日本の大企業で幹部を務められているのですが、

正直なところ、1ページ目から最後まで、断崖絶壁レベルの差を感じる、というか、異次元の人生だと思い知らされるようですが、
これまで自分の選択肢を切り開く基盤を築いてこなかった人も、これからの時間で築いていくことができると、最後に励ましがあります。

パッションを通して、ミッションを発見していった。 
自分の好きなこと(パッション)が、社会でどう役立っているか、つまり自分がどう社会に貢献できるか、それが具体的に分からなかったら、同じ分野に情熱を持った人でどんなことをしている人がいるか、徹底的に調べてみる、見に行く、話を聞きに行く、手足を動かして行動する。そして、自分の情熱をエネルギー源に、社会に対して何をしたいのか、するのか(ミッション)をはっきりさせる。

知りたかったら動いて、その先の道を行っている人に直接話を聞きに行くなど、著者の行動力が際立っていました。
そして、自分がどのように育てられたか、という部分も書かれていて、いわゆる英才教育なのですが、そんな人もいるんだーと思ってしまう部分も多々ありました。

著者はスポーツができるだけではなく、数学にも関心が強かった経緯もあり、研究の道をまず究めていくのですが、

学界を通る以外にも、自分を発揮して自分の分野で最先端を突き進む方法も、あるのだろうと、でもその場合はどのような道があるのだろう、といろいろと想像しながら読んでいました。

来る未来を描いている。何の実現を持ってくるために今を全力で取り組んでいるか。

希少リソースは、資金ではなく、時間とトップ人材。資金は豊富なリソース。

ミッションがあれば、忙しくても、心に余裕ができる。過去の選択を後悔することや未来を心配しすぎることなく、迷いがなくなる。

今に集中できる。今の解決のための行動に集中できるのだ、と思います。

自分の好きなもの、こと、人を、必死で探す使命があるのでは、とも改めて感じました。

その存在意義を高めることに全力を尽くす。

その価値をこの世で育てる。

自分が自分の外に持つ情熱をもとに行動することが、自分の生きる意義でもあるかな、と。

そして、これまでの人間それぞれが育ててきたものが今の社会、世の中に残っているもの、存在しているもの、散らばっているもの、輝いているものなのでは、とも。

完璧主義的なものの克服についても述べられていました。

人に助けてもらうという前提をまず前面に出して、いっそのこと、頼んで、全力で取り組む、そんなことを考えながら読みました。

近年のAI技術の発展でも興味深い点がありました。

ユーザーファースト。

著者が経営する会社のAIサービスは、利用者との接点では人間が対応するとのこと。自分でしたい、生身の人間とやり取りをしたい場面で、効率のためだけにAIを用いると、かえってストレスになる。ユーザーの視点を最優先にすると、今の技術ではAIが生身の人間にとって代わる部分ではない、との判断からだそうです。

AIは、自分の選択の判断基準になったり、規範を促進するけれど、持っておきたい人間の意志を置き換えないこと。

最近のチャットボットなどの使用が普及していますが、かえってストレスを生んでいないか、という点を改めて問う視点でした。

シリコンバレーでの人材の高い流動性についても紹介されていて、とても興味深く読みました。

常に、一緒に連れていくとしたらだれか、という視点を持ち、自分についでもだし、他者についてもだし、だから大事な人には定期的にコンタクトをとる、とのことです。

また、サービス提供の対象者についても、誰とともにこのプロジェクトを進めていくか、という視点がありました。

前向きさ、前向きなエネルギーに人は寄ってくる、自分もそれをの判断基準とする。
みなでさらに幸せになろう、という人とともに何かしたくなる。共鳴する。

きっと著者にはそんなエネルギーが溢れているのだろうと思いました。

とにかくこのような人がいることを知れたこと、また、そんな生き方、これまでをご共有いただいたことも大変ありがたいです。

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2024年10月27日

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