【感想・ネタバレ】カケラのレビュー

あらすじ

美容外科医の橘久乃は幼なじみの志保から「やせたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。有羽は高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリー長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いじりは相手にとって得があるものをよぶ。それが無ければそれはいじめになる。
皆がみんな同じ基準を持つ必要は無い。
いろんな欠片、ピースが上手くハマってひとつのパズルができるように、かけている所があるからこそピッタリとハマる。

一人の女の子が亡くなった。美容外科似通っていたようだ、そこの先生が自分が原因なのではないか、と有羽ちゃんの死んだ原因を突き止めるためいろいろな人のところを訪れる。昔の同級生や、有羽ちゃんのお母さん、担任など、、。まるで読者が先生の立場になったかのように物語はすすむ。外見で人を判断する醜さが伝わった。太った体型で馬鹿にされ嫌な思いをした横綱さんが、痩せた体型と言うだけで有羽ちゃんを千佳さんに重ねてしまい殺してしまったという終わり方で、外見で判断された人が判断する側に回ってしまったというなんとも言えない悲しさがあった。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「自分ではそれほど気にしていない、もしくは気にしないようにしているのに、他者が無遠慮にそこを触り袋に穴をあけてしまうこともあります。
避けた袋からは砂が溢れ出す。この砂とは何か。自信です。自己肯定感です。誇りです。尊厳です。」
この文章がとても好き
本当に引き込まれる文章を書く人

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「あたしは、幸せに、幸せに、太っていったの。」

主観のカケラの寄せ集め。
根っこの部分は何も変わってない(、きっと)。
躁鬱メーターが、一気に鬱側に振り切れてしまっていたのね。

ここまで真相を究明しようとするサノちゃんの意図は分からなかった。子供がいるという描写の必要性とは? 等。
構造上本作のストーリーテラーと言われたらそう。

幸せに太っていったの言葉に惹かれ、その観点の発想に相応しい見事な精神の登場人物でした。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

整形をしたからって幸せに他人からの評価が上がるとは限らない。
他者からの評価が悪いのは実は外ではなく内面が原因かもしれないとも気付かずに。

自分が正しいと理想だと思っていることは他人にとってはそうでは無い。それを誰かに押し付けることは決してしてはいけないこと。

頑張って耐えて枠に当てはまろうとした有羽ちゃんは少しずつ心の袋が避けて砂が漏れてしまったんだろうな。
皆、母親が娘をここまで追いやったと押し付け自分じゃないと正当化する。だけど母親だけでなく、教師や友人、家族の全てが有羽を苦しめるてしまったのだと思う。

皆自分の考えだけを一方的に押し付け当本人の意見を全く聞く耳も持たなかったのが要因だと思う。
カウンセリングのようにコミュニケーション、言葉のキャッチボールが必要なのだと感じました。

久乃も久乃で人の容姿に対していじったりと相手が嫌がる言葉を言っているので久乃自身も自分を正当化しているのではないかと感じた。

各章一人だけしか喋っていないのに話が繋がったりして、矛盾点もあったり、とても続きが気になってサクサク読めました。

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2025年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性の外見をめぐって、関わった人たちのそれぞれの思いをもとに真相に迫るインタビュー形式のミステリー小説。

イヤミスであるがため、最終的に誰が という追求までには至らない。

同じ人に対しても、それぞれの見方 感じ方 思い方 がある ってこと。
ただ、欠片の形を変えるのが、美容整形?

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人一人の過去を聞かされる度に、有羽が自殺した理由は、想像からコロコロと変わっていった。
それこそ高校の担任の話を聞いた時は、まんまと母親のせいだったのではないか、と思わされてしまった私は、結局他人が人の幸せにとやかく言う権利はないことを身をもって体験させられた。そして大人同士が心に秘めたそれぞれの事情のせいで、ひとりの子供が自死に追いやられていた。有羽の育ての親でさえ、憧れの千佳さんの夫に好意を抱いていた。そして、それが原因で、最後有羽を自殺に追い込んでしまった。

美醜だけではなく、貧富も、地頭の良さも、生まれつき差があることはいくらでもある。学歴だって、いくらでも差がついてしまう。だけど人の幸せの形は、生きている人達の分だけあるのではないか、人が不幸か勝手に決めつけて他人がその形を変えようとしてはいけない、そう学ぶことができた。
なぜなら、当時塾講師をしていた私にも、人の幸せの形を決めつけてしまったことはあったのではないか?そう今になって思わされることがある。

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2026年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

率直に言うと、疲れた。笑
というのも、物語が全てセリフで構成されているから。誰が話してるのかわからなくなったり、会話ではあるあるの話が飛んだりというのが頻繁で、メモを取り整理しながらやっと読めた笑
美醜感覚というのは人によって違うと言いつつも、とにかく美しくありたい、美しさ=幸せ、といったざっくりした感覚は人間が本能的に持っているものなのかもしれない。それにしたがって自分(カケラ)の形と人の形を日々比べているのがわたしたち。
この作品では、どの人物でも美醜感覚という見た目のこだわりが内面の豊かさや美しさをことごとく蝕んでいってた。
その中で有羽が言ってた私のぜい肉は受けた愛のかたまり、と言う言葉には心が熱くなった。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ


伏線が散りばめられてる気がしたのと、
これは誰が誰か分からなくなりそうだと思って、
久々にスタートからメモしながら読んだ

自分のメモを見て、
あとから、あーこれやっぱり大事だった!とか、
これいらん話だったんかいwwwとか思うのが楽しかった

全体的に、相手が一方的に話しているのを聞くような感じで進むから、全部伏線じゃないのも、いらん話ぽい口調なのに逆に大切だったりするのも、リアルでよかったし、面白かった。

途中途中で、この人はこう思ってるけど、実際相手からはこう思われてたんだな、というのもまたリアル。

特に途中に出てきた担任の先生、
自分が辛い過去があって乗り越えたのはいいんだけど、
そこからの価値観を正義として押し付ける感じが苦手

といっても、私も無意識にそうしてるんだろうと思う

本を読む中で、
堀口くん達に対して、「こういう、筋トレにハマって栄養栄養って言ってくる人嫌だな〜」とか思ったり
人が幸せそうに食べているドーナツなのに、「あれ揚げ物で体に悪いんだよな……」とか思ったりもして

そういう読みながら思ってた自分の心も、なんだか暴かれていく感覚があって面白かった

自分が好きでいられる自分になるのが1番だし、それに関して人に何か言うのは控えた方がいいなと思った。

最後美容外科の先生は、たとえ鼻の下の産毛が生え放題で気になってても、目をしたいと言われてたら、鼻の産毛は指摘しないで、目についての話を聞くって感じのことが書いてあって

たとえ美容外科じゃなくても、友達との会話でもその通り
本当にそれを守ろうと思わされた笑

告白と似てる書き方と進み方だなと思った( ¨̮ )

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2025年10月11日

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