【感想・ネタバレ】乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益のレビュー

あらすじ

甲賀の忍びあがりの土豪、滝川久助は、里の陰謀で父を失い、兄を殺め出奔。久助は名を一益と改め、諸国を放浪中に織田信長と運命的な出会いをする。一益は、射撃や忍びの腕だけでなく、武将としても力をつけ、信長の寵臣として存在を大きくしていく。天下への道を着々と進んでいく信長だったが、天正十年(一五八二)、家臣・明智光秀の突然の謀反によって斃れてしまう──。一益を頼みとする若き前田慶次郎、伝説の忍者・飛び加藤といった魅力的な脇役も登場。謎多き武将、滝川一益の波乱に満ちた生涯を描く。選考委員が大絶賛した、第九回角川春樹小説賞受賞作。

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Posted by ブクログ

謎が多い滝川一益が主人公の小説。
色々な本などを読んでみても出自が不明、神速の行軍で知られ鉄砲の扱いも上手かった。
忍者であるとか雑賀衆の様な鉄砲衆であったとか諸説ある中、佐々木功さんが捻り出し練ったストーリーであったみたいですが存分に楽しめました。

数多ある戦国武将一人一人の小説をあるのであれば読んでいきたい。
と個人的に思っているので小説になりにくい滝川一益の小説を読む事が出来て良かったし、初めて佐々木功さんの作品を読ませて頂きましたが楽しかった。

次は今作と繋がりがあるのかわかりませんが、慶次郎北へ~でも読んでみようと思う。
いや天下一のへりくつ者の方がいいかな~。

2022/2

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2022年02月04日

Posted by ブクログ

◾️滝川一益の歴史小説、描くのが難しい人
◾️不明な部分が多い人物で舞台が特定時期に集中
◾️織田信長がいないと輝けない人物
◾️滝川一益の何がどう優れた人物か
◾️寡黙、観察、洞察、冷静

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

織田五大将の1人、滝川一益の一生を描いた珍しい作品。
一次資料が少ないとの事で、滝川一益に関する話を全て集めてそこに作者の意趣を加え戦国武将、忍びの二面性を持つ一益独自の魅力を引き出す内容となっている。
楽しめましたが、欲を言えばあともう100P追加された内容で読みたかった笑

一益の出自の不明さを考慮すると、秀吉に負けず劣らずの出世頭であり、その秀吉から敵視されるというのは現実味がありいい設定だったと思います。信長との主従関係と神流川の場面がエモい

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2021年10月20日

Posted by ブクログ

麒麟がゆくで明智光秀がクローズアップされたが、案外小説になっていないのが滝川一益。
甲賀忍者の出であるとか諸説様々。
佐々木氏はこれをエンターテイメント化した。
歴史解釈は作者の自由。
いい人にも悪人にもなるところが面白い。

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2021年03月20日

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