【感想・ネタバレ】雨の日のイルカたちはのレビュー

あらすじ

突然死した最愛の夫。悲しみに追い討ちをかけるかのように発覚した、愛人の存在──。「この作品集には、『9・11後の世界』という大まかなテーマで書き継いできた四つの作品を収めている。信じられる確かなものがなくなってしまった。その喪失感、寄る辺なさ、空虚さ、不安定さなどを、それぞれの作品の主人公たちもまた抱え込んでいる。彼らの物語を書き継ぐことで、私は自分がこの世界で生きていることの、小さな足がかりを作りたいと思った。(著者)」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前に一度読んだけれど、また読み返したくなった「雨の日のイルカたちは」。この表紙いいなあ。朝焼けかな?

9.11事件でリンクしている短編小説集。断片的に別の物語の登場人物が絡んでくるから面白い。一貫して感じられるテーマは「生の質」といったところでしょうか。物語によってカタチは違えど。死んだように生きている人とかよくいうあれです。これは何度も読み込んでいくうちに面白くなっていく本だと思う。畳みに寝転がって読む本じゃない。未だに意味不明な箇所もあるし。古本で安かったら買っちゃうかも。

「人生というのは、本質的に人間を小馬鹿にしているようなところがあるな」

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2011年07月14日

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